試合に出場すると多くの選手が強いスピンのかかったボールをバックに集めてくるので、片手バックハンドでもスピンを打つことができないとすぐに劣勢になってしまいます。
私が試合に出始めた頃はバックに打たれると甘いボールしか返せず、いいようにやられてしまっていました。
このままでは勝てるようにならないので、最低でも攻められないスピンの効いたショットを習得しようと練習をしてきました。
練習の甲斐あり今ではバックでもスピンで対応できるようになり、簡単には攻め込まれないレベルまで上げることができました。
負け続けた相手にも競ったり勝ったりできるようになり、トップスピンを打てるようになった効果を感じています。
本記事では片手バックハンドでトップスピンをかけるという点にフォーカスして、片手バックハンドで世界一回転をコントロールするのが上手いガスケ選手の動画を混ぜながら、スピンの打ち方をまとめていきたいと思います。
CONGRATULATIONS @RichardGasquet1 TODAY won his 400th match. He @NoahYannick & Fabrice Santoro only 3 Frenchmen to do. pic.twitter.com/1Q5cWMPmU7
— Tennis Stats (@TennisStatistic) 2015年6月15日
最重要技術
片手バックハンドでスピンをかける為の「生命線」といえるのが腕の「回外運動」です。
スピネーションとも呼びますね。
こちらの画像のような動きです。
この運動でボールに回転を与えていきます。
ちょっとやってみれば分かると思いますがこの動き力が入りにくいんです。
なので腕の操作だけで回転を掛けようとしてしまうと威力のないボールしか打てない上に腕を故障するリスクが高まってしまいます。
片手バックハンドが難しいと感じる原因です。
ではどうすればパワーのあるスピンショットが打てるようになるか、について語っていきます。
自然にスピネーションを起こすコツ
まず大事なのが、スピネーションは意識して起こすものではなく、スイングの惰性として起こるものだということです。
イメージを掴むためガスケ選手の練習動画をご覧下さい。
大きなテイクバックからボールの下にラケットを入れて躊躇ないスイングをした結果スピネーションが起こっています。
強烈な回転をかけるために最も参考になるスイングだと思います。
このスイングに近づける為に有効な内部意識(コツ)がこちら。
8の字を描くイメージを持つ
スピンをかけるため、振り出しはボールの下から始めることがマストですが、最初から下に引いてしまうとパワーが出しにくくなってしまいます。
パワーを生むために一度高いところにセットし、そこからスイングを開始することでスイングに「遠心力」が発生します。
遠心力を使ったスイングをすると惰性でスピネーションを発生させることができ、結果として強烈なバックハンドが打てるようになります。
更にパワーを出す為の1ポイント
8の字スイングの効果を更にアップさせるために大事なのが「大きく踏み込む」ことです。
遠投する時も大きく踏み込んで体重を乗せて投げますよね。
それと同じことです。
これくらい大きく踏み込んでスイングができれば完璧です。
そして、踏み込むときは踵から入りましょう。
つま先から入ってしまうと軸が倒れてパワーロスしてしまいます。
踵から入れば軸をまっすぐに保てるので全てのパワーを効率良く伝えることが可能になります。
おすすめのグリップは?
効率良くスピネーションを発生させるためにはグリップも重要です。
強い回転を望むのであれば厚い握りをおすすめします。
薄い握りだとかなりリストが強くないとボールに威力を出すのが困難です。
私はバックハンドウェスタンで握っています。
ガスケ選手も厚い握りですね。
ワウリンカ選手も厚めです。
まとめ
最初は少し難しい片手バックハンドですが、コツが掴めると崩れにくい安定したショットが打てるようになります。
- グリップ厚め
- 8の字スイング
- 大きく踏み込む
片手バックハンドに苦労している方はこれらのポイントを確認しながら練習して、強烈なトップスピンショットを習得しちゃいましょう。