雨の多い日本、その対策?として水はけのよいオムニコート(砂入人工芝)が多いと聞いています。
小雨程度なら問題なく練習ができるというメリットはありますが、公式戦でも試合を消化する為強行しちゃうというデメリットも…
私が出場している地区の公式戦は、コートに水が浮いてこない限り強行です。
雷がなると中断することがありますが、雨のみなら100%やります。
雨の中のテニスは晴れた日と感覚が全く異なってくるので、「雨の日用作戦」を準備しておくと落ち着いてプレーすることができると思います。
そういうわけで、雨の日に使える有効な作戦をご紹介したいと思います。
晴れた日と比べ雨の日はどう変わる?
コート上の砂が水を含んでくると、
- ボールが弾まなくなる
- ボールが重くなる
- 球足が遅くなる
という変化が現れてきます。
ボールがどんどん水を吸収するので、重くなり弾まなくなってくるんですね。
さらにオムニコートの砂も水を含みバウンド後の伸びが抑制されてしまい、打って攻撃をするプレーヤーにとっては良くないことのオンパレードといえます。
雨の日はどういう作戦が有効か!?
上にあげた状態になりますので、それを活かすプレーに切り替えれば良いのです。
スライスを使用し相手にボールを持ち上げさせる
ボールが重く弾まなくなるので、弾まないスライスを打てば相手は重い思いをしてボールを持ち上げるショットを打たなければならない状態になります。
まりも状態になったボールを持ち上げるのはなかなか体力を使うので、こちらは温存しながら相手を削ることができると思います。
スライスの浅いショットも有効
浅いスライスだと相手から距離が奪えるので、重いボールを持ち上げつつ、しっかりコートに入れなくてはならなくなり、ショットの難易度を上げられます。
ミスも期待できるかもしれません。(注:ミス待ちをしろということではありません)
ただし!相手を選びましょう
この作戦はスピン系ショットが得意でスライスが大したことない若しくは打てないような相手に効果が期待できる作戦です。
スライスが得意なテクニシャン系に仕掛けるとこちらが翻弄される可能性がありますので、注意してください。
サービスもスライスサーブが有効!
スピンサーブは雨の中だと特徴が消されてしまい(はずまない)、相手の打ちごろになってしまうという危険があります。
雨に濡れても相手にダメージを与えられるスピンサーブが打てる方はそのままで問題ないのですが、そうでない方はスピンに拘らずスライス系の回転に切り替えた方が雨の特徴を生かせると思います。
スライスサーブが雨でさらに弾まなくなっているので、相手は持ち上げるリターンをする必要があり、浮いたボールが返ってくる確率が上がります。
それを狙い前へ詰めたり、オープンコートに展開したりとこちらのペースですすめられる機会が増す可能性があります。
雨の日のメンタルの持ち方
2016年全仏オープン4回戦 錦織vsガスケ の試合、途中雨が降ってきて中断した後錦織のショットが決まらなくなり、ミスが増え、我慢したガスケが勝ちました。
レベルは全く違えど、雨の日は普段通りボールがいかないので、どうしても強く打ちたくなります。
強く打とうという気持ちが芽生えると、そちらに意識が向いてしまい、ボールへの意識が下がりミスが増えてしまいます。ミスが増えるとイライラして冷静なメンタルを保てなくなり、THE ENDというパターンも考えられます。
雨の日はエースがとれないものだ位の気持ちで、相手を振り回しながらチャンスを待つというような我慢系プレーを心がけた方が勝率が上がるでしょう。
いつもならエースが取れるようなショットが決まらず失点しても、自分のせいではなく雨のせいにして気楽にプレーする方が良いと思います。
普段と違う環境なのでしょうがない、普段なら決まる!と言い聞かせ自信を失わないでいましょう。
まとめ
私自身公式戦が雨という経験が多く、嫌ですけど試合はあるので作戦を検討しました。
昨年の秋の公式戦も雨でしたが、作戦の準備があったので落ち着いてプレーができ、そこそこ勝つことができました。
作戦を用意しておいて損はしないので、自分流の作戦を作っておくことをお勧めします。
- 【参考】オムニコートの特徴と戦略
日本に多いオムニコート(砂入り人工芝)。
このコートの特徴とそれを利用した戦略についてこちらにまとめました。
私が長年テニスの試合に挑戦してきて培った試合に勝つためのヒントをまとめました。
試合に備え準備しておいた方が良いもの、ウォーミングアップで相手のどこを見るべきか、試合中に調子が崩れた時の対処法等、知っておくと役立つネタを集めました。
興味があったら読んでみて下さい。