2019年4月25日発売開始予定の、「グラフィン360ラジカル」。
平成終了6日前に発売ということで、「平成最後のニューモデルラケット」になりそうです。
ラジカルは誕生から今年(2019年)で26年という歴史あるラケットで、31年の歴史を持つ「平成」と共に進化してきたといっても過言ではありません。(強引か・・)
そういう訳で、ラジカルが初代からどのように進化してきたのかを平成の出来事を交えながらまとめてみたいと思います。
目次
- 1993年 初代ラジカルツアー
- 1995/1997年 T2ラジカルツアー
- 1999年 Tiラジカル(4代目)
- 2001年 i・ラジカル(5代目)
- 2003年 リキッドメタル・ラジカル(6代目)
- 2005年 フレックスポイントラジカル(7代目)
- 2007年 マイクロジェルラジカル(8代目)
- 2009年 ユーテックラジカル(9代目)
- 2011年 ユーテックIGラジカル(10代目)
- 2013年 グラフィンラジカル(11代目)
- 2015年 グラフィンXTラジカル(12代目)
- 2017年 グラフィンタッチラジカル(13代目)
- 2019年 グラフィン360ラジカル(14代目)
- 2021年 グラフィン360+ ラジカル(15代目)
- 2023年 ラジカル(オーセチック) (16代目)
- アガシのインタビュー動画
- まとめ
1993年 初代ラジカルツアー
フェイスサイズが690㎠(現在主流の平方incであらわすと107にあたります)
このころは完全に「ラジカル=アガシ」でしたね。
ロン毛に派手なウェアと黄色いラケットというセンセーショナルな姿が印象に残っています。
サッカーJリーグが開幕し、チャゲ&飛鳥の「YHA YHA YHA」が大ヒット、流行語はダチョウ倶楽部の「きいてないよぉ」の時代です。
1995/1997年 T2ラジカルツアー
ツインチューブ(TwinTube)を搭載した、「T2 ラジカルツアー」が2世代続きました。
カーボンとポリアミドの2層構造(カーボンの周りにポリアミドを巻いた)にして、打球感を柔らかくしたものになります。
ドリカムの「LOVE LOVE LOVE」が大ヒットし野茂選手がメジャーリーグ新人賞を受賞した年
もののけ姫が公開されて、Kinkiキッズが「硝子の少年」でCDデビューした年です。
1999年 Tiラジカル(4代目)
この代でコンセプトが大きく変わり、かなり「軽量化」されました。
先代までは320gだったものが295gに。
このラケットで印象的なのが、アガシの全仏優勝ですね。
この優勝で生涯グランドスラムを達成し、低迷から完全復活しました。
私の回りでも使っている人たくさんいましたねー
そしてもう1つ忘れてはならないのが、「色」。
現在は「ラジカル=オレンジ」というイメージができあがっていると思いますが、ラジカルに初めてオレンジが入ったのがこのTIラジカルになります。
ノストラダムス的に地球が滅亡すると考えていて、GLAYが「Winter Again」で日本レコード大賞を受賞
2001年 i・ラジカル(5代目)
「i」は「インテリジェンス」の略でコンピュータチップをグリップ内部に搭載した画期的?なモデルです。
実現させたかったことは、「ラケット先端を撓ませて食いつきを出すこと」だったそうです。
現在のラジカル使い代表選手マレーは、このi・ラジカルをジュニア時代愛用していました。
「千と千尋の神隠し」が上映され、ディズニーシーがオープンし、ビューティフルライフで号泣した年です。
2003年 リキッドメタル・ラジカル(6代目)
こちらは「リキッドメタル(液体金属)」が新しく素材に加わったモデルです。
フレーム4隅が凸凹というか波打っているというか・・ここに新素材を配合し面剛性を高めています。
私の知り合いに「リキッドメタル最高」とその打球感から離れられず、10年くらい使っていた人がいました。
他にもリキッドメタルの打感が好きだという意見を多く聞くので、独特な良さがあったのでしょうね。
トリビアの泉「へぇ〜」が流行し、SMAPの「世界にひとつだけの花」が大ヒットした年です。
2005年 フレックスポイントラジカル(7代目)
これまでラジカル人気を先導してきたアガシが現役最後に使用していたラケットです。(アガシは2006年に引退しました)
フレームの真ん中に穴があいている、これまた変わったラケット。
実は私、これをしばらく使用していました。
理由は単純、フェレーロがプリンスからこのラケットに変わったから!
