HEADラケットの「コントロール」と「パワー」のバランスを数値化した指標CPI
シリーズのスペック別に大体の目処がわかって、ラケットを選ぶ上で便利ですよね。
真ん中の「400」「500」あたりがボリュームがあり、シリーズ別の味付けの違いが感じられるラインです。
今回は、CPI500の「プレステージMPL」と「スピードMP」この2本を以下の観点で比較し、
- スペック
- 打球感
- 攻撃力
- 守備力
- 操作性
それぞれの特徴・どんなプレーに適していそうかをまとめていきたいと思います。
スペックの違い
まずはそれぞれのスペックを見てみましょう。
SPEED MPスペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
300g | 100平方inc | 27inc | 23mm | 16×19 | 320mm |
Prestige MP Lスペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
300g | 99平方inc | 27inc | 21.5mm | 16×19 | 315mm |
重量は300gで同一ですが、その他は微妙に違っています。
どちらも人気の黄金スペックに近いスペックであり、多くの人が受け入れやすい(扱いやすい)ラケットになっています。
打球感の違い
プレステージの方がより身の詰まった重厚感のある打球感です。
ボックスフレームラケットの独特な柔らかさもありますので、インパクト時に少し重さが感じられます。
一方のスピードは決して軽い打球感ではないものの、プレステージよりは弾きの要素が強くて楽な印象です。
どちらも面安定性は抜群で、面ぶれは気になりませんでした。
攻撃力の比較
ストリングの本数はどちらも16×19なのですが、フレーム形状だったり、目の細かさに違いがあって、ボールの勢いにも違いがありました。
スピードの方が少しワイド(横幅がある)で、ストリングの目が粗い設計になっています。
フレーム厚も1.5mmほどスピードの方が厚いのもあり、ボールの勢いはスピードの方が出しやすいです。
目が粗いと引っかかりすぎてボール弾道が上がりすぎるのでは?という心配点もあるかと思います。
スピードはヨーク部のグロメットが4穴になっているため抑えが効いていて、安定した弾道で打てます。
ので、ぼくくらいのフィジカル(スイングスピード)の方がスピン系のボールで攻めたい!ならスピードMPの方がおすすめ。
一方のプレステージ、スライスの乗りと伸びがすごく良くて、低くて対空時間の長いボールが打ちやすかったのが印象的でした。
21.5mmという薄さ&ボックスならではの乗り
の相乗効果だと思います。
なので、勢いではなくスライスを軸に組み立てをする方なんかはプレステージMPLの方がコントロールしやすいんじゃないかと思います。
守備力の比較
攻め込まれてしまった時の守備力という観点で、
走らされてギリギリ届いたボールを飛ばしてくれる能力はスピードMPの方が優れています。
あとオフセンター時のアシストという面でもスピードMPの方がサポートしてくれます。
一方攻め込ませないという観点での守備性は、
低いボールが打ちやすいプレステージMPLに軍配が上がります。
弾まないボールってほんと打ちにくいので、守備的に打っていてもミスを誘えるため効果的ですよね。
操作性の比較
どちらも黄金スペックに近い数値なラケットなので、全く違和感はありませんでした。
ヘッドラケットらしくどちらも縦長形状(プレステージの方がより)であるため、上のスイング(サーブやスマッシュ)の振りがめちゃめちゃスムーズで、スイングスピードが出しやすいです。
打球感の比較でも書きましたが、プレステージMPLの方が打球感が重いので、しばらく使っていると疲労感からその重さが気になってきます。
プレステージに比べれば軽快に飛ばせるスピードMPの方が疲れにくく、より長い時間違和感なくプレーできました。
それぞれの詳細インプレはこちら
まとめ
以上、スピードMPとプレステージMPL、CPI500同士の比較でした。
数値が同じでも印象は大きく違い、シリーズ固有の特徴が顕著に出ていました。
SPEED MPだと飛びすぎちゃって制御が難しい、という方がSPEED PROに行く前にちょっと寄ってみたいのがプレステージMPLですね。
ぼく個人ではスピードMPの方が扱いやすく、フィジカルレベルに合っていると感じてます。
本記事がラケット選びのヒントになれば幸いです。
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