今年も11月になりツアー最終戦「ATPワールドツアー・ファイナルズ」のシーズンになりました。
ツアーファイナルズはその年活躍した(ポイントをたくさん獲得した)選手8人のみに出場資格が与えられる特別な大会。賞金も破格です。
また、試合形式が4人2チームでラウンドロビン(総当たり)を経てからの決勝トーナメント制となっていて、1試合敗退したとしても巻き返しが可能な大会となっています。
2017年は怪我の為出場できなかった錦織選手ですが、2018年はデルポトロの棄権があり通算4回目の出場を決定させました。
怪我からの復活で苦しむマレーやワウリンカという選手がいる中、復活後安定した成績を残し最終戦に進んでしまうあたり、並みのプロ選手ではないですね。
大会をより楽しむ為、細かい制度や歴史、見所についてまとめてみたいと思います。
ATPツアーファイナルズに出場できる選手とは?
ATPランキングレースのポイント上位8人が出場できます。
例外として9〜20位の中にグランドスラム優勝者がいた場合、8位の選手に変わって出場することができることになっています。
2018年グランドスラム覇者
全豪オープン | R.フェデラー |
全仏オープン | R.ナダル |
全英オープン | N.ジョコビッチ |
全米オープン | N.ジョコビッチ |
2018年も安定のビッグ4が制していて、ランキングも余裕で8位以内に入っています。
なので、例外はなし。
ATP世界ランキングとレースランキングの違い
ツアーファイナルズ出場に関係するレースランキングは、1/1にゼロとなり1年間でどれだけポイントを獲得したかを争います。
世界ランキングは直近52週間のポイントの合計で争っています。
ですので、前年度の成績も影響してきます。
常に世界ランキングトップにいる選手は世界中を転戦しながら継続的に好成績を残す必要があるので、とんでもないタフネスが必要になります。
ATPツアーファイナルズ 過去の優勝者は?
開催地 | 優勝 | 準優勝 | |
---|---|---|---|
2003 | ヒューストン | フェデラー | アガシ |
2004 | ヒューストン | フェデラー | ヒューイット |
2005 | 上海 | ナルバンディアン | フェデラー |
2006 | 上海 | フェデラー | ブレーク |
2007 | 上海 | フェデラー | フェレール |
2008 | 上海 | ジョコビッチ | ダビデンコ |
2009 | ロンドン | ダビデンコ | デルポトロ |
2010 | ロンドン | フェデラー | ナダル |
2011 | ロンドン | フェデラー | ツォンガ |
2012 | ロンドン | ジョコビッチ | フェデラー |
2013 | ロンドン | ジョコビッチ | ナダル |
2014 | ロンドン | ジョコビッチ | フェデラー |
2015 | ロンドン | ジョコビッチ | フェデラー |
2016 | ロンドン | マレー | ジョコビッチ |
2017 | ロンドン | ディミトロフ | ゴフィン |
2018 | ロンドン | ズベレフ | ジョコビッチ |
過去14年で優勝6回準優勝4回という神がかりな成績を納めているフェデラー。
ナダルとマレーの登場が意外と少ないですね。
過酷な戦いを1年間続けているので怪我に祟られている印象があります。
いつかここに日本人の名前が載るといいですね。
賞金
補欠 | 約1200万円 |
出場給 | 約2100万円 |
ラウンドロビン1勝 | 約2100万円 |
準決勝勝利 | 約6600万円 |
決勝勝利 | 約1億3600万円 |
全勝優勝 | 約2億900万円 |
レートによってブレはありますが、どちらにせよとんでもない金額ですね。
2017年の出場選手は?
グループ:ピート・サンプラス
R.ナダル | D.ティエム | G.ディミトロフ | D.ゴファン | |
R.ナダル | ||||
D.ティエム | ||||
G.ディミトロフ | ||||
D.ゴファン |
グループ:ボリス・ベッカー
R.フェデラー | A.ズベレフ | M.チリッチ | J.ソック | |
R.フェデラー | ||||
A.ズベレフ | ||||
M.チリッチ | ||||
J.ソック |
見所は?
