ラケットの回転性能と同様コントロール性についても各メーカが様々な工夫をこらしています。
コントロール性の高いラケットの特徴といえばだいたいこんな感じ。
- フレームが薄い
- フレーム厚が一定
- フェース面積が小さめ
ラケットの弾きが弱めで撓り感があるものが多く、インパクトの瞬間にラケットがボールを包み込むような感触を味わえます。
また重量がそこそこ(300g以上)あるので、スイングに遠心力が働きボールに負けにくい特徴もあります。
ただ重くて撓ればコントロール性が高いのかといえばそうではありません。
自分の筋力に合っていないものを選んでしまうと、
- 重くて振り回せない
- ラケットを撓らせられない(飛ばない)
というようにラケットの特徴を活かしきれない事態に陥ってしまいます。
この記事では、男性の平均筋力あるかないか位の普通のおっさんが扱いきれると感じたコントロール性の高いラケットをご紹介したいと思います。
第5位:CX200
- 重量:305g
- バランス:315mm
- フレーム厚:21.5mm均一
- ストリングパターン:16×19
DUNLOPラケットのフラグシップモデルです。
ケビン・アンダーソン使用シリーズとなります。
Congrats to @keinishikori on the win last night and merci @RolexPMasters. Now it’s time to set my focus on a big finish 🔜 London. pic.twitter.com/QffqfWzJUP
— Kevin Anderson (@KAndersonATP) 2018年11月2日
SIRXONで培った「ソニックコア」を継承し、独特の柔らかい打球感は健在。
フレームの撓りはそれほど感じませんでしたが、ボールがラケットにめり込むような打球感があり安心してスイングすることができます。
ラケットのバランスも良く、どのショットも打ちやすいという印象もありました。
さらにこのCXシリーズはラインナップされている機種が豊富です。
- CX200 TOUR 18×20
- CX200 TOUR
- CX200
- CX200OS
- CX200 LS
- CX400
- CX400 TOUR
これだけあるので、CX200よりもハードな打球感だったり、逆にもう少し軽くソフトな打球感を求めるプレーヤーの希望を叶えてくれると思います。
第4位:プレステージMP
- 重量:310g
- バランス:320mm
- フレーム厚:21.5mm均一
- ストリングパターン:18×19
ヘッドのフラグシップ「プレステージ」シリーズの中で一般プレーヤー向けのラケット 。
プレステージシリーズの中では重量が軽めで私でも十分に扱えました。
また、ボールの飛びも想像以上でしっかりとコースを狙うことができます。
「プレステージ=硬い・飛ばない・重い」というイメージをぶっ壊してくれたラケットです。
少し目が細かいストリングパターンなので、ボールが持ち上がらない印象がありましたが、自分から打っているような球で抑えの効いた鋭い球を打つことができます。
Presenting the all new Prestige. https://t.co/z3ZYRChKa7 pic.twitter.com/793vvRxBh3
— HEAD Tennis (@head_tennis) 2018年2月22日
プレステージなのに使いこなせそう!という個人的な感動もあり第4位としました
第3位:グラビティMP
- 重量:295g
- バランス:325mm
- フレーム厚:22mm均一
- ストリングパターン:16×20
面安定性の高いグラフィン360をベースに、フレーム「5時と7時」の部分に「スパイラルファイバー」が搭載され、しなやかさが向上されています。
実際の打感では「しっとり」感があり、ボールの乗りがよくなり、コントロールしやすく感じました。
特に厚く当てた時の打球感が良く、ハードヒッターに好まれるラケットだと思います。
295g、100平方incという黄金スペックに近い扱いやすさがありながら、程よく飛びが制御されているので、「黄金スペックだと飛びすぎる」と感じる人の移行先に適しているんじゃないかと思います。
扱いやすさを評価し、3位としました。
第2位:BLADE98 (16X19)
- 重量:305g
- バランス:320mm
- フレーム厚:21mm均一
- ストリングパターン:16×19
撓りを売りにしているラケットです。
この16×19であれば、ストリングのタワみがボールを飛ばすアシストをしてくれるので、私でも「飛ばない」と感じることなく扱えました。
またこのラケットは薄型フレームなのにも関わらず、縦スイングで回転がかけやすいというのがポイント!
厚い当たりのハードヒット良し、少し薄く当てた回転系ショットも良い非常に扱いやすいラケットです。
薄ラケのコントロール性を維持したまま、回転もかけやすいという部分を評価し、第2位としています。
ラケットにボールが乗る打球感もいいですよ。
もっとボールを潰す感覚が欲しいという人は18×20を試してみると良いと思います
第1位:VCORE PRO 97
- 重量:310g
- フレーム厚:21mm均一
- ストリングパターン:16×19
- バランス:310mm
今回ランキングに入れた中で最も重量がありますが、バランスポイントが手元にある為、それほどハードではありません。
フレームも薄く飛ばないラケットに見えるんですが、実際結構飛ぶんです!
新素材2G-Namd Flex Forceの効果なのでしょうか、やわらかい打球感でボールが勢い良く飛んでくれます。
さらにさらに、ボールの引っ掛りも良くしっかりと持ち上げることができ、イメージ通りのムーンボールを打つことができました。
コントロール性も当然抜群で、私はサービスで恩恵を感じています。
自分の中で得意だと思っている、スライスサービスのコントロールが増し、サービスポイントを多く奪うことができました。
個人的にコントロール、飛び、回転性のバランスが最もとれていると感じたVCORE PRO97をNo1にしました!!
【参考】ラケット比較表で自分の好みをチェック
私が様々なラケットを打ちまくって作った散布図。
コントロール性の高いラケットで「良い!」と感じた上位3機種は結構近い位置にいることが判明。
私の場合これよりハードでラケットアシストの少ない(右下の方向)ラケットはハードすぎて厳しいものでした。
自分の好きなラケットと近いものは?という時の1つの参考になるかと思いますので、良ければ見てみてください。
まとめ
そこそこの筋力でも使いこなせるコントロール性の高いラケットのご紹介でした。
ラケット選びはアマチュアテニスプレーヤーの楽しみであり、悩ましいものでもあります。
(私は結構悩んじゃうんですよねぇ、まぁそれも楽しいんですが・・・)
最後にラケット選びのヒントになると思う関連記事をあげておきます。
弾きと食いつきのバランスが良く、コントロールしやすいぞ!と感じたので5位としました。