2022年春モデルラケットが続々と発表されています。
現行モデルの進化版や全く新しいモデルの登場で、ラケット選びがより楽しくなってしまいますね。
本記事では、1月発売ラケット
- DUNLOP SXシリーズ
- HEAD BOOMシリーズ
- YONEX EZONEシリーズ
の黄金スペック(重量:300gくらい、バランス320mmくらい)機種に照準を当てて、
- 打球感
- 反発性(パワー)
- スピン性
- アシスト力
について比較をしていきたいと思います。
新製品で迷っている方はサクッと読んでみてください。
それぞれのスペックを確認
SX300 スペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
300g | 100平方inc | 27inc | 23〜26mm | 16×19 | 320mm |
BOOM MP スペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
295g | 100平方inc | 27inc | 24mm | 16×19 | 315mm |
EZONE100 スペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
300g | 100平方inc | 27inc | 23.8-26.5-22.5mm | 16×19 | 320mm |
BOOMだけちょっと軽くてバランスが手元よりになっています。
打球感を比較
同じようなスペックでも打球感は結構違いました。
まずSXシリーズ。
フェースとストリングで優しく包むような感触で非常に柔らか。
ソフトな打球感が好きな人はハマると思います。
次はBOOM。
BOOMはシャフト部がボックス形状(気味)になっていて、長さもあるので「しなり」感が強く感じられます。
柔らかいけど、打球感はしっかり伝わってくるので打ごたえもあるクラシカルな打感です。
ボックス形状の打感が好きな方におすすめ。
最後にEZONE。
今回の比較対象の中では最もカチッとした打球感です。
厚く当ててストリングの撓みでホールド感を出すタイプのラケットかと思います。
シャープな弾きが好きな方におすすめです。
- SX300
- BOOM
- EZONE
反発性能(パワー)を比較
今回の3機種ではEZONEの反発性が抜群でした。
ただそれは厚く当てられた時で、薄くなるとそれが感じられなくなります。
次はSX300。
こちらも高い反発性のあるラケットでした。
EZONEほどの弾きはないですが、厚く当てても薄く当てても、どちらでも大きな差がなく飛んでくれるのが良いところ。
最後にBOOM。
このラケットはボックス系のシャフトに、ラウンド系のフェースという新しい作りになっているラケットです。
ボックス系の打感のわりにはよく飛んでくれて個人的評価は高かったのですが、この3機種で比べてしまうと控えめな飛びです。
- EZONE
- SX300
- BOOM
スピン性を比較
最も引っかかりが良く弾道を上げやすかったのが「SX300」
SX300はグロメットの動きが回転に最適化されるような設計になっていて、ストリング動きが良くスピン・スライスともに良い回転をかけることができました。
あとストリングの目が粗いのも回転性が良い要素だと思います。
回転でゲームを支配したい方におすすめです。
次にBOOM。
BOOMはフレーム形状がティアドロップ形状となっていて、フレーム先端部が広く設計されています。
その恩恵でストリングも粗くなり引っかかりが良く感じました。
SXのように劇的にかかるわけではないですが、イメージ通りの弾道で打てました。
最後にEZONE。
7代目EZONEは「センターフォーカス」なストリングパターンになっていて、引っかかりは良くありませんでした。
ぼくよりももっとスイングの早い人であれば引っかかるのかもしれませんが。。。
- SX300
- BOOM
- EZONE
アシスト力を比較
次にアシスト力を比べてみたいと思います。
これは十分な体勢で打てなかった時や、オフセンターでインパクトをした時にどれだけごまかしてくれるかという観点です。
この3機種の中で、打球感の差が少なくて守備の面で扱いやすさを感じたのは「SX300」です。
試合で使うのに良さそうです。
EZONEとBOOMは甲乙付け難い感じ。
どちらも「飛び」は良い方のラケットなのでアシスト性が弱いわけではないのですが、SX300が特に良かったという結果です。
- 優勝:SX300
- 準優勝:BOOM / EZONE
比較サマリー
EZONE | BOOM MP | SX300 | |
打球感 | カッチリ | ボックス系らしい 柔らかさ | フレームとストリングで包む感触 |
スピン性 | △ | ○ | ◎ |
反発性 | ◎ | △ | ○ |
アシスト | ◯ | ◯ | ◎ |
レーダーチャートでの比較もどうぞ。
まとめ
以上、2022年春モデルラケットの比較特集でした。
色々な観点で比較はしてみましたが、全て打ってみてぼくがグッときたのは「BOOM」です。
やっぱりボックスの打球感は好きなんですよねぇ。
それでいて結構飛ぶので扱いやすそうという理由です。
本記事がラケット選びのヒントになれば幸いです。