ティエム 選手のイメージが定着した「ピュアストライク」
初代は黒ベースのラケットでしたが、2代目から白ベースに変身し、そのイメージを踏襲した形で進化し、3代目が発売されました。
3代目となる新作には、このシリーズに今まで搭載されていなかった「コアテックス」が搭載され、打球感がよりクリアになっているようです。
今回はフェース面積100の黄金スペックモデルを打つことができたので、感想をまとめていきたいと思います。
ピュアストライク2020の詳細情報
ピュアストライクシリーズのラインナップやスペック、搭載テクノロジーといった情報はこちらの記事にまとめています。
詳細情報に興味があれば、是非ご覧になって下さい。
デザイン
ツヤなしでスベスベな塗装で触りごごちは良さげ。
スロート部はボックスフレームっぽい「角」が感じられ、片手バックハンドのテイクバック時に面の感覚が掴みやすく感じました。
スペック
今回打った「ピュアストライク100」のスペックはこちらです。
Pure Strike100 スペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
300g | 100平方inc | 27inc | 21-23-21mm | 16×19 | 320mm |
前作から数値上の変化はないようです。
コアテックス搭載でどのように変わるのでしょうか。
ファーストインプレッション
スペック上はピュアドラをはじめとした黄金スペックと同じ数値ですが、なぜか少しずっしり感(ヘッドの重み)を感じました。
体感的に305-310くらいあるんじゃないか・・と思うくらい。
ショートラリー、ボレーボレーでは、ボックスフレームらしい「硬さ」と「飛ばなさ」が印象的。
ボールの芯を捉えられればマイルドな柔らかさが出てきて、気持ち良さを感じることができました。
扱いやすいと言われている、300g/100平方incというスペックですが、「簡単ではないぞ」という印象を持ちました。
ストローク
強いインパクトをすればするほど、打球感に柔らかさが増していく感じです。
ラケットがしなって柔らかい感じではなく、ストリングにボールが包み込まれて発射される感じで、鋭いボールが飛ばせました。
打球音は高めでいい音を奏でてるんだけど、腕に残る感覚は柔らかいというちょっと不思議な感覚。
さらに腕に残る振動も少なく、進化を感じました。
若干スイートスポットを外しても、100平方incというフェースサイズのおかげかアシストもあり、超シビアというラケットではありません。
ただこのような「良さ」を感じられるのは「ボールの芯を厚く捉えられた時」で、薄い当たりになってしまうと途端に推進力のないヒョロ球になってしまいます。
反発力は強くないラケットなので、反発を利用したい人には向かないと思います。
ボレー
最初持った時に「ズッシリ感」を感じましたが、ボレーの操作性には特に影響を与えず、違和感なく裁くことができました。
インパクトがハマれば、ストロークでも感じられた柔らかさを感じつつ鋭いボールが飛ばせます。
打点が前になったりして厚く当てられないと「バキッ」という硬い打球感になり、狙った場所へのコントロールが困難に。
ちょっとしたボールの捉え方で放たれるボールの質がかなり変わっちゃいます。
サービス
回転少なめでスピードを出したいサービスで威力を発揮してくれました。
特に良かったのが、デュースサイドからセンターへのサービス。
フレームの剛性が高いこともあり、狙った場所へコントロールがしやすく、再現性高く打てたのが好印象でした。
私の戦術の1つに、デュースサイドからワイドの浅いところに入れてオープンコートを作るというものがあるのですが、回転をコントロールするのが困難でした。
イメージより引っかからないので、満足に回転がかからず・・・
パワーで押すサービスを打つ方と相性が良いと思います。
ラケット評価チャート
まとめ
以上、新型ピュアストライク100の感想でした。
競技者モデルらしい「飛び」と「打球感」が味わえるラケットです。
厚い当たりでガンガン攻めていくプレーヤーにとって心強い相棒になってくれるのではないでしょうか。
興味があったら是非試してみて下さい。