ラケット選びをしていると、同じメーカーからシリーズ違いで似たようなスペックのラケットが発売されていて、「どれが自分に向いているのか」迷ってしまいますよね。
そこで今回は、
- メーカー:ウイルソン
- フェース面積:100平方inc
と人気がありそうな次の4機種に絞り、
- ULTRA100CV
- BURN100SCV
- ウルトラツアー100CV
- CLASH100tour
実際に打って感じた印象をピンポイント比較してみたいと思います。
Wilsonの人気ラケットをお探しの方は是非読んでみて下さい。
それぞれのラケットスペックとコンセプト
- ULTRA(ウルトラ)100CV
ULTRA100CVスペック | |||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス |
300g | 100平方inc | 27inc | 23-26-22.5mm | 16×19 | 320mm |
「ボレーに特化した黄金スペックラケット」
というのが、このラケットのコンセプトです。
面安定性の高さからくるコントロール性の良さが特徴。
打球感は少し硬いフィーリングで、カッチリしています。
フレーム厚は最大26mmありますから、フィーリングは硬めでもしっかり飛んでくれます。
- BURN(バーン)100SCV
バーン100SCVスペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
300g | 100平方inc | 27inc | 23-25-23mm | 18×16 | 320mm |
回転を自在に操り、「伸びのあるストロークを安定して打つ」ことをコンセプトにしたラケットです。
スピンエフェクトと呼ばれる18×16の目の粗いストリングパターンが最大の特徴です。
この効果で、ボールへの引っ掛かりが良くなり強烈な回転をかけることができます。
さらに、ストリングの撓みも大きくなるので、ボールにパワーを乗せやすいという効果もあります。
- ウルトラツアー100CV
ウルトラツアー100CV スペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
293g | 100平方inc | 27.25inc | 22mm | 16×20 | 330mm |
クラッシュゾーンを搭載し、100平方incの操作性を維持しつつよりパワーのあるショットを求めたラケット。
フレーム自体は、錦織選手使用モデルと同様なので、かなりしっかり硬めのフィーリングです。
ただ、重量が293g、バランスが330mmと軽量&トップヘビーなスペックになっている為、一般プレーヤでもしっかり飛ばすことができます。
ヘッドの走りが良く、気持ちよく振り抜けるのも魅力ですね。
- CLASH100tour
CLASH100 tourスペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
310g | 100平方inc | 27inc | 24mm均一 | 16×19 | 306mm |
両立不可能とされていた「しなり」と「面安定性」を融合(CLASH)させるというコンセプトの元開発されたラケットです。
初めて打った時の柔らかさは衝撃的でした。
圧倒的なしなりがこの柔らかさを生んでいるのだと思います。
一般的なしなるラケットは、速いスイングスピードでボールをヒットしてしならせるのですが、CLASHはそれほど速いスイングでなくても「しなり」を感じることができます。
売り文句で、「ジャッククレーマー」(昔のウッドラケット)のような柔らかさと言われていましたが、ウッドを使ったことがない私にはちょっと理解できませんでした。
このラケットを打って初めて「ウッドってこんなんだったのかなぁ」と思うようになりました。
もちろん柔らかいだけではなく、コントロール性もあります。
打球感の比較
次に打球感を比較してみたいと思います。
- 柔らかいマイルドな打球感
「CLASH」と「バーン100S」の打球感が柔らかくマイルドです。
CLASHが「フレームのしなり」による柔らかさで、バーン100Sは「ストリングのダンピング(撓み)」による柔らかさを感じました。
- カチッとしたシャープな打球感
「ULTRA100」と「ウルトラツアー100」はどちらも少し硬めのシャープな打球感です。
ウルトラツアーの方がよりしっかりしている印象です。
どちらもグロメットに「クラッシュゾーン」が搭載されていて、「飛び」をアシストしてくれます。
スピン性能の比較
「バーン100S」が圧倒的です。
もちろんその他のラケットもかかりますが、スピンエフェクトを搭載したエスラケの回転っぷりは半端じゃありません。
次は?と聞かれたら「ULTRA100」がかけやすかったという印象です。
ボールスピードの比較
スピードに関しては「ウルトラツアー100CV」が最も手応えを感じました。
クラッシュゾーンの効果に加え、トップヘビーな設定なので、「ラケットヘッドが自然に走る」感覚があり、自分が思っている以上に強いインパクトをとることができます。
次は「バーン100SCV」です。
ストリングの目が粗い為、撓みが大きくなる分スピードが出ます。
実際に硬いポリストリングでもダンピングしている感覚が味わえています。
こんなプレーヤーにおすすめ!
- タッチショットを駆使したプレースメント重視プレーヤー
「CLASH100tour」
CLASHの打球感はタッチショットに向いていると思います。
プレースメント重視で相手をヒィヒィ言わせたい方は是非試してみて下さい。
- ボールの威力で相手を圧倒したいプレーヤー
「ウルトラツアー100CV」
実際に打って「ウルトラツアー100」が一番スピードあるショットが打てました。
上述の通り、トップヘビーなスペックがパワーを与えてくれます。
サービス、ストロークをガンガン振って攻めていきたいプレーヤーにおすすめです。
- ストローク重視のオールラウンドプレーヤー
「バーン100SCV」
「スピンで相手を後方へ追いやり、甘く返ってきたところからネットへ詰めてトドメ」
みたいなプレーを好む方におすすめです。
スピンボールが1.2倍くらい跳ねるようになると思いますよ。(経験談)
- ボレー重視のオールラウンドプレーヤー
「ULTRA100CV」
こちらは、ライジング系で合わせるようなストロークから前へ詰めるというようなプレーに向いていると思います。
ダブルスでのリターンダッシュとかにも合いそうです。
早いタイミングでネットに詰めたい方に試していただきたいラケットです。
ラケット評価チャート
個人的評価チャートを添付します。
まとめ
以上、Wilson100平方incラケットの比較でした。
似たスペックでも実際打ってみると結構な差があります。
本記事がWILSON好きさんのラケット選びに役立てば幸いです。