HEADラケットの新テクノロジーである「オーセチック」を搭載した8代目スピードを試すことができました。
「スピードの歴史=ジョコビッチの歴史」
といっても過言ではありません。
彼が持つ数々の記録の傍らにはスピードがありました。
2022年は世界情勢の影響で出場できない大会があったりと、世界ランク1位の座を譲ってしまい、少し心配です。
代わりにイタリアの新生シナー選手がスピードを武器に活躍しています。
女子でも使用選手が多い人気のラケットです。
そんな人気のスピードの最新作をがっつり試すことができたので、感想をレポートしていきます。
今回は中心スペック「MP」のインプレです。
スピード2022のデザインは?
スピード伝統のホワイトとブラックの2色となっていて、シンプルでかっこいいです。
特にグロス加工されたブラックが良いですねぇ。
あと、エンドキャップのヘッドマークが銅のような色味になっていて、なんか斬新さを感じます。
スピード2022の特徴は?
前作「グラフィン360+」のテクノロジーは踏襲し、画像のヨーク部分に「オーセチック」を搭載させています。
オーセチックとは構造のことで、ボールのインパクトの衝撃に対し、フレームの変形を一律化してくれるような効果があります。
使用者としては少しオフセンターとなっても打球感の変化を感じにくいというメリットがあります。
スピード2022 MPのスペックは?
SPEED MP | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
300g | 100平方inc | 27inc | 23mm | 16×19 | 320mm |
前作と数値上は変化ありません。
ファーストインプレッション
慣れ親しんだ、重量「300g」バランス「320mm」ですが、身が詰まっているというかちょっとずっしり感を感じました。
ショートラリー・ボレーボレーといった弱い当たりでも適度な反発とストリングへの引っ掛かりが感じられ、
「あぁ、やっぱり打ちやすいなぁ」
とシンプルにそう思いました。
ストローク
ヘッドらしいかっちりした打球感が気持ち良いです。
画像でおわかりいただけると思いますが、ストリングパターンが「粗め」な設計となっているので、引っ掛かりに優れていて回転性もGood👍
「かっちりした打球感」と「引っ掛かり感」のコラボで食いつくというよりも噛み付くようなシャープな打球感を感じることができました。
前作よりも弾く感じが強くなった印象があり、スピード感のあるボールが打てたと思います。
もう1つ気づいた前作との違いは、スイートスポットの広さ。
2022年モデルの方が、前後左右に10%くらいおまけエリアがあるように感じました。
フェースを広く使うぼくにとってはありがたさしかない進化ポイントです。
ボレー
弾きが良いので、ボレーも非常に打ちやすいです。
結構密度の高いフレームに感じたので、難しいかなと思っていたのですが、ただの思い過ごしでした。
ハーフボレーなんかでも、面を作って当てておけば弾きの力でちゃんと返球できるので、楽に感じますね。
「弾きが良い」と聞くと暴発を心配する方もいらっしゃると思いますが、スピードは大丈夫です。
適度な弾きに抑えられています。
サービス
身の詰まった感触のフレームは、スイングのパワーをロスすることなくボールに伝えられ、スピード感のあるボールを打つことができました。
また、フェースの形状が縦長なこともあり、ラケットの走りも良い感じです。
自然にヘッドが加速してくれる感覚でした。
回転性についてもスライス、スピンどちらもイメージ通り。
エグい変化をする、みたいな尖った部分はないですが、「スピード」「回転」「バウンド後の伸び」が高レベルで実現できている印象でした。
ラケット評価チャート
まとめ
以上、スピードMP 2022年モデルのインプレでした。
今やヘッドラケットの中心モデルになっているだけあり、どのショットも打ちやすいバランスのとれたモデルであることを改めて実感できました。
一言で表すと、
「普通に打ちやすい」
につきます。
プレースタイルを選ばないラケットなので、興味のある方全員に試してもらいたい1本です。
最安値の確認はこちら
世界情勢の影響で流通している数が少ないようです。すぐ入手したい方は在庫があるうちにポチっとしときましょう。