2022年4月発売となったプリンス ビーストシリーズの派生モデル「ビーストMAX」
NEWOportⅡのテクノロジーにより振り抜きがアップ。インパクト時に起こるストリングスの可動域が大きくなり、食いつくフィーリングが増します。スピン性能も◎ 新発売のBEASTMAXは超高性能ラケットです。#テナズケロ #プリンステニス pic.twitter.com/LBqx5ZulGI
— princetennis1970 (@princetennisjp) April 28, 2022
特徴は何と言っても超絶にでかい穴。
以前ぼくも穴あきラケットを使っていたので、ストリングの動きが良くなり、
- 食いつきが良くなる
- スイートエリアが広がる
- オフセンターでの飛びが良くなる
というメリットを実体験しています。
今回打つビーストMAXの穴はビースト98O3のものよりも大きく、ストリング可動域がさらに向上している模様です。
かなりハイパワーなラケットなのかな、、という先入観を持ちつつ実機を試してきたので、率直な感想をまとめてみたいと思います。
ビーストMAXのデザイン
ビーストMAXの特徴をおさらい
今作の主な特徴は以下の通り。
- NEW O-Port2
- パワーレール
- 16×18のストリングパターン
冒頭でも触れた通り、NEW O-Port2になりフレームの穴が拡大されたことにより「振り抜きの向上」「さらに広いストリング可動域」が実現されました。
また、シャフトからフェイス部にかけてレールのようなラインが搭載されています。
これは「パワーレール」と呼ばれるものでラケットのRA値を上げずに(硬くせずに)横方向へのブレを防ぐ効果があり、パワーとスピン性の向上が見込めます。
さらにストリングパターンが粗めになっているので、NEW O-Port2との相乗効果ですごいパワーを発揮してくれそうです。
テクノロジーの詳細はこちらにまとめていますので、興味があったら読んでみて下さい。
ビーストMAXのスペック
BEAST MAX スペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
300g | 100平方inc | 27inc | 22-27mm | 16×18 | 320mm |
27mmという厚さを見ると若干振り抜きが良くないのでは?と思いますよね?
Oポートとのコラボレーションはいかがなものなのでしょうか。。
ファーストインプレッション
操作性はとても高く、フェースのどこに当てても普通に返ってくれるような感覚にさせてくれるほど広いスイートエリア。
いつもは当たり損ねばかりのぼくがそれを感じなかったので、アシスト性はかなり高いです。
飛びもかなりありました。
ストローク
ストリングの目が粗くてよく動くからでしょうか。
めちゃめちゃボールが乗り、そこから良い反発によってパワーのある球が飛んでいきます。
スピンをかけようとスイングが下から上気味になっても打球感の柔らかさは失われず、強いスピンもかかります。
気にしていた操作性について、正直全然問題ありませんでした。
最大27mmもあるのにそれを感じさせない操作性は、やっぱり「穴」による空気抵抗の少なさが良い影響をもたらしています。
ぼくを始めとした中年のおっさんには非常に扱いやすいスペックなんじゃないでしょうか。
気持ちよくラリーをしている最中、事件は突然起こりました。
相手のボールが浅くなったので、渾身の厚いあたりでハードヒットをしたら、、、
ボールがパンクしました。
長年テニスをやっていますが、初めての出来事でした。
おそるべし、ビーストMAXのパワー。。
ボレー
一言でいうと「楽」です。
スイートエリアが広く、反発性が良いので、面に当てればちゃんと返るという安心感を持てます。
また、ショートバウンドのようにスイートスポットで捉えるのが難しいショットでも、イメージ通りの感触で返せていました。
きっと多大にアシストをしてくれていたのだと思います。
操作性も良いので、ダブルスで早い展開のボレーボレーになった時なんかは心強い武器になってくれるでしょう。
サービス
サービスに関しては、「27mmという厚さ」と「フェースが若干幅広」という点から振り抜きの点を心配していました。
実際打つと、イメージよりも全然良い感じで、他の黄金スペックラケットと同じくらいの良さがありました。
流石に98平方インチのような走りはないですが。。
個人的には、スピード感よりもスピン性の高さの方に魅力を感じました。
弾道が上げやすいので跳ねも高く、同レベルの相手であれば打ち込まれる心配なく攻撃的なスピンで展開できました。
ラケット評価チャート
競合機種は?
この圧倒的な飛びに対抗できるのはやはり「ピュアドライブ 」だと思います。
ピュアドライブよりも
- 打球感が柔らかい
- スピンがかかる
というような特徴があります。
ボールのスピード感はピュアドライブの方が勝っている印象です。
まとめ
以上、ビーストMAXのインプレでした。
圧倒的に広いスイートエリアが最大の特徴です!
反発性が高くパワーのあるボールが打て、スピンもかかるので安定感も出しやすいため、打ちジコりプレーを目指す方なんかにはまりそうなラケットです。
飛びが良くて操作性も高くボレーが楽なので、女性にも支持されそう。
間口の広いラケットだと思うので、興味があったら試してみて下さい!
ちなみに使っていたのは、「ビースト98 O3」です。