ここ最近車を運転していると周りを走っている車は、
- 軽自動車
- SUV
- ミニバン
- ステーションワゴン
- ハッチバック
がほとんどで、トランクがある「セダン」の割合がかなり減少していると思います。
(私も今はステーションワゴンに分類されるタイプの車に乗っています)
そんな中、2018年末に発売されたHONDAの新型INSIGHTを試乗し、
「セダンって佇まいが良くカッコいいな」
という印象をもっていました。
今まであまり持ち合わせていなかったセダンへの興味が強くなり、
「セダンで最も有名なものは?」
と検討してみた結果「クラウン」が思い浮かびました。
1955年に初代が誕生してから現在15代目となる歴史のある車種です。
ずっとクラウンを乗り続けている方からすると、「にわか中のにわか」ですが・・、にわかが実際に運転して感じた印象を正直にレポートしてみたいと思います。
15代目のコンセプトと変更点
まずは先代との変更点ついて。
先代までは「ロイヤル」「アスリート」「マジェスタ」といったグレード分けがされていましたが、それが廃止され一本化されました。
ラインナップは「3.5Lハイブリッド」と「2.5Lハイブリッド」、「2.0Lターボ」に分けられ、その中でRSやG-EXECTIVEといった詳細なクラスに分類されています。
次にコンセプト。
構造をゼロから見直し、「TNGA」に基づいてプラットフォームを一新、ドイツ・ニュルブルクリンクでの走行テストも実施。
意のままに操れるハンドリングとあらゆる状況において目線のぶれない走行安定性を実現したと歌われています。
デザインについても欧州車を所有している層の買い替え対象となるよう、最もスポーティブになりました。
また、通信技術(コネクティッド)を駆使して車がネットワークに繋がり、オペレーターとのやりとりをはじめとした、車とドライバー、車と社会が繋がる新しい快適さに挑戦している車になっています。
エクステリア
まだ自己主張が強い顔つきですが、先代までよりは主張が抑えられ「優しく」なったと思います。
アルミもかっこいいです。
3サイズ
全長:4910mm
全幅:1800mm
全高:1455mm
日本の交通事情に合わせて全幅を1800mmに抑えてあるのは大きな魅力です。
実車を見ると大きく迫力がありますが、実際運転してみると幅の感覚は掴みやすく安心できるものでした。
インテリア
特徴は大きなセンターコンソール。
ナビは手元(下)のコンソールで操作したものが上のコンソールにも連携されていて、操作が終了して数秒後車内の状態を示す表示に切り替わります。
コンソールでは、
- マルチメディア操作:ナビやオーディオ
- 空調操作:エアコン、シートヒーター
- 車両設定操作:ドライブモードセレクト
の操作が可能です。
今回の試乗では使いませんでしたが、スイングレジスターと呼ばれるエアコンの噴出し口が首振りする機能があるので真夏の運転で間違いなく活躍するでしょう。
この辺の気配りの効いた装備はさすが伝統のある車ですね。
シートは結構やわらかく感じました。
欧州車のような「硬さ」はありません。
ステアリングも細めで個人的にはちょっと物足りない感じでした。
走り
- 高い静粛性
- 踏めば速い
- 振動が少ない
どれも満たしている走りなんですが・・・
まず静粛性について。
正直もっと静かなのかと思っていました。
HONDAの2モータ式ハイブリッドエンジンと比較すると、エンジンが回り出すタイミングの切り替わりがはっきりとわかりました。
走行中もスポーツサウンドっぽい?エンジン音が控えめに聞こえる感じです。
昔友人の親父に乗せてもらったクラウンはもっと静かだった気がするんだけどなぁ。
スポーティブを意識したことで少し静粛性が殺がれたのでは?という印象です。
次に加速感と振動について
ハイブリッド車のモーター走行で私が個人的に感じている魅力は、
「アクセルを踏んだら瞬時に発生するトルクフルな静かで滑るような加速感」
です。
クラウンはエンジンでの走行に重点を置いているようで、モーターによる加速感というのはあまり感じられませんでした。
これらのことから私個人の感想としては、
「レベルは高いけどワクワクしない走りだった」
という評価です。
まとめ
走りについてはちょっと満足できませんでしたが、外観の高級感、落ち着いた内装、乗る人のことが考えられた装備とたくさんの魅力を感じる車でした。
IOT技術も搭載し近未来的な高級車です。
高級感、装備の先進性などを重視される方には満足できる車だと思います。
今回の試乗は少しあわただしく、実車の写真をあまりとることができず申し訳ありません。
写真を撮る機会があったら補充します。