プリンスより世界初となる新テクノロジー「TWIST POWER TECHNOLOGY(ツイスト・パワー・テクノロジー)」搭載の「Prince X」が発売‼試打できる無料イベントも🎾https://t.co/E9XLLYGz0B pic.twitter.com/dZDezOpzgc
— tennis365.net テニス365 (@tennis365) 2018年7月4日
情報が公開されてから非常に気になっていたプリンスのXシリーズ。
世界初スロートに捻れがあり、フォアハンドとバックハンドで別の打球感を実現しているのだとか。
一般的にフォアに比べバックハンドの力が入れにくいというプレーヤーが多く、そんな悩みを解決する為「バックハンドを楽に飛ばす」というコンセプトで作られたのだそうです。
早速試打をしたので、
- フォアとバックの打球感はどの程度違うのか!?
- 全般的なショットの印象
- 違和感があった点
についてレポートをしてきたいと思います。
デザイン
しっかり捻れていますね。
今回お借りしたのはDEMO用なのか、市販品とは若干デザインが異なる模様です。(デモラケはスロート部分の”Prince”ロゴが消されてました)
黒基調にグリーン、ホワイト、シルバーとシンプルでいい感じです。
スペック
スペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
290g | 100平方inc | 27inc | 24.5-24.5-20mm | 16×18 | 325mm |
ご覧の通り、20mmはスロートのねじれ部分。
その他は24.5mmで統一されています。
所謂中厚ラケットと同じくらいの厚さですね。
ファーストインプレッション
朝練開始
with ネジラケ pic.twitter.com/yFfZ6lwLj6
— ryomei (@MtRyomei) 2018年8月3日
ウォーミングアップでは正直フォアとバックの違いは感じませんでした。
普通の中厚ラケットっぽくラケットがボールを飛ばしてくれる感じ。
楽なラケットだなという印象です。
フォアハンド
フォアハンドでは上側のシャフトが「被る」形になるので、インパクトの時に「硬く」反応します。
フォアハンドは力の入れやすいショットなので、その力を硬い面にぶつけて大きな力を生み出すことができます。
実際に感じたのは、同じ中厚のラケットに比べ、打球感がしっかりしています!
すぐにはじき返してしまうのではなく、「乗る」感覚があります。
16×18と粗めのストリングパターンの効果があるのか、回転も強くかけることができました。
強打をした時はイメージより飛んでしまうように感じます。(比較対象が普段使いのVCORE PRO97なので・・)
スペックを見て、290gじゃボールに負けてしまうのでは?と思いましたが、バランスがヘッドに寄っている為気になることはありませんでした。
バックハンド
バックハンドでは上側のシャフトが「上を向く」形になるので、インパクトの時にフレームがしなる動きをします。
バックハンドは力の入れにくいショットなので、フレームのしなり(捻り戻り)の力をボールに加えてボールを飛ばすアシストをすることが可能です。
実際打ってみると・・・
正直フォアハンドと大きな違いを感じることができませんでした。
鈍感なのかな・・
楽にボールが飛び、回転もよくかかるので扱い易いことは確かです。
今の自分のラケットよりもスライスが深くコントロールできて好感触でした。
もしかしてこの深さが捻れの効果なのかも・・・??
片手バックハンドの人はテイクバック時にスロートに非利き手を添えると思いますが、その感覚がいびつでめちゃめちゃ違和感がありましたw
しばらく使えば慣れると思います。
ボレー
厚く当てるブロックボレー、少しアンダー回転をかけたコントロール系のボレーとイメージ通りに打つことができて、すごく打ちやすい。
楽にボールが飛ぶけど、飛びすぎないのでブロックボレーを強気に当てることが可能です。
ハーフボレーやローボレー等力の入れにくい部分ではラケットがアシストをしてくれる感じで、本当にボレーの打ちやすいラケットだと感じました。
ボレーでもフォアとバックの打球感の違いを大きく感じませんでしたが、どちらも「狙った場所」へ自然にコントロールできたので、もしかしたらそれがねじれの効果なのかもしれません。
サービス
サービスでは「シャフトが被る」ので硬くなる方になります。
ストローク同様回転のかかりが良く、スピンサーブでボールが良く跳ねてくれました。
ラケットのバランスの問題か、スライスサービスはイメージよりキレない様に感じました。
狙った場所へはいくんですが、いつもよりちょっと曲がりが弱いんです。
スピン系のサービスが得意な方は良い武器になると思います。
ラケット評価チャート
飛び・回転・コントロールと非常にバランスが取れているモデルだと思います。
まとめ
デザインは奇抜ですが打球感は全体を通じ癖がなく、「ボレーのしやすい中厚ラケット」という評価です。
フォアとバックの打球感の違いを感じ取ることはできなかったんですが、どちらもイメージ通りコントロールできたことが「捻れ」の真骨頂なのかもしれません。
もしかすると自分より相手の方が違いを感じてるかもしれませんね。
「おやっ、いつもより返球が深いぞ」とか。
ボレーがしやすく楽にボールが飛ぶので、ダブルスメインの男性・女性に合うラケットだと思います。
あれっ、あんま変わらないぞ・・・?