2017年の錦織選手使用モデル、wilson burn 95 cvを試打することができました。
自転車業界では有名らしい、カウンターヴェイル(Countervail)をラケットに使用してインパクト時の振動を吸収し、『疲れにくい』ラケットを目指すというコンセプトで開発されたようです。
プロはもちろんですが、1日に何試合もこなさないといけない我々アマチュアプレーヤーにも『疲れにくい』ことは非常に重要なポイントです。
本当に疲れにくいのか!?を試すため、試合練習で使用してみたので、感想をレポートします。
デザイン
ガンメタリックとオレンジのコンビネーション。
今までのバーンはブラックにオレンジという組み合わせだったので、ちょっとイメチェンでしょうか・・
最近のwilsonラケットの流れを踏襲し、フレームの両サイドにイメージカラーを配色するというシンプルなデザインです。
個人的には結構好きなシンプルさ。
スペック
スペック | |||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス |
309g | 95平方inc | 27.25inc | 22mm | 16×20 | 325mm |
95Jと比較すると、20g程重くバランスが手元に寄っています。
前作のバーンは95Jを打ちましたが、トップヘビー過ぎてボレーや咄嗟に対応しなければならない場面でのラケットコントロールが難しいという印象を持ちました。
重量は重くなっていますが、バランスが手元に寄っていることで操作性は上がっているかもしれません。
前作のインプレはこちら
ファーストインプレッション
お、重い。かなりズッシリ感があります。
重量感があることからか、素振りをした時の振り抜きはかなり良いです。
ショートラリー、ボレーボレーではボールの飛びが抑えられている印象を受けました。
スイートスポットを外すとかなり失速してしまい、ラケットアシスト(ラケットの反発で飛ばす)は期待しない方が良いなと序盤で感じました。
ストローク
しっかり準備ができ下半身からのパワーを伝えられた時は、身の詰まった爽快でクリアな打球感、少し高めの心地良い打球音でボールが飛んでいきます。
不快な振動も皆無です。
普段使用している黄金スペックラケット(vcore sv 100)に比べ、ラケット重量のおかげか、ボールスピードもアップしているような気がします。
思うようにいかなかった点は回転量。
割と高い弾道のボールを使ったプレーをするのですが、思うように持ち上がらず、ヘビースピンをかけることができませんでした。
95Jではこの印象を受けなかったので、トップヘビーなバランスがスイングスピードを上げてくれ、スピンに寄与していたのかもしれません。(勝手な予想・・・)
ボレー
95Jで感じた取り回しの難しさは感じませんでした。
重量の恩恵か、相手のボールに打ち負けることが少なく、スライスの効いた滑るボレーが打てました。
ただ、飛びが抑えられているので、ネットから離れた場所でローボレーを打つような場合、スイートスポットを外すとネットを超えるのが至難の技・・・
この辺りで普段ラケットにアシストしてもらっているんだなと痛感しました。
サービス
サービスもラケット重量の恩恵を感じることができました。
いつも通り普通にスイングするだけでいつもよりボールをぶっ潰すような暴力的な音を出すことができました。スピードも若干upしているような気がします。
スライスサーブに関しては、理想の軌道で良い球が打てたのですが、スピンサービスはボールが思い通り持ち上がらず、跳ねさせることができませんでした。
私の筋力ではこのラケット重量を振り回しこなせないのかな・・・
試打動画
私がいつも参照しているラフィノさんの試打動画です。メーカーさんのコンセプト説明とか見ていて楽しい。(テニス○鹿に限る)
BURNシリーズ ラケットフィーリングインタビュー
BURNシリーズを使用しているテニス仲間にラケットの感想をインタビューしました。どのような感想を持っているのでしょうか!?
まとめ
試合を想定すると、私にとってはちょっと難易度の高いラケットと感じました。
打球感、打球音は非常に気持ち良く、打つことに対しての満足感は高いです。
錦織選手はまだ体ができていない、ジュニア時代やプロなりたての頃は、95Jのようなトップヘビーなスペックで世界と闘ってましたが、体が充実しパワー的に引けを取らなくなり、今はこの重量とバランスに変更して闘っているそうです。
パワーに自信のあるプレーヤーにお勧めできるラケットです。
追記
錦織選手が2019年から使用するニューラケット
ウルトラツアー95CV
を打つことができたので感想をこちらにまとめました!
速報!
ストリングの撓みが強く感じられてバーンよりも扱いやすいです。
ラケットアシストが増していると思います。
簡単なラケットではないですが、ハードルは下がった印象。
— ryomei (@MtRyomei) 2018年11月24日
スピンに特化したバーンの評価は?
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