「深いボールを打たないと攻められてやられる」
試合中こんな恐怖感みたいな感情ってありませんか?
私は結構あります。
先日参加した草トー(シングルス)でも初戦の序盤、この感情に支配され気味でミスを量産してしまいました。
理想は、深いところ、深いところをついて甘く返ってきたボールをアプローチしてネットでポイントという展開なんですが、現実は深いところを狙ってミスるという残念な感じです・・・
中盤以降はちょっと前に受講した単発レッスンのアドバイスを思い出し、戦略(考え方)を切り替えてみたところ展開を変えることに成功。
試合もひっくり返すことができました。
本記事では、草トー計3試合の振り返りとともに、戦略変更で感じた「試合で本当に使えるボール」について考えてみたいと思います。
リーグ戦1試合目:6-5
雑に打っているつもりはないんだけど、冒頭に書いた通り展開の基本となるショットでミス連発・・
相手に安定感があって攻め急いだという部分もあったと思います。
1-4になったところで、
「やばい、さぁどうする?」
本気で検討。
ストロークの安定感を向上させるために受講したレッスンで学んだことを思い出して実践してみることにしました。
・・・
レッスン内容から自分に落とし込んだ内容はこちら。
- 自分で完全にコントロールできるボールを打つ
- コースは際どくない安全なところを
- 打った後はボールの行方を見ず相手を見る(動きを止めない)
冷静に考えてみると、「相手に攻め込まれたくない」と思うあまり自分でコントロールできるストロークよりオーバーペースになっていた気がします。
気を取り直して次のゲームへ。
「自分でコントロールできるボールを試合で打つ」って文字にすると当たり前のことのようですが、実際は緊張感もあるので「かなりゆっくり振りぬく」感じじゃないとコントロールしきれない印象でした。
サービスライン位でバウンドさせるイメージを持ってボールをコントロールしました。
もちろんただ繋げるだけではなく、浅めのボールが来たら(コントロールできる範囲で)アプローチを打ってネットというようにスタイルは変えずにペースだけ変更した感じです。
このようにペースを変えてからは相手の攻め急ぎミスが急増し、楽にポイントがとれるようになり5-4と逆転。
次のゲームは相手が果敢にネットに来て、パッシングで無理してミスを重ねてしまい、5-5。
6ゲーム先取なので、最終ゲーム。
ここは自分から攻めるという気持ちを持ってリターンダッシュなどを混ぜながらプレッシャーをかけたことが功を奏し6-5。
辛くも勝つことができました。
リーグ戦2試合目:6-1
ボールを全部ライジングでとらえて早い展開をしかけてくる変則的な相手でした。
こっちの作戦は初戦と同様「コントロールできる球で攻める(展開する)」というもの。
また2回戦の相手は結構頻繁にネットに出てきたので、パスもコントロールすることを意識してみました。
私の場合コントロール重視にすると「1発で抜くパス」は球威的に厳しいものがあるので、2球で仕留めるイメージに変更。
「足元に落として浮いたボールを叩く」とか、「バックでハイボレーをさせて甘く返ってきたボールを決める」といった感じです。
この試合は自分からのミスが無く、手堅く勝てた試合だったと思います。
決勝戦:3-6
ドロー的な関係でもう決勝戦。
戦績的に自分より格上な相手。
フォアハンドが強力で安定もあります。
コントロール重視の展開でどこまでやれるか試せる絶好の機会です。
1stゲームは相手の球威に押されボールが詰まってしまい(打点が遅れた)、ポンポンと決められてしまいました。
打点が詰まり、スピンのかかっていないボールがサービスライン付近に落ちるとやっぱり一撃でやられてしまいます。
その中で、
- フォアのグリップが相当厚いのでバックスライスで持ち上げさせよう
- ボールの後ろにラケットをセットして打点が遅れないように
という作戦を立てました。
第2ゲーム以降は球威への慣れも出てきて、圧されてる感はあるもののラリー戦へともっていくことができました。
サービスライン付近でバウンドする(そんなに深くない)ボールでも振りぬいてスピンがかかっていれば、この相手クラスのストローク力があってもラリー戦にもっていけるという手応えを感じました。
また、スライスも結構効果があって、相手にスピン過多の浅いボールを誘えそこから前へでるという展開を作ることができました。
そんなこんなで、3-2リード。
でもここから、相手のフォアのペースが変わり、浅いボールが来なくなり、なかなか前へ出ることができない状況となりました。
ストロークの打ち合いだと相手に分があって、だんだん振られてしまい最後には決められるorこっちが無理してミスるという流れで結局、3-6・・
試合後会話したところ、
3-2あたりからペース変えましたよね?全然前に出られなくなりました。
バックのスライスが嫌だったのでフォアを狙うようにしました。
((((;゚Д゚)))))))
そしたらスピン系の自分が好きなボールが来るようになったので、こっちのペースでテニスができた気がします
(¬_¬)
いやー駄目ですね。
自分がフォアを狙われてるなんで全然気がつきませんでした。
相手がスライスの低い弾道を嫌そうにしていることに気づいていたのにフォアは普通にスピンを打ってしまっていたあたり、私が試合に弱い原因ですね。
でも、良い収穫。
試合で使えるボールとは?
深くて威力のあるボールが使える球と思い込んでいましたが、コントロールできなければ意味がありません。
サービスラインくらいのボールでも、振りぬいてスピンがかかっていれば打ち込まれないということも学べました。
ちょっと「攻められることにビビりすぎていた」気がします。
試合で効果がある本当に使えるボールは、
- 相手が嫌がるボール
- 自分でコントロールできるボール
これに尽きるのでは?と今回の試合で改めて学べました
まとめ
自分主眼だと格上には勝つことが難しくなってしまいます。
自分の打つショットが相手にどういう効果があるか、というように相手に主眼を置けるようにならないとダメですね。
その上で、自分が完全にコントロールできるショットの精度が上げられるような練習を重ねていけばもう少し勝てるようになれそうな気がします。
頑張るぞ〜
この日初戦で対戦した相手と「ラケットトーク」をしてみました。
使っていた「DUNLOP CX200LS」について感想を聞けたのでこちらにまとめました。
最初からやれよ・・