HEADラケットのフラッグシップモデル「プレステージシリーズ」の中で、最も軽量でパワーのある「プレステージS」。
HEADラケットはメーカ独自の指標として「CPI」(Control Power Index)を設けていて、プレステージシリーズは以下のように定義されています。
- MID▶️100
- MP▶️200
- PRO▶️300
- TOUR▶️400
- S▶️500
先代モデル、グラフィンタッチプレステージツアーを打った時、プレステージらしからぬ飛び感に結構感動したので、それよりも値が上な「S」はどのような印象なのか興味があったので今回試してみることにしました。
「MP」との比較や、他シリーズの「S」モデルとの比較を交えながら感想をまとめてみたいと思います。
G360+ プレステージの特徴

もともとシャフト部に搭載されていたグラフィンを、フレームの「12時」「3時」「9時」の位置にも搭載させ(▶️ グラフィン360)、さらに「5時」と「7時」の位置にスパイラルファイバーを搭載し、面安定性とパワーを追求したモデルが、グラフィン360+になります。
詳細は以前特集した、こちらの記事でご確認下さい。
G360+ プレステージS スペック
プレステージS スペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
295g | 99平方inc | 27inc | 21.5mm | 16×19 | 325mm |
プレステージシリーズで唯一300g以下のモデルです。
おっさんでも使いこなせるか、気になります。
ファーストインプレッション

軽量モデルとはいえ、300g近くあるので、それなりの重量感は感じます。
ウォーミングアップの段階で、
「やっぱりプレステージだね」
と思わせる打球感がありました。
「ラケットの反発で軽く飛ぶ」という成分が控えめで、重厚感のある打ち心地です。
ストローク
距離を出し当たりを強くすると、今度は、
「おっ意外に飛ぶ」
という感想。
先日打った「MP」はボールが浅くなってしまうシーンが多かったのに比べ、こちらは初めから深めにコントロールすることができました。
「MP」に比べストリングパターンが粗いので、弾道が上がりやすかったのが要因かなと思います。
この引っかかりのおかげで「無理に擦って回転をかけようとせずとも入ってくれる」という安心感が生まれ、のびのびスイングすることができ、(自己)満足なボールを打つことができました。

また、相手の鋭いボールに対しての打ち負けないっぷりも高評価。
最軽量モデルとはいえ、プレステージらしい安定感は健在で、私的には頼りになるものでした。
この安定感は、他シリーズの「S」モデルにはないものです。
ボレー

ミドルからハイにかけての厚い当たり、決めボレーの安定感が秀逸。
グッと乗ってくれる感覚の後、適度な反発で飛んでいってくれるので、こちらも自信を持って打つことができました。
ローボレー、ハーフボレーといった、ラケットパワーがあると打ちやすい系のショットについても、楽ではないですが難易度もそう高くない感じ。
「MP」に比べ、全体的にストリングの撓みが大きく感じられ、パワーの入れにくいショットでもなんとか「いなす」ことができるプレステージだと思います。
サービス

このラケットを試す際、
「軽量なのでスイングスピードが上がり、勢いのあるサービスが打てるかも」
という淡い期待を持って打ってみたのですが・・・
ラケットの反発が抑えられているせいか、スピード感はそれほど得られませんでした。(きっと私のパワー不足)
ですが、引っかかり感は割と強いので、
- 適度なスピード
- 適度な回転
のボールを再現性高く打つことができました。
きっと、プレステージのようなラケットが好みの方は、「再現性」が高いところに魅力を感じているのだろうな・・
と改めて感じました。
ラケット評価チャート

まとめ
以上、「プレステージS」のインプレでした。
プレステージ最軽量モデルですが、「楽」なラケットでは決してなく、バッチリプレステージでした。
でも、弾道が上げやすかったり、ストリングの撓みで少し助けてくれたり・・
とアシストもあるプレステージです。
クラシカルな打球感が好きだけど、ガチプレステージは厳しい・・
となってきた世代の方にハマるモデルであると思います。
おっさんなりかけ世代、がっつりおっさん世代の皆さん、是非試してみて下さい。
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