テニスをプレーするにも観戦するにもルールや用語がわからないと、
- ボールをどこに入れれば良いの?
- ポイントとゲームって何?
- あとどれ位で勝てるの?
ということになり100%テニスを楽しむことができません。
もちろん「ボールを打つ」、「プロの試合を見る」だけでも楽しいんですが、ルールや用語を理解していると、
- テニスというスポーツのゲーム性
- 試合中の駆け引き
等を感じることができ、テニスを数倍楽しむことができます。
本記事では、テニスのルールや用語をまだ把握していない初心者の方に向け、わかりやすく解説していきたいと思います。
テニスのルール
テニスは1バウンドもしくはノーバウンドで相手コートの定められた範囲に返すというスポーツです。
まずは試合の構成とコートのどの範囲にボールを入れれば良いかという点について説明します。
試合構成
テニスの試合は、
ポイントを積み重ねてゲームを取り、ゲームを積み重ねてセットを取り、セットを積み重ねて試合(マッチ)に勝つ
という流れになっています。
なので最小単位は「ポイント」になります。
- ポイントの数え方
ポイントの数え方の癖が若干強め。
ポイント数 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 |
表示 | 0 | 15 | 30 | 40 | G |
呼び方 | ラブ | フィフティーン | サーティ | フォーティ | ゲーム |
カウントはサーバー側からコールするのが基本で、
「フィフティーン・ラブ」
「フィフティーン・オール」
「サーティ・フィフティーン」
のように数えていきます。
- ゲームを取るまで
先に4ポイント取った方がゲームを取ることができます。
ポイントが3対3(フォーティ・オール)になった場合は「デュース」と呼び、先に2ポイント連取した方がゲームを取ります。
デュースから1ポイント先行した側を「アドバンテージ」と呼び、先行したのがサーバーであれば「アドバンテージサーバー」逆であれば「アドバンテージレシーバー」とコールします。
- セットを取るまで
通常6ゲーム取れば1セットを取ることができます。
ただし5-5になった場合は2ゲーム差がつくまで、6-6になった場合は「タイブレーク」(別途説明します)を制した方がセットをとります。
以上のことから1セット終了時のゲームカウントは以下のいずれかになります。
6 | 6 | 6 | 6 | 6 | 7 | 7 |
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
私達アマチュアの大会では1セット6ゲーム先取とか8ゲームマッチ(7-7タイブレーク)という特別ルールもあるので、試合に出場される際は必ずルールをご確認下さい。
奇数ゲーム終了時にはチェンジコート(ネットを挟んだ反対側のサイドへチェンジすること)が行われます。
- タイブレークとは
セットの決着を早くつけるための特別ルールです。
そのセット最初にサービスを打った方からサービスを打ちます。
最初にサービスを打つ人はデュースサイドから始め、1ポイント終了したらサービス権が相手へ移動。
以降はアドサイド・デュースサイドの順に2ポイント毎にサービス権が交代します。
7ポイント先取した方がタイブレークを制しセット取得となります。
カウントが6-6になった場合は2ポイント差がつくまで続けられます。
トータルポイントが6の倍数になるとチェンジコートを行います。
テニスコートの範囲
まず、テニスコートで使われる用語の一覧です。
(後に記載している用語集の参考にもなってます)
次はコートのどこにボールを入れる必要があるかについて解説します。
まずサービスは対角線上にあるサービスエリアに入れなければなりません。
サービスは1ポイントにつき2回打て、両方ともサービスエリアに入らないと「ダブルフォルト」となり相手のポイントになります。
リターン以降のボールは、以下の図のようにシングルスとダブルスでコートの範囲が異なり、この範囲内に入れないと失点になります。
用語集
区分 | 用語 | 解説 |
---|---|---|
プレー | インプレー | ポイントの開始から終了の間 |
プレー | オン(ザ)ライン | ボールがラインに触れていること |
プレー | クロス | 対角線に打つショットのこと |
