ヘッド ラジカルシリーズの最新作、「グラフィンタッチラジカルMP」を試打することができました。
「グラフィンタッチラジカルPRO」もあったのですが、私には厳しいスペックな気がしてMPをレンタル。
私は普段YONEXのラケットを使用しているので、前作のグラフィンXTからグラフィンタッチに進化したことによる詳細な違いは評価できませんが、グラフィンタッチラジカルで各ショットを打った印象をレポートしたいと思います。
デザイン
オレンジは当然継承されています。
今回は濃いブルーが配色され今までにないカラーリングになっています。
また血管?のようなラインもデザインされていて、斬新な感じです。
WilsonやPRINCEのラケットはデザインがシンプル化していく中で攻めの姿勢が伺えます。
スペック
スペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
295g | 98平方inc | 27inc | 20-23-21mm | 16×19 | 320mm |
前作よりバランスが若干トップ寄りになっています。(前作はカタログ上315mm)
その他は踏襲されているので、コンセプトに大きな変化はない模様です。
ファーストインプレッション
グラフィンタッチという新しい素材の効果なのか、ボールを「噛む」感じがミニラリーで強めに回転をかけた時から味わうことができました。
ストリングパターンは16×19とよくあるものなのですが、喰いつくというか乗るというか噛むというか、面にくっつくような感触を得ることができました。
ストローク
ラケットのバランスは黄金スペックそのものですが、ラケットの形状が縦長なことが影響しているのか、振り抜きは他の黄金スペックラケットと比較してかなり良好。
しっかりとジャストミートした時は、ボールを「噛む」感じと振り抜きの良さがコラボして気持ちの良い打球感でボールが飛んで行きます。
フレーム形状が縦長なのでスピンがかけにくいかと思いきや、しっかり噛んでくれるので高い弾道の球も普通に打つことができました。
ただスイートスポットを外した時のアシストはちょっと少ない印象でした。
スロート部分が硬く、しならない・・?というのか、飛ぶ系の黄金スペックラケットと比較すると打球感の差が大きいと思います。
ボレー
ヘッド特有の扁平グリップは一般的な丸グリップよりボレーの面を感じることができ、この日は調子良くボレーを処理することができたと思います。(ストロークは丸グリップの方が好きかも・・・)
ボレーでも「噛む」感覚は健在で、スライス回転をかけて滑らせるボレーを気持ちよく打つことができました。
苦しい体勢でハーフボレーを打つような状況に追い込まれた時はもう少し助けてくれる(飛んでくれる)といいなぁと感じました・・・。(ラケットに頼らず上手くなれば良いだけとも言います)
サービス
これまで黄金スペックでも飛びが抑えられているラケットでは、スピンサーブを打った時に想定よりもボールが持ち上がらなく、思ったように跳ねないことが多かったのですが、グラフィンタッチはその思い込みを崩してくれました。
縦長フレーム+飛びを抑えている黄金スペックで回転は掛かりにくそうなのですが、「噛む」ことでしっかり持ち上げることができて跳ねるスピンサービスが打てました。
スライスに関しては、特別打ちやすい!ということはなかったのですが、スピンと組み合わせることでリターナーをうまく惑わすことができたと思います。(ラケットのおかげで)
試打動画
ラジカル ラケットフィーリングインタビュー
ラジカルシリーズを使用しているテニス仲間にラケットの感想をインタビューしました。どのような感想を持っているのでしょうか!?
まとめ
ラケット形状、ストリングパターンからは想像できないくらい回転がかけやすかったのが印象に残りました。
ストローク、ボレー、サービス全てに「噛む」感じが強く、無理せず回転をかけることができたと思います。それがコントロール性にもつながり、安心感となります。
自分からスイングをしていってポイントを取るプレーを目指すプレーヤーの良い相棒になると思います。
筋力がある人には「PRO」スペックもあるので、「MP」で飛びすぎる人はそちらも試してみると良いかもしれませんね。
是非試してみて下さい!