ダブルスの試合を多く出るようになって、通常のフォーメーション(後衛と前衛が対角線上にいる陣形)ではない陣形をとる相手と対戦する機会が増えてきました。
その中で私がやりにくいと感じているのが「アイフォーメーション」です。
なんせ前衛がど真ん中にいるので、リターンをどこに打とうか迷ってしまいミスをしたり、メンタルが弱気な状態の時は逃げロブでスマッシュを決められたりと残念な結果になる印象が強くあります。
このままではやられっぱなしで悔しいので、実戦の中で対応戦略を検討してみました。
戦略とは自分達がアイフォーメーションをすると仮定し、やりやすいパターン、やりにくいパターンを洗い出し、やりにくいプレーをするという単純なものです。
色々試してみた中で、一定の効果があると感じた方法をご紹介したいと思います。
アイフォーメーションをする効果
まずは「やる」側の立場にたち検討を開始します。
セオリーとしては以下のようになります。
「サーバーはセンターにポジションをとり、前衛も真ん中にポジショニング。リターンを広角に打たせないようにする為、サービスをセンターに打ち、前衛は決めていた方向へ動く」
イメージ動画
効果としては以下が考えられます。
- 前衛のプレッシャーでリターンに圧力をかけることができる。
- リターンを打つ場所を悩ませることがきでる。
- サービスを打つ位置の変化(通常はワイド寄りから打つ前提)でボールの起動が変わり、リターンのタイミングを崩すことができる。
こう考えると、確率よくポイントを奪う為の戦略というより、相手をかく乱させ、ミスや甘いボールを期待する戦略に思えてきました。
ということは・・・・
アイフォーメーションをされた時の対応
相手をかく乱させてミスを誘う作戦であれば、前衛のいないところへ打とうとしてミスをしてしまっては相手の思う壺。
また、とりあえず返す感じの緩いリターンでもきっと捕まってしまいこれも駄目。
このようなことを念頭に入れ、迷わず強気にリターンをする方法を検討し、以下のような対応をとることにしました。
- サービスのコースの意識はセンター8割その他2割で
- 想定通りにリターンが来たら前衛がいるド真ん中にぶつける意識でリターン
- コースが外れたらロブ
- ロブはとにかく高く(深いロブではなく高いロブ!!)
実戦結果は?
- コース変更がないコースへのリターンなので、技術的にも高くなく、ミスを抑止できる。(センターへのサービスをセンターにリターン)
- 迷いがない(決めたことを実践した)ことで、仮にミスをしても切り替えができる。
- 高いロブ、かなり効果がある<若干フォーメーションと関係ないですが作戦として当たりだったので・・・>
相手が真ん中にいるだけで勝手にミスをするという、献上ポイントが減り、試合にしまりが生まれました。ここに来たらこう返すというイメージを明確に持つことで返球率は大きく向上したようにも感じました。
まとめ
以前にもフォーメーションでプレッシャーをかけるという記事をあげましたが、身体能力以外の面で相手を崩せるのがダブルスの面白いところかと思います。
私自身ダブルスの動きや技術がまだまだ足りないので、実戦や各種教材で勉強しながら、老いていく身体のカバーができればよいなと思います。
駆け引きが面白いトッププロのダブルス動画
本記事がアイフォーメーション対策でお困りの方の一つのヒントになれば幸いです。
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