ラケット重量300gの「黄金スペック」が流行している昨今ですが、そろそろ2回目の成人式を迎えるに歳になり、「軽量ラケット」にも興味が向くようになってきました。
年齢以外にもう1つ理由があって、半年くらい前に黄金スペックから軽量ラケットに変えた、同い年のテニス仲間がメキメキ強くなっているんです。
本人曰く、「軽いから思いっきり振れて、ボールがしばける」とのこと。
「軽量ラケット」と聞くと、
- 重いボールが飛ばない
- 相手のボールに打ち負ける
というネガティブなイメージが強く、これまでほとんど試してきませんでした。
「もしかしたらこの打たず嫌いで、チャンスを潰してる?」
とか思ったりして、CLASHの軽量ラケット「CLASH 100L」を試してみました。
CLASHはこれまで、
と、ちょっと難しめの2スペックを試しています。
本記事では、他スペックとの違いと、軽量ラケットのメリット・デメリットについてレポートしていこうと思います。
CLASHのコンセプトは?
- ウッドラケットのような柔らかさ
- ULTRAと同じ面安定性
を同居させ、「柔らかさとパワーを融合させる」というコンセプトで開発されたラケットです。
#ウイルソンの革命
というハッシュタグで注目を集めているラケットです。
詳細はこちらにまとめています。
CLASH100Lのスペックは?
CLASH 100L スペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
280g | 100平方inc | 27inc | 24mm均一 | 16×19 | 315mm |
軽量ラケットってパワーを出すため、バランスがヘッド寄りになっていることが多いのですが、100Lは315mm。
トップヘビーが苦手な人にも好まれそうなスペックになっています。
ファーストインプレッション
持った瞬間「かるっ」と感じ、ボールをついて「しなる」感触が伝わってきます。
ミニラリー程度のゆったりスイングでもCLASHらしい「しなる柔らかさ」が感じられます。
ミニラリーをした感じ、打球感的には100Tourとそんなに変わらない印象です。
98はもっと身が詰まっていて飛ばない感じがします。
あまりに軽く扱いやすいので、強いインパクトをした時に負けてしまうんじゃないかとちょっと心配でした。
ストローク
縦気味なスイングでスピンをかけようとすると若干失速を感じました。
引っかかるんだけど、推進力が出ない感じ。
厚く、ボールを前へ押すスイングで強いしなりが感じられ、ラケットの特性を活かしたボールが打てたと思います。
相手に振られた時に、普段(300gのラケット)だとバギーウィップで凌いでいたボールでも、このラケットは素早く振ることができるので前へ振っていくことができ、より攻撃的で鋭いストロークを打つことができました。
テニス仲間が話していたことがちょっと分かった気がします。
ストロークに関しては、心配していた「打ち負ける」ということは全くなく「爽快」そのものでした。
ボレー
軽さのおかげでめちゃめちゃ取り回しが良く、素早く準備できる上、小手先の操作も簡単。
ハーフボレーでちょっとパンチを出すためのリスト操作なんかがイメージ通りに「スッ」とできたのは好印象でした。
ただ・・・
フワッと浮いてきたボールを厚めに当てて決めにいくようなボレーで、イマイチ威力が乗らないように感じました。
イメージ的にはもっとボールがグッと乗ってから飛んで行って欲しいんですが、乗り切らずに離れていってしまう感じ・・
練習中にすぐアジャストはできませんでした。
今記事書きながら「!!」と思ったのは、軽さのあまり気持ちが前のめって、ためが作れず打点が前に泳いでいたのかもしれません!
サービス
ヘッドを楽に走らせることができ、「キレ」のあるスライスサービスが打てました。
ワイドへ逃げるサービスに加え、アドサイドからでもセンターに少し曲がって弾まない嫌らしいサービスに!
ヘッドは走りますが、重量が軽い分、ボールにぶつかる力が少し弱いのか、スピード感は300gやそれ以上のラケットの方が出る印象です。
この100Lでも十分相手を崩すサービスは打てるのですが、これまでずっと300g以上で打っていたので、ちょっと刺激が足りない感じがしてしまったのが正直なところです。
CLASH ラケットフィーリングインタビュー
ラケット評価チャート
まとめ
以上、「ウイルソン CLASH 100L」のインプレでした。
CLASHらしいしなりがありつつも、「飛び」や「乗り」が他スペックとは違っていました。
100Lが最も「鋭いボール」が打てたという印象です。
これは軽量ならではの大きなメリットと言えます。
デメリットは、300g以上のものに比べ、ボールスピードが出にくいという点くらいでしょうか。
ゲームをしていてそれほど気になる点ではありませんでした。
全体を通して「打ち負ける」ということはなく、今まで打たず嫌いをしていたなとちょっと後悔中。
- もっと鋭いスイングがしたい人
- 手先のタッチを生かしたい人
- しなりのある柔らかい打球感が好きな人
は結構ハマると思います。
興味があったら試してみてください。
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Wilsonから同じく「しなり」をウリにしているラケットにブレードシリーズがあります。
その中から似たスペックのブレード100Lと、
- 打球感
- 操作性
- 飛び(反発)
- 回転
をピンポイント比較してみました。