硬式テニスで、ダブルスのリターンは「サイド固定」というルールなので、どっちを担当するかは勝敗を大きく分けるポイントになります。
特に固定ペアで試合に出ているような人達にとっては勝っていくために重要です。
具体的にどのような配置にするかと検討したときに、
- 安定感のある方をバックサイドに配置
- 長所を生かす配置
- 短所を補う配置
- 戦略を考慮に入れた配置
などなどいろいろな考え方があり、どれを採用するかが難しくなってきます。
選び方に正解はないのですが、適切に選ぶことでパフォーマンスの向上が見込めます。
今回はリターンサイドをどのように選ぶべきか?の考え方や例を、自身の体験を交えながら好き勝手に考察していきたいと思います。
リターンサイド別特徴
リターンサイド配置を考える前に、サイド別の特徴を確認していきましょう。
右利き視点で書いてます。
フォアサイド
- カウントがイーブン(15-15,30-30,デュース)でリターンをする(ゲームの流れを左右する)
- 先行できるとペアがのびのびプレーできる
- フォアハンドクロスを打つことが多い
- バックハンド逆クロスを打つことが多い
- リターンゲームではバックのポーチボレー
バックサイド
- ゲームポイント(40-30,アドバンテージ)でリターンをする(重圧がかかる)
- 相手のゲームポイントを凌いだり、自分のゲームポイントをきっちり締められるとペアが喜ぶ
- バックハンドクロスを打つことが多い
- フォアハンド逆クロスを打つことが多い
- リターンゲームではフォアのポーチボレー
リターンをする状況や、必要なショットが大きく違うことがわかると思います。
安定感のある方をバックサイドに配置
上記のサイド特性から「バックサイドに安定感のある人を配置する」を採用しているペアも結構いるのではないでしょうか。
ゲームポイントを安定感で勝負する考え方ですね。
手堅い布陣だと思います。
長所を生かす配置
✅フォアのクロスがやばい
✅フォアの逆クロスが鬼
というような圧倒的な武器を持っている人の場合はそれが生かせる配置が良いですね。
武器があると相手のプレッシャーにもつながり、有利にすすめやすくなります。
他にも、例えば「ライジングが得意でリターンダッシュでプレッシャーをかける」プレーをするような人であれば、ライジングで打ちやすいコース、得意なコースを基準にサイドを選ぶとよいと思います。
短所を補う配置
誰にでも短所はあるものです。
例えばバックのクロスがどうしても苦手な人にバックサイドを任せるのは酷です。(フォア逆クロスが鬼レベルであればその限りではありませんが・・)
であれば、バッククロスに苦手意識がない方を選んだ方が無難です。
実は私も今このパターンでサイドを決めていて、バックサイドを担当しています。
無難は無難なんですが、「相手にプレッシャーを与えられる武器がないな・・・」というのがこの選び方の弱点。
戦略を考慮に入れた配置
ダブルスにはセンターセオリーという言葉がある通り、センターを狙うことで返球に角度をつけさせずに押し込んでいくという戦法があります。
一般レベルでもセンターを狙った戦法は良く使われます。
これに対応するため、バック逆クロス、フォア逆クロスの精度が高い方を配置するという考え方。
左利きの人がフォアサイドを担当しているペアなんかはこの考え方だと思います。
SNSでのアンケート結果
みなさんどのような基準でサイドを選んでいるのか気になったので、SNSで繋がっている方にアンケートを取ってみました。
ダブルスの固定ペアで、フォアサイドとバックサイドをどのように決めていますか?
参考にしたいので、良かったら教えて下さいませ🙇♂️
ちなみに私は2番です。
他に良い考え方があったら取り入れたいなぁと。
よろしくお願いします‼️
— ryomei (@MtRyomei) February 27, 2021
結果は同じような考えの人が多かったです。
「安定感がある方をバックに配置」が思ったよりも少なかったですね。。
ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました!
まとめ
以上、「ダブルスリターンサイドの選び方」でした。
その日の調子もあるし、完璧なものはありませんが、それぞれのペアに合う配置はあると思います。
基準は自分たちのプレーに合うかどうか。
私は今バックサイドですが、戦略を変えたらサイドが変わる可能性もあります。
いろいろ試行錯誤しながら強いダブルスを目指して楽しんでいきたいと思います。
お互い頑張りましょう!
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