近年注目を集めている電気自動車。
今まで日産のリーフ、トヨタのプリウスphvと試乗をさせていただき、近未来感のある走りが気に入っていました。
- モーターならではの静粛性
- 走り出しのスムーズさと予想を上回る加速性
しかし、モーターの『充電』という手間がかかってしまいます。リーフに関しては充電が切れると走らなくなってしまいますので、携帯電話の充電すらすぐ切らしてしまう私には実用的ではありません。
この手間をなくした新しい電気自動車、「NOTE e-POWER」を試乗することができたので感想をレポートしてみたいと思います。
ハイブリッド車との違い
NOTE e-POWERはエンジンとモーターが同居しているので、括り的には「ハイブリッド車」といえます。
しかしエンジンは発電専用。
車を駆動させるのは全てモーターで行なっています。
ですので、電気自動車のような『静粛性・加速性』を堪能することができます。
ハイブリッド車のように走行中モーターからエンジンへ切り替わりエンジン音が鳴り響くということがありません。(発電用エンジンが回ればエンジン音はしますが、ロードノイズに紛れてあまり気になりません)
エンジンと駆動モータ
黒い部分が発電専用エンジン。
シルバーが駆動モーターです。
エクステリア
斜め前からの様子
ブルーのラインが「e-power」の証。
精悍に見えていいですね。
後ろから
インテリア
インパネ周り
ステアリングやコンソールの表示はシンプルで情報もわかりやすく良いデザインだと思います。
内装は全般的に丸くて可愛い感じのデザインに感じます。
個人的にはもっとカクカクした?方が好みなんですが・・・
ミッションはリーフと変わらないこの形。
ボタン式かもう少しかっこいい形にならないかなぁ・・・
シート
177cmでは窮屈感を感じることなく座ることができます。
意外に広い後部座席。運転席を私のドライブポジションに合わせた状態で後部座席に座りましたが、窮屈感なく座ることができました。大人4人でも窮屈感なく移動できると思います。
プリウスPHVはバッテリーの置き場を確保するため後部座席は2人とかなり制限がありましたが、NOTE e-POWERは発電機能があるので巨大なバッテリーを配置する必要がないためにスペースを確保することができています。
これはかなりのアドバンテージだと思います。
ラゲッジ
このサイズのコンパクトカーとして平均的な容量が確保されています。
ここにもバッテリーの影響は感じませんでした。
走り
2000ccターボ車同等のトルク
電気自動車の魅力、走り出しのスムーズさと加速感は健在。
トルクフルな飛び出しが実現されています。なのに静か!
エンジンでは実現できないことです。
充電のため走行中エンジンが回りますが、ロードノイズに混じってしまうので気にならない程度に抑えられています。
走りはモーターのみですので、加速に伴うエンジンの唸りは皆無です。
走行モードの切り替えでブレーキいらず!?の運転が可能に
通常モード(Nomal)はその名の通り「普通」ですが、試乗で『Sモード』を試してみました。
大きく変わったのが、減速の強さです。(エンジン車であればエンブレの強さです。)
感覚的に2速走行のような強さで減速していきます。しかもこの減速で停止まででき、クリープがないのでアクセル操作だけで走行から停止までできてしまうのです。
これは渋滞でアクセル・ブレーキを交互に踏むあの煩わしさを解消してくれます。
モータによる減速で停止する時は、新幹線が止まるときのようにスッと止まります。ブレーキで停止した時のカックンがないので同乗者に優しい運転に繋がりますね。
さらにこの減速は「回生ブレーキ」で実現されているので、発電効果があり結果燃費の向上につながるそうです。
この性能はオートマの概念を覆す画期的なものではないかと思います。個人的に結構感動しました。
お値段は!?
リーフやプリウスPHVと比較すると、お求め易い価格になっていると思います。
他のハイブリッド(ライバル車)と比べても特段高いわけではありません。
それでいて電気自動車の走りが手に入るのですから、良心的な価格設定ではないかと思います。
まとめ
これまでの電気自動車でネックになっていた、『充電』を見事に解決させたこのシステムは今後流行るのではないでしょうか。
燃費良し、加速良し、静かという一般ドライバーが求めるものを実現したNOTE e-POWER。
気になる方は是非試してみて下さい!