プレー | グランドスマッシュ | ワンバウンドしてからスマッシュを打つこと |
プレー | サービス | プレーの最初のショット |
プレー | スタンス | ボールを打つ時の足の位置 |
プレー | ストレート | サイドラインと平行に打つショットのこと |
プレー | ストローク | ワンバウンドで打つこと |
プレー | スマッシュ | ノーバウンドで頭より高い位置から打ち込むこと |
プレー | スライス | 進行方向に対し逆回転がかかったボールのこと |
プレー | ダウンザライン | サイドラインに沿ったストレートショットのこと |
プレー | テークバック | ラケットを引く動作のこと |
プレー | トップスピン | 進行方向に対し順回転がかかったボールのこと |
プレー | ネットプレー | ネット付近でのプレー |
プレー | ハイボレー | 顔より高い位置で打つボレー |
プレー | バックハンド | 右利きの場合体の左側で打つショットのこと |
プレー | パッシングショット | ネットにいる相手に触れさせないように打つショットのこと |
プレー | フォアハンド | 右利きの場合体の右側で打つショットのこと |
プレー | フラット | ボールの回転量が少ないショットのこと |
プレー | ポーチ | ダブルスで前衛が動いてボレーでカットすること |
プレー | ボレー | ボールをノーバウンドで打ち返すこと |
プレー | ライジング(ショット) | ボールが上がってくるところを打つショットのこと |
プレー | ラリー | ボールの打ちあいのこと |
プレー | リターン | サービスの返球のこと |
プレー | ロブ | 高く打ち上げるショットのこと |
ルール | アドバンテージ | デュースから1ポイント取った状態 |
ルール | ゲームポイント | ゲームを取る最後のポイント |
ルール | (コード)バイオレーション | コート上での注意事項・警告 |
ルール | サーバー | サービスをするプレーヤー |
ルール | サービスキープ | 自分がサービスを打つゲームをとること |
ルール | サービスダウン | 自分がサービスを打つゲームをとられること |
ルール | シングルス | 1対1で対戦する形式のこと |
ルール | セットポイント | セットを取る最後のポイント |
ルール | ダブルス | 2対2で対戦する形式のこと |
ルール | ダブルフォルト | サービスを2度失敗すること(相手の1ポイントになる) |
ルール | チャンピオンシップポイント | 大会の優勝を決める最後の1ポイント |
ルール | ドロー | 対戦表のこと |
ルール | ノットレディー | レシーバーが構えてない内にサービスを打つこと |
ルール | ノットアップ | 2バウンドしてしまったこと |
ルール | フォルト | サービスがサービスエリアに入らないこと |
ルール | ブレイク | 相手のサービスゲームをとること |
ルール | レシーバー | サービスを受けるプレーヤー |
ルール | レット | ポイントをやりなおすこと |
コート | アドバンテージサイド | センタラインより左側のサイド |
コート | アレー | シングルスとダブルスのサイドラインの間のエリア |
コート | オムニコート | 砂入り人工芝コート |
コート | クレーコート | 土がベースのコート |
コート | グラスコート | 天然芝のコート |
コート | サービスライン | ネットとベースラインの間にあるライン(図参照) |
コート | サーフェース | コート表面の材質 |
コート | サイドライン | 左右の外側の線(図参照) |
コート | シングルスポール | ネットの高さを調整するポール |
コート | デュースサイド | センタラインより右側のサイド |
コート | センターストラップ | ネット中央の高さを調整するもの |
コート | ハードコート | アスファルトの上をコーティングしたコート |
コート | ベースライン | コートの一番奥のライン(図参照) |
まとめ
以上、ルールと用語のまとめでした。
いきなり全部覚えようとしても苦しいので、プレーしながら、観戦しながらだんだんと覚えていけば良いと思います。
テニスは老若男女楽しめる素晴らしいスポーツです。
一緒に楽しんでいきましょう!