最近自分のプレーに取り入れるようにしているドロップショット。
魅力は、
「パワーが無くても相手を追い詰めることができる」
という点です。
週末一般プレーヤーのフィジカルだと、ガンガンエースをとるようなストロークを確率良く打ち続ける難しいので、ドロップショットのような変化は大事だと思っています。
先日、日課である「テニスYoutube視聴」で、ドロップショットの面白い実験動画を発見しました。
ドロップショット有効性はもちろん、非力でもエースをとるためのポイントが理解しやすいので、ご紹介したいと思います。
ドロップショットとフットワークの実験動画
早速動画をご紹介します。
私がいつも勉強させていただいている、「みんラボ」さんの動画です。
実験内容を要約すると、
- ドロップショットを打ってから2バウンドするまでの位置と時間
- 全日本レベルのフットワークを持つ選手がレディポジションの位置から、2バウンドする位置へ走って到達する時間
を比較するというものです。
位置や時間はアベレージ値を採用しています。
実験結果は?
- ドロップショットインパクトから2バウンドするまでの時間:約2.2秒
- レディポジションから落球位置までの移動時間:約2秒
これは、スタートダッシュのタイミングがバッチリ合った時の結果です。
この結果から分かることは、
「バレバレのドロップは追いつかれる」
ということ。
全日本レベルのフットワークだから?という考えもあると思いますが、ドロップショットの精度と総合して考えると、アマチュアの私達にも当てはめられる結果だと思います。
- ドロップショットインパクトから2バウンドするまでの時間:約2.2秒
- レディポジションから落球位置までの移動時間:約2.5秒
これは、スタートダッシュのタイミングが合わず1歩目が遅れた時の結果です。
この結果から、
「相手に一瞬考えさることができれば、同じ精度のショットでも決まる」
ということが言えると思います。
プレーへ活かすには?
ドロップショットを打って、相手に拾われ逆襲されると、「もっと厳しいところ」を狙いたくなります。
すると技術的難易度が上がり、ミスするリスクも増えてしまいます。
ここで、「相手に考えさせる」ことを意識するようにすれば、リスクレベルを増やさずに相手を崩すことができます。
これはドロップショットに限らず、左右へ振るストロークでも同様のことが言えます。
「相手に拾われまくり、より厳しいとこを狙ってミス」
耳が痛いのは私だけではないはずw
今後の試合で注意していきたいと思います。
私が良く使うドロップショットのシチュエーション
「相手の動きを止める」ことを意識してから、ちょっと上手くいってる展開を語らせて下さい。
図のように、バック側へ少し浅めのボールが来た場面で、
- ストレートへのアプローチ
- クロスへのドロップ
を打ち分けるようにしています。
何度も打っている内に、
「ボールを打つ際、一瞬タメる」
ことができると、成功率(ポイント取得率)が高いということが経験としてわかってきました。
タメで相手の足を一瞬止めることができているのかもしれません。
先ほどご紹介した実験の、一歩目が遅れるパターンを作り出すイメージです。
長いラリーや、競った試合になると、「早く返したい」気持ちになりがちですが、そんな時でも冷静に相手の動きを止めることを意識できるようにしていきたいですね。
まとめ
「非力でもエースを取るには、相手の動きを一瞬止める」ことが超重要で、そのためには「打つ前の溜め」が大事なポイント
という話でした。
以前こんなTweetを見かけました。
勝ててないときは自分の技術と向き合う時間が多かった。
でも今は「どうしたら勝てるのか」に向き合う時間の方が多い。極端な話
僕が錦織圭選手の技術を身につけるよりも、
錦織圭選手が僕の技術,体でプレーする方が絶対多くの試合に勝てるはず。 pic.twitter.com/79W1hYmeek— 北山 智也 (@tomoya_kitasan) October 26, 2019
「錦織脳でプレーしたらフィジカルはそのままでもっと勝てるようになるんじゃない?」
というもの。
なんか妙に納得してしまいました。
こういう発想の転換を持ち、非力は非力なりに工夫をして頑張っていこうと思います。