皆さんは振動止めつける派ですか?つけない派ですか?
私のテニス仲間はつけている人の方が多いですね。
トッププロを見てみると、
▶️フェデラー
▶️マレー
▶️チチパス
▶️ジョコビッチ
▶️ナダル
▶️錦織
とバラバラです。
アマチュアに比べてプロの方が振動止めをつけていない選手の割合が多い印象です。
また、振動止めはテニスエルボーに良いという情報も見かけます。
本当にそうなのでしょうか・・?
本記事では「振動止め」にフォーカスし、自身の経験を踏まえ、
✅振動止めの役割
✅振動止めの種類
✅振動止めのメリット・デメリット
についてまとめてみたいと思います。
振動止めつけた方が良いのかな?つけない方が良いのかな?と悩んでいる方はサクッと目を通してみて下さい。
振動止めの役割

と、キレないで下さいね。
まぁ簡単に言うとそうなんですが、ボールを打つ時に発生する振動には、
- ストリングの振動
- フレームの振動
があります。
一般的に「振動止め」と聞くとストリングに装着する、
こういうタイプをイメージすると思います。
これはストリングの振動を減らすことができますが、フレームの振動は減らせません。
フレームの振動をとるには、


こういうフレームに装着するタイプの振動止めを用意する必要があります。
ニューラケット発売時に良く、
「新素材を配合し、振動吸収性向上」
とか発表されますね。
その振動です。
豆知識!
ストリングに装着するタイプは、振動を吸収するのではなく、振動を発生しにくくしているものです。
ストリングにどれだけ絡むかで、振動度合いが変わってきます。
「振動止め」の種類
バイブカット
先程例に挙げたフレームに装着するタイプ。
打球感をぼやかしたくないけど、振動を取りたいという方にオススメ。
ワームタイプ
ワームタイプはストリングの間をウネウネと這わせる振動止め。
ストリング10本くらいに絡むもの、6本位に絡むもの、の2種類が主流です。
センター2本タイプ
もっともメジャーなタイプです。
ストリングに絡む面積が狭いので、振動の減り方は小さめです。
ワームタイプの方が振動は少なくなります。
テニスエルボーを防げる?
振動止めをつける理由にあげられがちな、テニスエルボーの予防。

ずばり、私の答えは「NO」です。
防げません。
私自身、学生時代一度テニスエルボーを患いました。
その時使用していたラケットには振動止め(ストリング装着タイプ)がついていました。
ただそのラケット・・・
長く使ったせいか、雑に扱ったせいか、ちょっとフレームにヒビが入ってまして・・
ラケットを変えたら、治りました。
このことから、テニスエルボーが振動の影響で発症するのだとしたら、「フレームの振動」の要因が大きいと思います。
振動が減り身体に優しくなることは確かなので、「痛みの緩和」には有効です。
振動止めのメリット
✅打球感のムラが減る
✅打球感が優しくなる
✅テニスエルボーの痛み緩和
✅ラケットのファッション性アップ
打球感のムラが減るとは、どこに当たっているかの感覚が鈍くなるというニュアンスです。
なので、「打球感はスイートスポット付近なら満遍なく同じ感じが良い」という方にはメリットですが、逆の方にはデメリットになります。
振動止めのデメリット
✅どこに当たっているかの感覚がぼやける
✅スナップバックが減る
✅ラケットのバランスが変わる
✅たまに外れて無くなる
ストリングを抑えるので動きにくくなり、ストリングの性能を活かしきれなくなることが挙げられます。
スナップバックを最大限発生させたい、という方はつけない方が良いと思います。
まとめ
ちなみに私は、ラケットによってつけたり、つけなかったりという感じです。
今使っている「スピードS」は振動止めをつけない方が、バランス、打球感が好みなので外しています。

「つける」「つけない」に正解はないので、自分のプレーしやすい方で問題ありません。
色々試して最もしっくりくるセッティングを探していけば良いと思います。
ギア弄りもテニスの醍醐味です。
お互いテニスライフを楽しんでいきましょう!
は?振動を減らすだけでしょ?