テニスのグリップの握り方って万人に共通する正解はないのですが、その分かなり奥が深くて、自分に適した握り方をすることでパフォーマンスを向上させることができます。
トッププロもサーフェースに合わせてグリップの微調整をしているそうです。
例えばクレーコートなら高く弾むので少し厚くしたり、グラスコートでは低く滑るような弾道になるので、若干薄くしたり・・
などなど。
この「握りの厚さ」論議はよくあますが、実はもう一つ「グリップの長さ」も結構重要なファクターです。
この「長さの違い」によってもプレーに影響があります。
今回はこの「グリップの長さ」について焦点を当てて、実体験を交えながら整理していきたいと思います。
グリップの長さとは?
下の図のように、グリップエンドが「手根」の位置に当たるように持つのが一般的です。
この握り位置を変えることで、若干リーチが変わったり、振りぬきの感覚に影響がでてきます。
グリップを長く持つことの影響とメリット
このようにグリップエンドを包むように握るとグリップが長く持てます。
フェデラーやナダルなんかがこの持ち方ですね。
- 若干リーチが伸びる
- 若干打点を遠くでとれる
- ラケットヘッドを走らせやすい(ヘッドスピードが上がり威力が出る)
こんなメリットが挙げられます。
グリップを短く持つことの影響とメリット
このようにグリップエンドを余らせて握るとグリップが短く持てます。
錦織選手は少し余らせて握っていますよね。
- ミート率が上がる
- ヘッドが返りにくくなり面を維持しやすくなる
- 正面にきたボールの処理がしやすい
おすすめの選び方は?
上述したようなメリットを踏まえ、「ミート率」を基準にしっくりくる長さを選ぶのがおすすめ。
威力を追求しても正確にミートできないと始まりません。
通常の長さで持って、
正確にミートができる方は長く持って威力を追求、逆にミートの精度がいまいちな方は短めに持って正確にヒットできる長さへ調整。
というような微調整を入れて決めるのが良いと思います。
実体験をレポート
私のグリップの長さは、上で紹介したいわゆる「普通」持ちです。
先日のダブルスマッチ練で、
- リターンがどうもミートしない・・・
- ストロークが相変わらずミートしない・・・
という状況で、感覚的に打点が近くなっているように感じ、ラケットの根元に当たっているような感触がありました。
普段なら「打点を離そう!」と考えるのですが、なぜかこの日は「ラケットを短く持ってみよう」というチャレンジをしてみました。
するとミート率が向上し、良い感覚で返球ができるように変化しました。
しっかりミートできると、当然威力も出るし、コントロールもつけやすく、精度が上がります。
ちょっと短くしただけであからさまに良くなったので、今後もこの方法の微調整を入れていこうと考えています。
まとめ
以上、グリップの長さについての考察と体験談でした。
私のように、打点に近づきすぎて窮屈になる傾向がある方は「少し短く持つ作戦」を試してみて下さい。
きっと感覚が変わると思います。
今よりもヘッドスピードを上げたいと考えているなら、ちょっと長く持ってみるとか、簡単に試せることなので、興味があったらチャレンジしてみて下さい。
ちょっと短いラケットもあります
一般的なラケットは長さが「27inc」ですが、このラケットは「26.5inc」と若干短め。
操作性が良いのと、ミート率を上げられるという特徴があります。
自分でも結構驚くくらい良く変わったので、今回記事に取り上げました!