片手バックハンドのリターン戦略〜2016 全米 ワウリンカを参考に

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最近天候不順で満足に練習ができないので、wowowオンデマンドでイメトレに励んでおります。

2016 全米オープン決勝、ジョコビッチ対ワウリンカを観戦していて跳ねるスピンサーブに対する片手バックハンドリターンのひとつのヒントに気がつきました!

もしかすると世の中の片手バックハンダーにとって常識なのかもしれませんが、私にとってはちょっとした気づきでしたので、備忘も兼ね記事にしたいと思います。


相手のセカンドサーブに対するリターン意識

マレー リターン

 

画像のマレー選手の様に、踏み込んで前で捕らえ攻めるべきものという意識が固定観念化していたように思います。

しかし!この技は両手バックハンドだから成せる技なのかもしれません。

片手バックでは以下の理由で両手バックよりも難しくなってしまいます。
(注)フェデラーのSABRは曲芸ということで本考察の対象外とする!!

  • 肩より高い打点で打たされる
  • ボールに負けやすい(両手に比べ)
  • 適切な打点のタイミング合わせが困難

セカンドサーブで跳ねるスピンを打ってくる相手に対し、肩より高くならない所でライジング気味に捉えることが難しく、無理やりフォアに回り込んだり、スライスで凌いだりと苦労していました。

ワウリンカのセカンドサーブリターン位置

デュースサイド

ワウリンカ リターン

アドサイド

ワウリンカ リターン

 

画像で一目瞭然ですが、セカンドサーブのポジショニングを下げています。
そうすることで打ちにくい打点で打たされることなく、確率良く重い球を返していました。

ジョコビッチのセカンドは異様に跳ねますから序盤は下がって返すという作戦をとったのでしょう。

この方法を取り入れるメリット

強い相手と対戦すると、跳ねるスピンをバックサイドに打たれ、バックハンドリターンが浅くなり攻められるという展開で負けることが多いのですが、この方法を使えば最初の1球をムーンボール気味に深く返すことができ、ラリー戦に持ち込め、防戦一方だった展開を変えられる気がしています。

また、サーバー視点に立って考えてみると…

跳ねる良いサーブを打っても、ゆるいけどしっかり返ってくるという状況。そうなると、より強いサーブを打ちたくなったり、コースを変えよう、球種を変えようと迷いが生じてきます。

迷いはミスを生みやすいので、相手に調子を出させずに勝つという結果を期待できるかもしれません。

この方法を取り入れる注意点

この方法に限ったことではありませんが、この方法だけで勝てる訳ではありません。実際ワウリンカもセカンドで前へ詰めアタックしているシーンがたくさんありました。

相手のセカンドが妙に跳ねてきてポイントがとれていないぞ!という時の引き出し、流れを変えるきっかけとして取り込めると、一筋縄では勝てないやりにくい相手になれると思います。

まとめ

セカンドサービスは攻めてプレッシャーを与えるという考え方しか恥ずかしながら持ち合わせていなかったのですが、深い球を確率良く返すというプレッシャーのかけ方もあることに気がつけました(今更)

まだ実戦で試していないので結果報告はできませんが、流れを変える方法として使えるものだと確信しています。

近々シングルスの公式戦があるので、ひとつの引き出しとして使ってみたいと思います。(覚えていられますように!)

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