Ultra v3 Technology Update:
🔷Integrated PWS (Perimeter Weighting System) — More power off the strings.
🔷Sweet Spot Channel — Extends cross string length by 3.5mm for easy power.
🔷Inverted Power Rib — Increases torsional stability for easier power. pic.twitter.com/xA5717UrWu
— Wilson Tennis (@WilsonTennis) February 27, 2020
ボレー用黄金スペックラケットとして登場したウルトラシリーズが、新たなテクノロジーを搭載してバージョンアップ。
3代目ウルトラが発売されました。
ウルトラといえば、
- 面安定性が高く
- ストリングのダンピング性が良い
という特徴があり、「バランスが良く打ちやすい」という印象があります。
今回の進化で打球感等がどうなったのか、感想をまとめていきたいと思います。
デザイン
光沢ありのアンコンタミネイテッドデザイン。
シンプルで個人的には好きです。
搭載テクノロジー
注目すべき変更は以下の3点。
- NEW PWS
- Inverted Power Rib
- Sweet Spot Channel
ウイルソンラケットの1つの特徴だった、3時と9時の位置にあった「PWS」と呼ばれるでっぱりを内蔵させ、さらに上の画像のように、「凹み」を作ることで横糸の長さを増やしています。
糸が長くなれば撓みが大きくなり、パワーが出しやすくなります。
詳細はこちらの記事でまとめているので、興味があったらご覧下さい。
スペック
ULTRA100 スペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
300g | 100平方inc | 27inc | 24-26-23mm | 16×19 | 320mm |
ファーストインプレッション
ウォーミングアップの弱いインパクトでも「撓み」が感じられ、それが柔らかい打球感に繋がります。
楽に飛ばせる感じもありましたが、強い弾きで飛ばすのではなく、一瞬の乗りがあるため、コントロール性も良さそう。
「おっ、いい感じ!」
というのが最初の感想です。
ストローク
強いインパクトをすると、撓みがさらに強く感じられます。
そしてフレームがしっかりとしているので、撓みから生まれたパワーをロスすることなく打ち出すことができ、威力のありそうなボールを打つことができました。
ただ、引っかかり感は少し弱い印象。
中弾道のボールは非常に打ちやすかったのですが、高弾道を狙った時にちょっと違和感を覚えました。
ボレー
やはり良いですね。
ボールが乗ってくれるので飛距離の調整がしやすく、面がブレないので再現性が高い。
よく飛ぶ系のラケットはボールを弾きすぎてコート内に収めるのが難しいということがたまにあるのですが、このウルトラは「楽で」しかも「入る」ものになっていると思います。
ボレーが苦手、と感じている方に是非試してもらいたいです。
サービス
フラット気味な直線的な弾道、トップスライス気味でスピードを重視して小さな変化をつけるようなボールの感触は、良かったですね。
イメージ通りの弾道で飛んでいってくれました。
ただイメージ通りできなかったのは、スピン系のサービス。
ストロークでも書いた引っかかりの弱さからか、イメージより回転がかからず、若干オーバーする傾向がありました。(実力不足ははっきり自覚しておりますが・・・)
ボールの勢いを出していきたい方には向いていそうです。
ラケット評価チャート
まとめ
以上、新型ウルトラのインプレでした。
ストリングの撓みが生む、
- 柔らかな打球感
- パワー感
が印象的なラケットでした。
初心者の方の最初の1本でも良い、バランスが取れた扱いやすいラケットだと思います。
興味があったら試してみて下さい。