プロの試合を観戦していると、ものすごいハードヒットのエースに注目してしまいます。
そのエースを生み出すために緩いボールが大きな効果を生んでいることを見逃してはいけません!
フェデラーを筆頭に、ナダル、ジョコビッチ、マレー、錦織圭といった世界トップ選手はハードヒット以外の緩いショットを使用し、ラリーでペースをコントロールして試合を作っています。
その代表的なショットである「バックハンドスライス」。
私達アマチュアでもラリーの展開を大きく変えることができるショットです。
今日はラリー中のペースを変化させるのに有効なスライスを打つための注意点をシェアしたいと思います。
滑って伸びのあるバックハンドスライスを打つ為の注意点
切るイメージではなく乗せて運ぶイメージ
極端ですが、図の様に切るイメージ打ってしまうと、推進力が生まれず、浮いたチャンスボールが返ってしまいます。
スライスも球は厚く捕らえ推進力を与えなければ、滑るスライスは打てません。推進力がなければ滑りませんからね。
厚く捕らえた後のラケットの抜き方で逆回転をかけて滑らせます。
私の場合ラケットに乗せて運ぶイメージで打つと感触良く打つことができます。
身体は開かない
身体が開いてしまうとスイングに横へのベクトルが働き、推進力が減衰してしまいますので、真っ直ぐ滑らせたい場合は開かないほうが良いです。
アプローチでスライスを使用するときはクロスステップで開きを抑止します。
手首の角度は一定に保つイメージで
テイクバックで作った手首の角度は維持するイメージで振ったほうが安定します。ガチガチに力んで固定するということではありませんよ。
手首は末端の関節で、しかも稼動範囲が大きいので、積極的に使ってしまうと、再現が非常に難しくなってしまいます。
腰→肩→肘→手首と連鎖していくなかで全てを単純に効率良く動かせれば、威力と確率が調和した、精度の高い球になります。
芸術的なスライスを打つ代表選手の動画です。
フォームは結果なので参考にしていただきたいのは、本質であるインパクトとアンダースピンの掛け方(ラケットの抜き方)です。
また、駒田研究員のスライス動画もどうぞ。
スライスは時間を稼ぐこともできますし、ネットより低いところから持ち上げて打たせることができますので、浮いた球を誘うことができます。
スライスでチャンスを作って最後はハードヒットで決める、みたいなコンビネーションで試合に勝てるようになりたいですね。
スライスが浮いてしまう・・・
という方に向け、低い弾道のスライスを打つために私が意識しているポイントをこちらの記事にまとめました。
興味があったら読んでみてください!