「試合になるといつも通り打っているつもりでも、ボールに回転がかかりきらずちょっとしたアウトが増えてしまい、怖くて振り切れなくなる・・」
みたいな経験ありませんか?
私も長い間この病に侵されていて、様々な解決方法を模索してきました。
今もふとしたタイミングで発症するこの病ですが、最近やっと「ここに気をつければ戻る」というポイントを発見することができました。
完全我流なコツになりますが、同じ病でお悩みの方にはヒントになるかもしれませんので、内容をまとめてみたいと思います。
どんな場面で発生しがち?
私の場合、
- ゆるいムーンボールの返球
- 浅い球を自分から打ちに行く
といったように、「自分から出力」を加えるショットでこの病気が発生しがちです。
この時、ボールの乗りが弱くて弾きすぎてしまうような感触が残ります。
良くない対応方法
こうなった時に多くの人が、
「もっと回転をかけて落とさなきゃ!」
という風に考えると思います。
至極当然な考え方で間違ってはいませんが、以前の私は「スイング軌道」を極端に下から上へ変え、ボールを擦るようにして回転をかけようと悪戦苦闘していました。
この「擦る」成分で解決しようとすると、
- ボールの推進力が出せない
という壁にぶち当たります。
推進力が出せないと、どうしても返すだけになってしまい、結果「ミス待ちテニス」の出来上がり。
この方法では強くなれません。
推進力をそれほど落とさず回転をかけられるようにならなくてはなりません。
(我流)解決方法
私が最近実践して意識している、推進力を落とさずに回転をかける方法が、こちらの画像に隠れています。
何かお気づきでしょうか・・・??
・・・
ちょっとグリップに着目してみて下さい。
「中指」「薬指」「小指」はほとんどラケットを握っていないように見えます。
この意識を持ったままスイングをすると、ボールがラケットにしっかり乗ってくれる感触が生まれ、前へスイングするイメージでも自然な順回転がかかってくれてしっかりとコートに収めることができます。
要は、練習通り、イメージ通りのショットに戻せた感じです。
入ってない時は、グリップを強く握りしめているが故、ボールを強く弾いてしまって回転がかからず、コートに収まらないのだと考えています。
インパクトで乗りを感じることができると、試合中でもボールをコントロールできる自信みたいのが湧いてきます。
このゆるゆる脱力グリップをすることで、
- 推進力と回転の両立
- インパクト音が強い当たりの音へ変化
- ショット後のバランスが崩れにくい
という他のメリットも感じています。
注意したいポイント
ただし!
テイクバックで「ゆるグリップ」が実践できていても、
- 一発で決めたい
- このショットで追い込みたい
- カウンター一閃狙いたい
という「欲」が芽生えてインパクトで力みが入ってしまうと、また「乗らない」「入らない」病が再発します。
欲に負けず、淡々とプレーする精神の強さも必要です。
まとめ
以上、急にショットが入らなくなってきた時に確認すべき、「脱力グリップ」について実体験を元にまとめてみました。
- 入らない ➡️ 擦って回転をかけて入れる
ではなく、
- 入らない ▶️ いつもの弾道に戻す
ことが大事で、戻すために「脱力グリップ」を意識するという流れです。
もし「試合でストロークが入らなくなる」、「試合でも練習と同じようなボールを打ちたい」と悩まれていたら、是非試してみて下さい。
私が参考にしている「テニスビズ」さんのDVDです。
本記事に書いた脱力や姿勢といったテニスに役立つ身体操作について語られています。