先日会社のテニス同好会的な練習会に参加し、テニスを始めたばかりのパイセンに『サービスのコツ』について問われました。
どうやらサービスが安定しないのが悩みどころだそうです。
実際にサービスを拝見したところ、「タイミングがバラバラ」、「トスの高さ/位置が一定でない」為、安定していないように見えました。
そこでサービスのリズムについて簡単に伝えたところ、パイセンのサービスに明らかな変化が見られましたので、記事にして見たいと思います。
サービスが安定しない最大の要因
サービスと呼ばれる動作を部品にすると大体以下に分けられます。
- 構え
- トスアップ
- ラケットのワインドアップ
- タメ(トロフィーポーズ)
- インパクト
- フォロースルー
これらが一連の流れとなっておらず点(?)で存在している為、打つ度にタイミングが異なってしまうのが不安定な要因と言えます。
一つ一つの部品を意識していると不安定になりやすいと個人的には思います。
安定感を生む為に欠かせないポイント
先ほど上げた部品を点ではなく、線(?)として繋げ一定のリズム感で打つことで安定感が生まれます。
言い方はあまり良くないですが、部品一つ一つはテキトーで良いのでリズムに乗せて打つことで再現性が高まり、結果安定感が生まれます。
トッププロのサービスリズム 参考動画
フェデラー
マレー
フェデラーは左手で持ったボールとラケットを合わせた所からサービスモーションが開始されているように見え、マレーはボールつきからボールをキャッチした所からサービスモーションが開始されているように見えます。
何が言いたいかというと、『サービスはトスアップからスタートするのではなく、その前のモーションから始まっている!』ということです。
トスアップ前の動きから一連の動きにすることでリズム感が掴みやすくなり、安定感が生まれます。
サービスリズム矯正開始
- 構えからインパクトまでのテンポを整える
音で表すと、構え→ポン(トスアップ)→グッ(タメ)→ダン(インパクト)でしょうか・・・?
これが一定のテンポとなるようにする必要があります。
まずはボールを使わずに素振りでテンポを体得させます。
- ポン、グッ、ダンのタイミングで打てるようにトスを上げる
トスを構えからの一定のリズムに取り込みます。
トスに合わせてサーブを打つのではなく、サーブのリズムに合わせてトスを上げるようにします。
この意識を持つことで、極端に高かったり低いトスはリズムに合わないことが感覚として分かるようになるので、結果、安定した同じトスが上げられるようになってきます。
- 最後にトスの位置の微調整
一定のリズムで打てるトスが上げられるようになってくれば、後は肩が回りやすい適した位置に微調整するだけ。
リズムを保ちながら上げる位置を少しずつ調整するだけなので、非常に簡単です。自分の感覚と相談して最もしっくりくる場所を見つけます。
矯正結果
第三者から見て、サービスのテンポが整ってぎこちなさがなくなり、スムーズに打てているように見えました。実際にボールも同じような位置に飛ばせるようになり、安定感も出てきました。
本人も『リズムで打つことでサーブが簡単に感じるようになった』と仰っていたので、感触も良かったようです!
まとめ
繰り返しになりますが、サービスはトスからスタートではありません。その前のボールつきや構えから始まっています。
サービスはテニスの中で唯一自分だけのリズムで打てるショットです。
しっくりくるタイミングは個人で異なりますから、自分なりのテンポを見つけ、リズムに合わせて打つようにしてみて下さい。
きっと安定すると思いますよ!
杉山愛選手を指導した経歴のあるコーチによるサービス強化メソッドはこちらです。
本気でサービスを強化したいとお考えの方にオススメです。