マツダといえば国内(乗用車)でディーゼルエンジン車に関して他メーカーの追随を許さない存在になっています。
『CX-5』の発売で人気が爆発し、それ以降他の車種にも続々とディーゼルエンジンを搭載して、他メーカーにはない特徴を生んでいます。
そのフラッグシップ車『アテンザ』(ディーゼルエンジン/ワゴン)を試乗させていただいたので、レポートしたいと思います。
ディーゼルエンジンの走りはもちろん、『GVC』(G-ベクタリングコントロール)による快適性にもびつくりさせられました!
エクステリア
左斜め前
斜め後ろ
デザイナーとエンジニアが妥協を許さず作り上げた『魂動』と呼ばれるテーマ。
最近のマツダ車っぽい、かなりかっこいいデザインとなっています。
ホイールも迫力の19inc!
スリーサイズは・・・
- 全長:4805mm
- 全幅:1840mm
- 全高:1480mm
フラグシップにふさわしい堂々たるガタイです。
車高が低いせいか非常に長さを感じます。(特に鼻先)
実際運転席に座っても前が長いなーという印象を受けました。左斜め前を擦らないよう注意が必要そうです。
インテリア
運転席周り
メーターは私好みの2眼式。いやこれは3眼か・・・
シンプルで情報が見やすく好印象です。
スイッチ類もドライバーの操作性を考慮して配置されているそうです。
こちらもシンプルで使い易いと感じました。(エアコン位しか操作してないけど・・・)
本革巻きのステアリング/シフトノブ、その他もウレタンではなく革を使用していて、高級感に溢れています。
シート周り
試乗車は最上級グレードでしたのでシートは本革仕様でしたが、ただの革ではなくナッパーレザーと呼ばれるより柔らかな感触がある高級仕様です。
メルセデスでも使用されている上級な本革です。
座り心地にフィット感があり、ずっと座って入られそうな感じです。きっと長距離の運転でも疲労感が少ないのでしょう。
このサイズの車なので、後部座席に大人の男性が座っても窮屈感はありません。
走り
ディーゼルエンジンの音と加速感
普段はハイブリッドに乗っているので、エンジン始動時にはディーゼル特有のコロコロコロという音が聞こえます。
昔祖父がいすゞのジェミニというディーゼル車に乗っていて、懐かしさを感じる音でした。
しかし、音は格段に小さくなっており、車内で不快に感じるレベルではありません。
停止している状態から流れに乗るまでの間はディーゼルだなとわかる音がしますが、流れに乗ってしまうと急加速をしない限りディーゼルとは分からない静粛性です。
次に加速感。
低回転で最大トルクを発生させるディーゼルエンジンの特性があり、少し踏めば公道(試乗コース)ではスピードが出すぎてしまいます。
今回の試乗コースでは思いきり踏み込めるシチュエーションがなく、MAXの加速感をレポートできず、申し訳ありません。
エンジンを回さなくても十分に走ってくれるので、燃費の伸びも期待できます。
エンジン音がよく分かる動画
こんな感じのちょっとスバル水平対向のようなサウンドです。(聞こえ方には個人差があります)
G-ベクタリングコントロールの恩恵
G-ベクタリングコントロールとは、
『ドライバーのハンドル操作に応じてエンジンの駆動トルクを変化させることで、これまで別々に制御されていた横方向と前後方向の加速度(G)を統合的にコントロールし、4輪への設置荷重を最適化してスムーズで効率的な車両挙動を実現する世界初の制御技術』
とカタログ上書かれています。
要は、カーブや曲がり角でハンドルを操作した際の横方向へのGを自動で調整し、乗っている人のストレスを軽減させるという技術です。
私は試乗前に予習!?して、曲がり角では感覚を研ぎ澄ませていたのでなんとなくGが少ない気がする・・・と感じましたが、多分普通に乗っていては気がつかないかも・・・
もしかしたら、運転が上手なんだな(上手になったな)と思われるかもしれません。
車酔い撲滅にも貢献しそうな機能です。
担当の方曰く、「長年乗っていただければ他車との違いを必ず感じていただけるので、気がつかれにくいところですが、頑張っています!」と自信たっぷりにおっしゃっていました。
乗る人のことを真剣に考えた機能、地味ですが非常に良いと思います。
まとめ
エンジンの性能[129kW<175ps>/4500rpm] [420N・m<42.8kgf・m>/2000rpm]と海外製のエンジンと比べても見劣りしませんし、内装も高級感があります。
上述のナッパーレザーを使用しているのはほんの一握りの高級車です。(私の知っている限り)
同等の装備をした海外の高級車1台購入することを考えると、アテンザは2台買えるのでは!?という位コストパフォーマンスも高いと思います。
そろそろ新型cx-5が発売となりますし、MAZDAから目が離せませんね。