2020年日本に上陸したブランド「ダイアデム 」
ラインナップは、
- エレベート(ELEVATE)
- ノヴァ(NOVA)
の2種類。
エレベートはボックスフレームの「コントロール系」
ノヴァはラウンドフレームの「パワー系」
と性格が分かれます。
以前ノヴァは試していて、ラウンドの割にカンカン弾かず、しっかり乗る感じがあり、コントロール性が高い印象がありました。
今回はボックス系のエレベートです。
スペック(数値)的にはノヴァよりも難しそうですが、一体どうなのか、他メーカーの似たスペックラケットと比べてどうなのか、ショット別に感想をまとめていこうと思います。
エレベートの特徴は?
搭載テクノロジーは以下の通り。
- FSシステム
- インパクトシールド
- HTMカーボン
ダイアデムオリジナルの樹脂、特殊な編み方をしたカーボン繊維を使用し、パワーを最大化。
オフセンターインパクト時の捻れをフレームの内側から抑制し、衝撃の緩和、パワーロスの抑制。
こんな特徴のある作りになっています。
エレベートのデザインは?
画像だと少し明るくなってしまいますね。
もう少し落ち着いたグリーンです。
グリップはレザーで気合が入っています。
エレベートのスペックは?
エレベート98 スペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
305g | 98平方inc | 27inc | 21.5mm | 16×20 | 320mm |
ファーストインプレッション
「305g」「320mm」「レザーグリップ」
のコンボで、ちょっとズッシリ感があります。
ウォーミングアップのミニラリー・ボレーボレーでは、
▶️ストロークは想像よりも引っかかりがよく回転がかかる
▶️オフセンターでもそこそこ飛んでくれる
こんな印象で、重いけど何とか使えそう!
というのが最初の感想です。
ストローク
距離を伸ばし強いインパクトにすると、より引っ掛かりが感じられます。
しっかりと食いついている感触もあるので、安心して振っていけるのが良いですね。
特に中弾道のフォアクロスが自分の実力以上に逃げてくれて、それを起点に展開ができたのが良かってですね。
この引っ掛かりの良さ、ストリングパターンが影響していると思っています。
16×20と本数は多いのですが、上の画像の通り、全体的に目が粗い設計になっています。
これが良く引っかかってくれる要因ではないかと。
推進力に関しては振ったなりの勢いで飛んでいきます。
反発力は強くないので、しっかり振れる人向けですね。
こんな感じで打球感は良いのですが、2h練習の後半は結構疲れて振るのが大変になってきました。
試合で使うにはちょっと難しいかもしれません。。(僕の場合)
ボレー
僕がボレーを打ちやすい!と感じる基準に以下のようなポイントがあります。
- ラケットに乗る
- スイートスポットが広い
- アシスト力に優れている
エレベートのスイートスポットはそれほど広くないし、アシスト力(反発)もそれほどではないんですが、「ラケットに乗る感覚」と「面の感覚(面の向きがつかみやすい)」に優れていて、安定感のあるボレーをすることができました。
キュッとアンダースピンをかけるときにも引っ掛かりがあって、弾まないボレーが打てたと思います。
サービス
エレベートのような「ツアースペック(競技者向けモデル)」にしては回転がかけやすい印象です。
実力(筋力?)不足でスピード感はそれほど出せず。。
ただ、コースのコントロールはしやすかったので、スピードで押さずに1stの確率とプレースメント重視でキープ率は逆に良かったような。。
ラケットの重さがあるので、腕力に頼らず、身体全体でリズムを合わせながら打つことになり、それが再現性の高さにつながりました。
なまじスピードが出しやすいラケットだと、困ったときに腕っ節の1発に頼ってしまい、結果入らずに残念な結末を迎えることもありますからね。。
プレースメント重視なサービスを打つ方に合うラケットだと思います。
他メーカーの似たスペックラケットは?
「少し縦長な形状」「粗めなストリングパターン」「BOX系均一フレーム厚」
これらの特徴が近しい、HEAD SPEEDシリーズがライバルラケットとして挙げられます。
SPEEDのラインナップには今のところない、98sqincなんかが出ると、エレベートとすごく近いんじゃないかなぁと勝手に想像します。
ラケット評価チャート
まとめ
以上、エレベートの詳細インプレでした。
ボックス系の食いつきと、優れた引っ掛かり(スピン性)が共存した、扱いやすいラケットです。
ただし、結構重いのである程度の筋力・持久力がない方には難しんじゃないかと感じました。
ストローク、ボレーともに打ちやすいので、プレースタイルとしてはオールラウンドに対応できるものだと思います。
興味があったら是非試してみて下さい。