ダブルスでのストロークが難しい理由のひとつに、
「相手前衛のポーチにつかまらないように打つ」
必要があることがあげられます。
ポーチにひっかからないようなストロークというと、前衛が動けないようなスピードある低い弾道のボールをガンガン安定して打つ
上級者のショットを想像しがちですが、相当な技術が必要となります。
私もこのような球が打てれば良いのですが、残念ながらセンスが足りず打てないので、のマッチ練をしていく中で、それほど高い技術がなくてもポーチに決められにくい配球を研究しました。
結果、自分の技術でもできて実戦で使える「ポーチに決められにく配球」を見つけることができました。
技術的には初級者の方でもできると思うので、ご紹介したいと思います。
ポーチにつかまりやすい球
まずどういうボールがポーチにつかまりやすいか考えてみましょう。
自分が前衛の立場で考えると、以下のような球だとポーチが決めやすい気がします。
- ネットから30cm~100cmくらい
- そこそこ球威がある
一般的にストローク練習で打つような球質です。
陥りやすい悪循環
ポーチに決められると、
- コースが甘い
- 球威が足りない
と感じて、ひっかからないように「強く」打ったり、「厳しいコース」を狙ってしまいがち。
するとミスが増え、相手の思うつぼ。
こうなると、相手はポーチ1本決めただけなのに、付随効果で何ポイントも与えてしまうことになります。
これは非常にもったいない。
逆ならこれ以上おいしいことはないですが・・
ポーチで決められにくい配球とは?
では本記事の本題です。
まず超おおざっぱにいうと、上述したポーチがしやすいというゾーンに配球しないこと。
具体的な配球と難易度を私視点でまとめます。
配球 | 難易度 |
ネット上30cm以下の低いボール | ☆☆☆☆ |
ネット上100cm以上の緩いボール | ☆☆ |
尋常じゃない球威のボール | ☆☆☆☆☆☆ |
簡単に解説をすると、
1.ネット30cm以下の低いボール
ネットすれすれだと「叩きつける」ことができないので、面を開いて打つ必要があり、決めにくい配球になります。
スピードが殺せるスライスが有効な球種ですが、浮くとポーチの餌食となるため、難易度は高め。
高いスライス力が必要となります。
2.ネット100cm以上の緩いボール
ロブではなく、ムーンボール気味の配球です。
これ、ムーンボールを打つ側は叩かれそうな気がしますが、実際前衛に立ってみると、ボールがすごく遠く感じ、なかなか出られません。
特に相手バックハイボレーになるサイドでは効果が大きいです。
しかもネットの高いところを通す安定感のあるボールですし、難易度も低め。
これが初級者の方にも是非取り入れてもらいたい配球です。
3.尋常じゃない球威のボール
強いボールを打つセンスがある方はチャレンジしてもらいたいですね。
前衛の足をとめることができ、自分のペースでラリーができると思います。
前衛としては一か八かのポーチにでるしかなくなるので、ストレートへ抜くことも容易になると思います。
ただ難易度は高め
自分が取り入れている方法
今自分たちは上記「2.」の方法を中心に、ミスを減らし、ラリーを長くしてポイントをとることを目標にして練習し試合に臨んでいます。
かなり久々の公式戦。
普段の練習通りのプレーを心がけて頑張りました。
今日炙り出された課題はリターン。
次回から意識して練習していこうと思います🎾 pic.twitter.com/4MDgTTv51C
— ryomei (@MtRyomei) March 20, 2021
先日出た試合。
たまたまですが、入賞できました。
途中ポーチの動きが良い(鬱陶しい)相手とも当たりましたが、「2.」の配球で少ないリスクでポーチをさせないようにすることに成功しました。
方針は間違えてないのかな・・と少し自信になりました。
ちなみに負けたのは、片方が「1.」の戦術を極めているんじゃないかというペア。
全部スライスでしかも全く浮かない。
ポーチも決められないし、ストロークも全然跳ねず打ちにくいし、惨敗でした・・・
どうすれば良いか未だに対策が思い浮かんでいません・・・
まとめ
球威は特別な技術がなくても、配球でポーチで決められにくくすることは可能です。
ストローク力に自信のない方は、まず弾道をあげることを試してみて下さい。
それでラリーが長く続くようになれば、きっとポイントも取れるようになってくるはず。自分がそうだったように。
すごい球はないけど、やりにくいプレーを目指し、お互い頑張りましょう!
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