試合中誰しもミスをしないように気をつけながらプレーしていると思います。
試合終盤にさしかかり、スコアが拮抗していると「ミスをしないように気をつける」が「ミスをしてはいけない」に変身してしまい、極度にミスを恐れ腕が縮こまり練習通りスイングができなくなってしまうことがありませんか?
こうなると「泥試合」と呼ばれる展開になることが多く、勝てればまだ良いですが、負けてしまうとショックがかなり大きくなってしまいます。
私自身何度も辛い思いをしてきました・・・
このような状態に陥っても対応策を準備していれば頭の中が真っ白になることはありません!
緊張して固くなってきた時に効果のある方法や考え方をご紹介したいと思います。
①身体の力を抜く
緊張するとどうしても身体に力が入ってしまいます。
力が入ってしまうと筋肉がスムーズに動かなくなってしまい、「固いスイング」をしている感覚が出てきてしまい、いつも通り打てない!と感じてしまいます。
スイングがぎこちない、固いと感じたら、手足をブラブラさせたり、軽くジャンプすることで力を抜くことができます。
トッププロもサービスを打つ前や、リターン前にやっていますね。
それでもまだ固いようでしたら、「グリップを持つ力」を最小限にするということに着目してみて下さい。
力みの原因は身体の末端部分(特にリスト周り)が主なので、ここを意識的に脱力する作戦です。
普段からグリップを緩く握る意識で練習していれば更に効果はあがりますので、是非試してみて下さい。
脱力グリップの効果についてはこちら
②作戦を明確にする
泥試合化してしまう大きな要因の1つが、自分のプレースタイルを捨てて「ミス待ち」をしてしまうことです。
浅い緩いボールに対して、普段の練習ではアプローチからネットという形をとる人が、「ミスを恐れる」ことで浅いボールをただ返し、相手のミスを待つようなプレーをしてしまうと
フラストレーションが溜まっていってしまいます。
こういう時は「どうポイントを取るか」へ思考を変更することをおすすめします。
- 相手のバックにムーンボールを打って前へ詰めてスマッシュorボレーでポイントを取る
- ショートクロスでオープンコートを作ってアプローチからネット
- etc
そうすることで、試合に集中できるようになり、ミスが怖いという邪念を消すことができます。邪念が消えれば固くなることもなく、普段通り打てるようになるはずです。
これも普段の練習からどうポイントを取るか自分の得意パターンを構築しておくことが大事になります。
③開き直る
開き直って、無理なハードヒットをしたり怠慢なプレーをするということではありません。
「普段の練習通り、決めた作戦通りプレーして、それで負けたらしょうがない!改善して次回頑張ろう!」
位の気持ちでのびのびプレーをしてみようという作戦です。
年始に出場した草トー(6ゲーム先取ノーアド)で5-5 40-40という場面で、相手のアプローチショットからパッシングを打つ時はまさにこの開き直りで、打点に顔を残してストレート!ということだけ考え打った結果、きれいには抜けませんでしたが、相手のボレーミスを誘え辛くも勝利することができました。
まとめ
試合でメンタルが苦しくなるのは、「ミスしたらどうしよう」「負けたくない」といったような結果に意識が向いたネガティブな気持ちが原因です。
人間なのでネガティブな気持ちはどうしてもでてしまいますから、試合に集中する(展開の検討や相手の弱点探し)ことで、ネガティブなことを考える余地をなくすこと(結果ではなく今何をすべきかを考えること)が重要です。
試合で腕が縮こまってしまう悩みがある方の参考になれば幸いです。