princeが提案する100平方インチ未満の薄ラケット最適解は300gで320mmの『ファントムグラファイト97(300)』フレームの厚みは22.5mm~18.5mmの業界内でも最薄クラス。テキストリームカーボン素材だからできる、princeラケットの一番得意とする「軽くても打ち負けない」特徴を存分に活かしたモデルです pic.twitter.com/NzPOtOujkK
— princetennis1970 (@princetennisjp) January 20, 2022
プリンスラケットの中で最も歴史のあるグラファイトシリーズの現行モデル、「ファントムグラファイト」
ラインナップとして、
- 97
- 100
- 107
が用意されていて、97には重量の異なる2モデル(315g/300g)があります。
今回試したのは軽い方の300gモデルです。
以前打った重い方の315gモデルとの比較をまじえながら感想をレポートしていきたいと思います。
ファントムグラファイト97(300)の特徴
搭載されているテクノロジーは、315gモデルと全く同じで、今のプリンス社テクノロジーが凝縮されています。
簡単に紹介すると、以下の通りです。
ATS:ラケット先端部に「テキストリーム x トワロン」を搭載し、強度アップ!
CTS:ラケット先端に向けて段々とフレームが厚くなっていく構造でパワーが出せる
パラレルホール:ストリングがフレームの外側まで一直線になるようなグロメット構造で、ストリングの可動域が向上する
クロスバー:グラファイトの代名詞。スロートに1本のバーがあることでシャフト部のねじれを抑制しコントロール性の向上
詳細はこちらの記事で画像付きで解説していますので、興味があったらどうぞ!
ファントムグラファイト97(300)のデザイン
余計なガラがなくてシンプルでかっこいいですよねぇ。
ちなみに315gはこんな感じ
315gはグロス塗装、300gはマット塗装になっていて区別されています。
個人的にはグロスの方が好みです!
ファントムグラファイト97(300)のスペック
ファントムグラファイト97(300) スペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
300g | 97平方inc | 27inc | 18.5-22.5mm | 16×19 | 320mm |
重量・バランスは人気黄金スペックの値と同じですが、フェースが小さくて薄い。
振っていけてコントロール性が高い!?
そんな期待が膨らみます。
ファーストインプレッション
ウォーミングアップの時点で、ボックス系らしいしっとりした打球感が味わえました。
「これこれ」
と思う懐かしい感触。
300g / 320mmと慣れ親しんだ重量感で操作性に関しての違和感は全くなし!
97の割には回転も掛けやすく、おっさんでも普通に扱えそうなラケットと感じました。
ストローク
ボックス系らしいしっとりした打感で、気持ちが良いです。
一瞬の「乗り」感があって安心感がありました。
ただ315g版と比較すると、弾き感がある印象で結構良い飛びです。
315gの方がもっと乗って「重め」な打感ですね。
芯で捉えた時のガチっとした感触はボックス系ならではのもので、それでいて飛びもあり、ボックス系の打感は好きだけど寄る年並みに負けてラウンド系を使っているシニア層に好かれそうです。
画像の通り97平方インチにしては横にワイドな形状をしていて、さらにパラレルホールでストリングの可動域が広がっていることもあり、回転もかなりかかります。
クロスバーの恩恵か、シャフトのねじれが少なくてコントロール性も良し!
ただ、インパクトした場所でショットの質が大きく変わってしまいます。
真ん中付近ならだいたい同じようなボールが返ってくれる中厚系黄金スペックとはここが大きく違うポイント。
コントロール性を重視するか、楽さを重視するかで評価が変わると思います。
ボレー
厚く捉えた時のキレは目を見張るものがありました。
- ストリングのたわみによるパワー
- フレーム強度による安定感
これらの相乗効果!?で、一瞬ボールを乗せてから鋭く弾き、キレのある鋭いボレーを打つことができました。
操作性も問題なし。
ストロークより振らないせいかミート率も高く、質の安定感も高かったと思います。
サービス
サービスで一番驚いたのが、スピンの跳ね。
97平方インチの薄ラケなのに、しっかり逆跳ねさせることができました。
2ndとしてはもちろん、1stでもチェンジアップ的に相手のタイミングを外すのに使えます。
今まで打ってきた「CTS構造」のラケットはサービスのスピード感が抜群で、威力あるサーブが打てていたので今作も期待して打ってみたところ、、
期待を裏切らないスピード感。
回転性も申し分なく、「こう打ちたい」というのがイメージ通りに表現できました。
まとめ
以上、ファントムグラファイト97(300)のインプレでした。
ファントムグラファイト107の方がフェースが10平方インチも大きくパワーがありそうに見えますが、こっちの方がパワー感ありますね。
シニア層にとってもハードルの高くない、扱いやすいボックス系ラケットと感じました。
「昔グラファイト使ってた」という同世代のみなさま、これなら大丈夫!
懐かしさを感じながら普通にプレーできると思いますよ!
興味があったらぜひ試してみて下さい!!
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[参考]スペック違いのインプレはこちら
【PRINCE】ファントムグラファイト107 インプレ【#やっぱりグラファイト】
【Prince】ファントムグラファイト97 インプレ・レビュー【#激打ちグラファイト】