私が学生時代にテニスを始めた時サンプラスとアガシが宿命のライバルと呼ばれていました。
サンプラスのサービス対アガシのリターンどちらが勝るか、非常に見応えのあるものでした。
そんな試合を見ていてサンプラスのほうに憧れたというのが発端で片手バックハンドにしました。
テニス歴は20年近くになりますが、両手にしようと思ったことはありません。
ただ、半年程怪我で片手では打てなくなり両手にせざるを得ないことはありました。
なので、差も理解しているつもりです。
片手バックハンドと両手バックハンドで悩まれている方に片手バックハンドの魅力とコツをご紹介したいと思います。
片手バック魅力
- ばっちりはまると凄い威力の球が打てる
両手バックより遠心力を利用できるので、スイングスピードが出しやすいというメリットがあります。
片手バックの名手、フェデラー、ワウリンカ、ガスケ、ちょっと前のクエルテン、ハース、女性ではエナンでしょうか。皆とんでもない威力でバックハンドエースを量産しています(いました)
実際プレーしていても、打点とタイミングが合えば、フォアよりスピードが出ているような気がします。
- 見たが良い!
昔から華麗と呼ばれる、エドバーグ、サンプラス、フェデラー、ディミトロフは片手です。(個人的な見解ですが・・・)
- ランニングショットが両手より楽に打てる
ツォンガが良くバックの厳しいコースに走らされると片手で一か八かのパスを打つシーンを見かけますが、走らされた場合、腕の振りが大きくとれる片手の方が打ちやすいです。
体の回転を使わなくても腕の振りで飛ばせますから。
片手バックハンドのコツ3つ
華やかだし、威力もある片手バックハンドですが、始めは力が入れにくくボールに打ち負けて安定しないという悩みを持つ人が多いです。
私も最初そうでしたが、これからご紹介するコツで打ち負けないバックハンドを手にいれることができました。
- 打点を前でとる
片手バックハンドをしっかりと打つ為に最も重要なポイントです。
ボールの威力に負けないようにする為、最も力が入る位置で捉える必要があります。
腕はしっかりと伸びていますね。これくらい前で捉えましょう。
- インパクト時に体の横向きをキープする
身体が回りながら(身体が開いて)打ってしまうと、目線がブレてしまったりインパクトで力が入らなくなってしまうので、横向きは必ずキープしましょう。
打つコースに視線が行くと身体が開きやすくなりますから、ボールに視線を残すことが身体が開かないようにする有効な内部意識です。
- 最後の一歩を大きく踏み込んで打つ
片腕だけで打つショットなので、身体の力を使わないとボールに負けてしまいます。
大きく踏み込んで低い体勢が作れれば、身体の力を伝えることができ、良いショットを飛ばすことが可能になります。
この位大きく踏み込むことが理想です。
片手バック弱点
- 高い球が辛い
フェデラーがナダルに負け越している大きな原因がここにあると思います。ナダルのトップスピンをバックに集められ、返球が浅くなったところを攻め込まれる、あの流れです。
プロの世界ではそうなりますが、私のようなアマチュアではライジングやスライスを上手く利用することで、対応できるのではと前向きに考えています。
2017年フェデラーが高い球に対する新しい処理方法を見せてくれましたね。
この打ち方がこれからのスタンダードになるかもしれません。
- リターンが厳しい
半年間両手を試してみて、両手いいなぁと思った部分です。
左手の支えがあることで、スイートスポットを外しても球に負けることが少なく、確率良く返すことができました。
片手はスイートスポットを少し外すと球に負けてしまい痛いので…
別に片手なら全部片手で打たなければならないというルールはないので、トリッキーではありますが、色々試してもっとバックで展開できるよう、精進したいです。
追記
片手バックハンドでトップスピンを打つために必要な技術とコツについてまとめました。
より安定させるために必要なスキルですので確認してみて下さい。
まとめ
一昔前に比べ、トッププロの片手バックハンド率が高くなっていると思います。
個人的にはシャポバロフがスター性のあるカッコ良いプレーをしているので、応援していきたいと思います。
本記事が片手バックハンドに挑戦したい方のヒントになれば幸いです。
最後に世界最高の片手バックハンドプレーヤーワウリンカの動画をどうぞ。