結構硬くてハードなラケットだった記憶があります。
レイザー・ラモンHGが「フォーー」と叫びまくり、修二と彰が青春をアミーゴし、ドラえもんの声優が一斉交代した年です。
2007年 マイクロジェルラジカル(8代目)
マイクロジェルとよばれる軽くて強い素材をカーボンに融合させたフレームになります。
このデザインからマレーが使っているイメージがあります。
アガシがずっとオーバーサイズを使っていたので、オーバーサイズ人気がありましたが、この代からMP(98平方inc)が主流になった印象です。
また初代からこの代までがフレーム厚が均一なボックスフレームだったということもチェックポイントの1つです。
IKKOさんが「どんだけぇ〜」と言えば、小島よしおが「そんなの関係ねえ」と地団太を踏み、第一回東京マラソンが開催された年です。
2009年 ユーテックラジカル(9代目)
ユーテックは「Your Tecnology」の略で、「あなたにあったラジカルを選んで下さい」のような意味がありました。
この代からバリエーションが増え、初心者〜上級者までが自分に合ったラジカルを選ぶことができるようになりました。
そしてこの代からフレームがラウンド形状に。
その恩恵でボールが飛び易くなり、ラケットパワーを求めたモデルになります。
MAZDA Zoom-Zoomスタジアムが完成し、錦織選手が活躍し始めテニス人気が再燃し始めた年です。
2011年 ユーテックIGラジカル(10代目)
先代にIG(インネグラ)という素材を加え、衝撃緩和による打球感の向上とコントロール性が向上したモデルです。
この代からストリングパターンが「16×19」になりました。(これまでは18×20)
フレームの強さが増したので、目を細かくしなくてもコントロール性は問題ないので少し粗くして打球感を追求したのだと思います。(勝手な想像です)
FIFA女子ワールドカップで日本女子が優勝したり、家政婦のミタが記録的高視聴率をマークした年です。
2013年 グラフィンラジカル(11代目)
とうとうグラフィンの登場です。
強くて軽い画期的な素材、グラフィンを使うことによってバランスポイントが変わり、
- パワー
- 安定性
- 打球感
全てを高次元なものへと変化させた革命的なモデルです。
この代からオーバーサイズが作られなくなりました。
この頃からマレーが「Big4」として活躍し、「ラジカル=マレー」が深く根付いてきました。
半沢直樹が仕返ししまくり、東京スカイツリーからのTV放送が本格化した年です。
2015年 グラフィンXTラジカル(12代目)
グラフィンが「より軽くより強く」進化したモデルになります。
その為ラケットトップとグリップ方向へのウェイト配分を促進することができ、より振りやすい、操作性の良いラケットに進化しました。
又吉直樹が芥川賞を受賞し、北陸新幹線が開業し東京-金沢が2時間半になり、とにかく明るい安村が常に穿いていた年です。
2017年 グラフィンタッチラジカル(13代目)
グラフィンの再設計に加え独自の衝撃吸収素材を追加。
インパクト時の衝撃吸収が改善され、グラフィンのパワーレベルを落とすことなく「タッチ」を良くしたモデルになります。
実際に打って、弾くだけでなく「ボールを噛む」感覚が味わえ非常に気持ちよく打てたことを覚えています。
トランプ氏が大統領に就任し、ブルゾンちえみがオースチンとマホーンしてブレイクした年です。with B
2019年 グラフィン360ラジカル(14代目)
🆕ヘッド「グラフィン360」ラジカルが世界に先駆けて日本先行発売!
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先日発表された最新モデル。
グラフィンが360度配置され、さらなる面安定性が期待できるモデルです。
2021年 グラフィン360+ ラジカル(15代目)
【#HEADTENNIS】ヘッド ラジカル『2021年モデル』デザイン公開!!#PEOPLESRACKET https://t.co/mxYCp30mSZ pic.twitter.com/nb7DVP30Wo
— テニスプロショップ ラフィノ (@Lafino_Official) December 5, 2020
2021年、15代目となるラジカルが登場。
ちょっとマットがかったフラッシュオレンジで、かなり「派手」な印象。
グラフィン360+となり、フレームの5時と7時の位置にスパイラルファイバーを配合。
より安定感とパワーを出すことに成功しています。
2023年 ラジカル(オーセチック) (16代目)
15代目のテクノロジーはそのままにさらに「オーセチック」を搭載。
インパクト時のラケットのブレを均一化して、当たりどころによる打球感の違いを極力少なくすることができるテクノロジーです。
プレーヤーとしてはスイートエリアが広く感じられる技術です。
そして、16代目はデザインが秀逸。
オレンジとネイビーのバランスが最高です。
ラケット情報はこちらです。
アガシのインタビュー動画
ラジカル生誕25周年を記念して、アガシにインタビューをしている動画を見つけたので、貼っておきます。
まとめ
改めて振り返ってみると、ラケットのトレンドが大きく変わってきているのが分かりますね。
今後の進化にも注目していきたいと思います。