【バックハンド】浮かないスライスの打ち方とコツ

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現代のテニスではトップスピンでの激しい打ち合いが主流となっています。

私の周りでもトップスピンで試合を作る人が多いです。 (というかほぼ全員そうです)

スピンの打ち合いのみで勝負してしまうと、トップスピンが強くて安定している人が勝つという面白みの無いものになってしまいますが、ラリーにスライスを混ぜることができれば展開を大きく変えることができます。

実際の試合で、

スピン系のグランドストロークの打ち合いで1-4と劣勢な状況から、相手のフォアにスライスを集めたら相手がガシャリだし、結果6-4で勝利!

という体験をしたことがあります。

テニスの幅を確実に広げるスライスですが、ボールが浮いてしまうとその効果を十分に発揮できません。

逆に相手にチャンスボールを与えている状態になってしまいます。

そこで、私が「浮かないスライス」を打つために意識している点についてまとめてみたいと思います。


スライスショットの効果

  • バウンド後ボールが弾まない為、相手はボールを持ち上げて打たなければならない

低い弾道のスライスを打つことができると、相手はネットの上を通すためにボールを持ち上げなければなりません。

なので高い打点から打ち込むのが上手なストローカーの長所を潰すことができます。

また、厚いグリップでグリグリのスピンをかけてくるようなストローカーに対してミスを誘うことができます。

厚いグリップで持ち上げようとすると、ラケットの上下運動が大きくなるので引っかかりやすくなりますよね。

このように攻撃的な効果が期待できます。

日本に多いオムニコート(砂入り人工芝)ではこの効果を感じやすいと思います。

オムニコート

オムニコートで勝つ方法〜コートの特性と戦術を実体験に基づき解説

  • 滞空時間が長く体勢を立て直す時間が作れる

こちらは守備的な効果です。

相手に走らされたとしても浮かない滞空時間の長いスライスがあれば体勢を立て直すことができ、ラリーを振り出しに戻すことができます。

ナダルのスーパースピンショットをフェデラーがスーパースライスで凌いでいるシーンを思い浮かべればその効果はよくわかると思います。

攻めにも守りにも効果を発揮する万能ショットなんです。

では打ち方について、まとめていきます。

グリップ

コンチネンタルグリップが最適です。

コンチネンタルグリップ

このように包丁を持つような握り方です。

テイクバック

浮かないスライスを打つ上でリストを固定することが大事なポイントの一つです。

なので、リストに余計な動きが出ないようにインパクト時の形のままテイクバックをすることをおすすめします。

インパクト

インパクトで大事なのが「面を上に向けないこと」です。

スライスってボールの下側を通すので面が上を向いてしまいやすいのですが、上を向いちゃうと間違いなく浮いたボールになってしまいます。

他のショットと同様地面と垂直な面でインパクトを取ることで、強い当たりの浮かないスライスを打つことが可能になります。

先ほどスライスを打つ際のグリップは「コンチネンタル」を推奨しました。

forehand

こちらの図はフォアハンドの最適打点を示したものですが、バックハンドも体の横が最も力の入る位置になります。

身体の横で捉えることができれば、面が地面と垂直で力の入るインパクトをとることができます。

打点を前にしてしまうと、身体の構造上自然に面が上を向いてしまいますので注意が必要です。

しっかり引きつけましょう。

ボールを引き付ける為の内部意識

実は私もスライスが浮いちゃう悩みをもっていました。

それを(自己)解決できたのが、サイドスピンを掛ける内部意識です。

サイドスピン

打点を前でとってしまうと強い当たりでサイドスピンがかけられないので、この意識で自然とボールを引き付けることができるようになりました。

ご参考までに。

フォロースルー

フォロースルーは狙ったコースへ運ぶイメージを持って大きくとることが重要です。

フォロースルーがバウンド後の伸びを左右します。

この時に身体が回ってしまうと、

  • コントロールの悪化
  • パワーロス

に繋がってしまいます。

身体が回ってしまうことでいらない横回転が掛かってしまうためです。

これを防ぐためには非利き腕で身体が回らないようブレーキをかけることが必要です。

こちらの動画がとても参考になります。

まとめ

浮かないバックハンドスライスの打ち方とコツをまとめてみました。

バックハンドスライスのコツ
  • グリップはコンチネンタル
  • インパクトの形でテイクバック
  • ボールを引き付けて身体の横でインパクト
  • 身体の横向きをキープして狙った方向へ大きくフォロースルー

本記事がスライス上達のヒントになれば幸いです。

  • 参考:鈴木貴男プロ監修のスライス教材です

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