2019年3月に発売開始されたピュアドライブVS。
黄金スペックラケットの先駆けとなった超人気モデル「ピュアドライブ」のフェース面積を少し小さくし、飛びを抑えたモデルになります。
これまでピュアドライブは100平方inc以下の選択肢がなかったので、このラケットの登場で「ピュアドラは飛びすぎる」と感じていた層に人気が出そうな予感です。
ピュアドライブVS
二次予約もお早めに!https://t.co/X8F3IKS8YE pic.twitter.com/ZwLOwD6Eu5— テニス店長西山克久 令和元年お張り替えの儀 (@Nisiyama_LAFINO) 2019年3月26日
数量限定発売でなかなか打つことができなかったのですが、やっと試すことができたので詳細な感想をレポートしたいと思います。
ラケットコンセプトとスペック
他メーカーの 98/97/95平方inc あたりのスペックを好んで使用している層がターゲットになります。
振り抜きと打球感を重視し、自分でボールを飛ばしたいプレーヤーに合わせて、ピュアドライブよりも「少し薄く(フレーム)・少し小さく(フェース面積)」作られています。
公開されているスペックは以下の通り。
カタログスペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
300g | 98平方inc | 27inc | 21-23-21mm | 16×19 | 320mm |
今回使用したラケットのスペックはこのようになっていました。
試打ラケットスペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
297g | 98平方inc | 27inc | 21-23-21mm | 16×19 | 309mm |
バランスポイントがカタログと結構違う気が・・・
まぁトップライトの方が扱いやすいので、気にしないことにします。
その他の詳細な情報はこちらにまとめていますのでご覧下さい。
デザイン
光沢のあるガンメタベースにピュアドライブのトレードマークであるブルーがあしらわれています。
かなり渋くかっこいいデザインです。
ファーストインプレッション
練習開始。
With #ピュアドライブVS pic.twitter.com/pnfJ9fPojz
— ryomei (@MtRyomei) 2019年5月5日
ショートラリーで軽く擦り気味に打つと、少し硬い打球感でピュアドライブのような飛びはありません。
ボレーボレーで厚めに強く当ててみると、ウーファーらしいストリングの撓みを感じることができました。
硬めの打球感ながら一瞬の食いつきが感じられ気持ちの良いフィーリングです。
ラケットの振り抜き、操作性は本家ピュアドライブよりも良いと思います。
ストローク
ボールの芯を食った時の打球感は相当気持ちが良いです。
- ボールが潰れる感覚
- ストリングの撓み戻りでボールが吹っ飛ぶ感覚
- 振動のないクリアな打球感
がしっかりと腕に伝わってきます。
弾道は少し低めに感じました。
回転もかかりますが、守備的に薄い当たりで擦るスピンではラケットの良さが生かせないと思います。
個人的に最も良いボールだったのが、「片手バックハンドのダウンザライン」です。
ボールにスピードが出て、自分で「おぉっ!」と驚くほど鋭いショットが放てました。
ボレー
ボレーはノーマルピュアドライブの方が楽ですね。
ノーマルは少し位スイートスポットを外してもしっかり飛んでくれますが、このVSは少しシビアでした。
ごまかしが効かない感じです・・
芯で捉えられれば、面ブレすることなく非常にコントロールの良いボレーが打てました。
面剛性が高い恩恵だと思います。
アンダースピンを意識するより、自然に面を作って返す「シンプルボレー」の方がコントロールしやすかったのが印象的でした。
サービス
サービスに関しては、「スピードが出ます!」
ノーマルピュアドライブはサービスの振り抜きがイマイチという声を聞くことがありますが、VSはヘッドが走ってくれます。
さらにウーファーの「撓み・戻り」パワーも加わり、かなりパワフルなサービスを打つことができました。
スピンサービスの「跳ね具合」について。
私の技術では引っかかりが足りなくて嫌らしい変化をさせることができなかったのですが、スピンサービスが得意な方であれば「速くてえげつない跳ね方」をするサーブが打てるんじゃないかなぁと思います。
ラケット評価チャート
まとめ
多くの一般プレーヤーが待ち望んでいた(と思われる)、飛ばないピュアドライブ。
期待通りの完成度で、他メーカーの100平方inc以下を使っている方が問題なく移行できるものだと思います。
ウーファーの撓みが「硬めのバネ」のように感じられ、かなり好みの打球感でした。
ウーファーの評価で「面のどこに当たっているかわからない」というものが良く聞かれますが、VSはその感じもなくなっています。
攻撃型のテニスをされる方にオススメできる一本です。
興味があったら是非試してみて下さい。