ダブルスのリターンってシングルスに比べ難易度が高いです。
ふわっととりあえず返すだけだと前衛に捕まり、簡単にポイントを取られてしまいます。
前衛に捕まらないようにするため、「速いボール」や「厳しいコース」を選択してしまうと、リターンミスが増えてしまい相手にポイントを献上する結果になってしまいます。
私自身ダブルスのリターンには苦悩しまくり、色々試行錯誤をしてきました。

この道しるべは特別難しいものではなく、簡単に実践できるものなのでご紹介します。
ダブルスのリターンでお悩みの方は、サクッと読んでってください。
1.リターンのポジションを上げる
要は前で打つということです。
最低でもベースラインより内側で捕らえましょう。
ポジションを上げて打つことができれば、当然相手前衛の時間を奪うことができ、簡単にポーチに出ることができなくなります。
ポーチに生きがいを感じている人は簡単にポーチができないと無理をしてポーチしようとする傾向があるので(個人的経験則)、ミスを期待できるようになります。
相手のサービススピードにもよりますが、私はベースラインとサービスラインの中間あたりで捉えるような気持ちでリターンをしています。
錦織選手のセカンドサーブを踏み込んで打つマレー選手のイメージです。

ポジションを上げて打つ時の注意点
前に出ながら(動きながら)打ってしまうとスイートスポットで捉えられなかったり、サービスの勢いにラケットが負けてしまうので、一旦しっかり止まって正確なインパクトを目指しましょう。
私達アマチュアで200kmを超えるサーブを高確率でぶちこんでくる人はそういないので、誰でも実践できる内容だと思います。
2.スイングはコンパクトに行う
自分の内部意識としては、「ボールの後ろにラケットをセットして正確にスイートスポットで当てる」、これだけです。
テイクバックやフォロースルーには全く意識を向けません。
相手のサービスの勢いを利用できますし、ポジションを上げているのでこれだけでいいリターンは打てます。
ジェイミーマレーのリターンが超参考になりますので、「ぼりす」さんのツイートを引用してご紹介します。
昨年の楽天OP整理してたら見つけたjamieのリターン練習。このリターンでも複世界NO.1になれたことを考えると、いかに意図のない強打が無意味かがわかる。
・沈まなくてもクロスに返す。
・ハイバックボレーで処理しなければいけない位置にロブを上げる。当然のことだけどこのふたつ重要。 pic.twitter.com/yt2W2Y8pZX
— ぼりす (@Borisb702) 2018年7月18日
これが先ほどのリターンを使ったポイントパターン。とりあえずクロスに返して相手のファーストボレーを前衛の頭上に返球し平行陣に。
無駄なリスクを負わない理想的なポイント。 pic.twitter.com/kEGkqk6sVy
— ぼりす (@Borisb702) 2018年7月19日
コンパクトなリターンをしているつもり?
コンパクトリターンについて先日ちょっとした発見があったのでシェアしますね。
ダブルスの試合風景を録画してもらって晩酌しながら動画を見て見た時のこと。
試合中リターンでは、「前でコンパクトに」を意識していました。
調子もなかなか良かったしコンパクトに打てているんだろうとか思っていました。
しかし、実際の映像を見てみると・・・
まだまだスイングでかくない?というくらいしっかり振っています。
ストロークに比べ若干コンパクトですが、脳内イメージとは全然違い、もっとコンパクトにできるなと感想を持ちました。
自分では相当コンパクトにしているつもりだったのに・・
自分ではコンパクトと思っていても、実際は・・・という可能性があるので、感触がいまいちな方は現実のフォームをチェックしてみると良いかもしれません。
まとめ
「前でコンパクトに」を意識するようにしてから、ベースライン付近で一生懸命ハードヒットしていた頃に比べ安定感が増し、リターンゲームもある程度強くなってきたと思います。
繰り返しになりますが、捉えるタイミングを早めることでボールのスピードがなくてもポーチに引っ掛かりにくくなり、コンパクトにスイングすることで安定感を生むことができます。
意識することは「前でコンパクトに」と非常に簡単なものなので、ダブルスのリターンが苦手な人はちょっと試してみて下さい。
本記事がリターンのヒントになれば幸いです。