2017年のグランドスラムは、フェデラーとナダルで分け合い、マスターズでもこの二人がタイトルを取りまくりました。
ただ、ナダルは先日の大会で故障を理由に棄権をしていて、どこまで回復しているか気になるところです。
直近のマスターズ(パリ)でタイトルを取ったソックは勢いがありそうですし、若干20歳でマスターズタイトルを取ったズベレフも今大会に照準を合わせ調整をしてきています。
チリッチ・ディミトロフも当たるとめちゃめちゃ強いですし、予想が難しいですね。
フェデラー、ナダルが本命かと思いますが、どうなるかわかりません!
追記
結果は、同じグループのディミトロフとゴファンの決勝戦となり、ディミトロフの優勝で幕を閉じました。
2018年の出場選手は?
The singles draw for the #NittoATPFinals is complete! 🙌
The match up I am most excited to watch is ___ 🆚 ___ #ATP pic.twitter.com/0cjM6K1mwZ— ATP World Tour (@ATPWorldTour) 2018年11月5日
グループ:グーガ・クエルテン
N.ジョコビッチ | A.ズベレフ | M.チリッチ | J.イズナー | |
---|---|---|---|---|
N.ジョコビッチ | – | 6-4,6-1 | 7-6(7),6-2 | 6-4,6-3 |
A.ズベレフ | 4-6,1-6 | – | 7-6(5),7-6(1) | 7-6(5),6-3 |
M.チリッチ | 6-7,2-6 | 6-7,6-7 | – | 6-7,6-3,6-4 |
J.イズナー | 4-6,3-6 | 6-7,3-6 | 7-6(2),3-6,4-6 | – |
グループ:レイトン・ヒューイット
R.フェデラー | K.アンダーソン | D.ティエム | 錦織圭 | |
---|---|---|---|---|
R.フェデラー | – | 6-4,6-3 | 6-2,6-3 | 6-7,3-6 |
K.アンダーソン | 4-6,3-6 | – | 6-3,7-6(10) | 6-0,6-1 |
D.ティエム | 2-6,3-6 | 3-6,6-7 | – | 6-1,6-4 |
錦織圭 | 7-6(4),6-3 | 0-6,1-6 | 1-6,4-6 | – |
デルポトロの棄権が正式発表されて、錦織選手の出場が決定しました。
ナダルも足首の手術の為残念ながら欠場となってしまいました。
結果は随時更新していきます
錦織選手は残念ながらラウンドロビン敗退となってしまいました。(ゆっくり休んで下さい)
初戦を落としたフェデラーが結果的には1位通過、2位通過はアンダーソン。
もう一方は1位通過がジョコビッチ、2位通過がズベレフという結果に。
見所は?
まずは、奇跡的な復活をとげた錦織選手がどこまで勝ちあがれるかですね。
その年チャレンジャーに出場していた選手がツアーファイナルに出るのは、長い歴史の中でわずか3人しかいないそうな。
同グループでもフェデラー以外には勝ち越していて、悪くはない組み合わせな気がします。
初戦でフェデラーと対戦することも決まっています。
ここらへんで連敗を止めたいですね。
もう1人奇跡的復活を遂げた、ジョコビッチにも注目です。
パリマスターズ決勝で、若手カチャノフに敗れはしたものの、ウィンブルドン、全米オープンを制し、全盛期のような強さを取り戻しています。
フェデラー・ジョコビッチが本命な気がしますが、なにが起こるか分かりません。
2018年最後のトーナメント観戦を満喫したいと思います。
追記
決勝トーナメントでは、ズベレフがフェデラー、ジョコビッチとビッグ4をなぎ倒し優勝しました。
いよいよ世代交代でしょうか!?
来年のツアーが楽しみですね。
視聴するには?
WOWOWオンラインで視聴することが可能です。
WOWOWで放送されるテニスの大会についてはこちらに詳細をまとめていますので、興味があったら読んでみて下さい。
まとめ
年を締めくくるテニスのドリーム大会です。
皆で世界最高峰のプレーに酔いしれましょう。