サーバーにプレッシャーを与えるリターン方法〜レシーブから主導権をとる為にやるべきこと

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2016年リオオリンピックで錦織選手が快挙を成し遂げてくれました。テニス競技で96年ぶりのメダル獲得おめでとうございます。

いちテニスファンとしてとても興奮しました。

三位決定戦で対戦したナダル選手は錦織選手同様いわゆるビッグサーバーではなく、ストローク戦で組み立てポイントを積み重ねていくタイプです。両選手ともにリターンに定評があり相手サーブのブレーク率で上位に入ってきています。

そんな二人の試合を見て感じた、リターンゲームに於いて私たちアマチュアプレーヤーが見習うべきポイントとその効果についてまとめてみたいと思います。


1.リターンの確率の高さ

両選手ともリターンにおいてイージーミスがほとんどありません。ミスがないどころかファーストサーブであっても厳しいコースに入らなければ攻撃的に打っていき主導権を奪ってしまいます。

私も含め市民大会レベルだと、なんでもないサーブに対するリターンミスがかなり多いと感じます。実際対戦していて嫌なのは、早いリターンを打ってくるけど3球に1球はミスしてくれる人より球は遅いけど必ず返してくる人です。

遅い球でもしっかり返すことの効果

私個人的にサービスは割と自信が芽生え始めているのですが、一生懸命打ってもゆったりと確率良く返されラリー戦へ持ち込まれると心が折れそうになります。

返されるのでよりコースを狙ったり、強く打ったりする結果1stの確率が落ち、2ndからの展開となり優位にサービスゲームをすすめられなくなってしまいます。

自分がこのようなプレーを心掛ければきっと相手をこのような精神状況へ追いやることができるはず!

即ポイントへは繋がらないかもしれませんが、1試合というスパンでみると遅いボールでもリターンの確率が高いということは重圧を与えることができると思います。

錦織

 

2.セカンドサーブに対する積極的な攻撃

セカンドサーブに対しただフツーに返してくる相手に対しては、とりあえずサーブをいれとけばいいかと思え、1stを気持ち良く打つ余裕ができます。

2ndになると叩き込んでくる相手だと1stから色々考えることが増え気持ち良くサーブが打てなくなります。(私は)

ゆるいサーブに対して確率良く打ち込める(エースにならなくとも相手を崩せる位で十分)技術があるとプレッシャーを与えられます。

リターンを叩く為の方法

一般的にテイクバックを小さくとってコンパクトにスイングすれば良いと言われていますが、個人的にはそうではないと思っています。

というのは、小さいテイクバックとコンパクトなスイングはボールとのリズムを合わせた結果、そうなっただけであって良いリターンを打つ本質ではありません。

実際錦織選手のリターンはしっかりスイングしているように私には見えます。ただボールを捕らえるタイミングがメチャメチャ早いです。

攻める為にはやはり相手から時間を奪うことが重要で、早いタミングで返せれば球速はそれほどでもなくても相手を崩すことができます。

<参考記事>

小手先の打ち方にこだわるより、打ち方はどうでも良いので早いタイミングで捕らえるリズム感を養うことをおすすめしますし、私も身につけていきたい技術です。

3.攻撃するところとしっかり返すところの見極め

サーバーから見て、0-0、15-15、30-30、40-30でリタナーが勝負をかけて一発狙うところかというとちょっと微妙なカウントですね・・・

しかし、0-40、15-40、15-30といった場面では一発勝負を賭けて攻めるリターンをかましてみてポイントが取れればラッキー、そのゲームはより有利に展開できブレークするチャンスが広がります。
例えミスして失点したとしても、相手に『こいつ攻めてくるな』とプレッシャーを与えられたなら半分成功です。

このプレッシャーがボディーブローのように効いてきて相手が想い通りのサービスが打てなくなったり、無理して強いサーブを打とうとして勝手に崩れてくれる糸口になる可能性があります。

リターンのプレッシャーでサーバーが崩れる例

リオオリンピック準々決勝 錦織対モンフィスのファイナルタイブレーク6-5モンフィスサーブのモンフィスマッチポイントで、ダブルフォルトを犯し6-6となった場面。

きっとリターンからのラリー戦を恐れてしまい、無理してセカンドを打ちたい心境になったのでしょう。そうさせたのはここまでの錦織選手のプレッシャーによるものと想定できます。

 

テニス、奥深い・・・

まとめ

アマチュアプレーヤー内ではサーブだけでゲームが決められるようなビッグサーバーはほぼ存在しません。ということは、勝つ上でリターンゲームがより重要になってきます。

確率よく返すことでもプレッシャは与えられますが、攻撃を交えることでよりダメージを与えられると思います。

その複合的なダメージで、相手が勝手にミスってくれるという状況が作れれば勝ちが近づいてくると思います。

秋の大会でそんなテニスが展開できるように練習を積んでいこうと思います。

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