YONEXの人気テニスラケット「VCORE(ブイコア)」シリーズ。
現在ではスピン系ラケットの代表格として知られていますが、その歴史を振り返ると、一貫して「回転性能の向上」を追求してきたシリーズであることが分かります。
今回はVCOREシリーズの歴史を振り返りながら、各世代の特徴や進化のポイントを整理してみたいと思います。
目次
VCOREシリーズとは?




VCOREはYONEXが展開するテニスラケットの主力シリーズのひとつです。
現在のYONEXテニスラケットは大きく以下の3シリーズに分類されます。
- VCORE(スピン系)
- EZONE(パワー系)
- PERCEPT(コントロール系、旧VCORE PRO)
その中でVCOREは、高弾道で重いスピンボールを打つことを目的として開発されたシリーズです。
YONEX独自のアイソメトリック形状による広いスイートスポットと、優れた回転性能を兼ね備えています。
VCORE初期モデル
VCOREシリーズは2011年に登場しました。
初代として、VCORE95D , 98D , 100Sなどが発売され、その後 Xi , Siと進化していきます。
この時期は割とツアースペックの競技者専用といったラケットでした。
現在の「スピン性能」を模索していた時代と言えるでしょう。
VCORE SVシリーズ(2016年頃)

エアロフィン

現在のVCOREの原型ともいえるのがVCORE SVシリーズです。
SVは「Spin Vortex」の略。
当時はBabolat Pure Aeroを筆頭にスピンラケット市場が盛り上がっており、YONEXのスピンモデルとして登場しました。
VCORE SVの特徴は、
・優れた空力性能 ・振り抜きやすさ ・高いスピン性能 ・攻撃的な打球
です。
特にVCORE SV98は今でも名器として語られることが多く、中上級者から高い支持を集めました。
ストリングパターンが16×20というセッティングも人気の要因だと思います。
潰せる感じが強く、ハードヒットした時の打感が秀逸なんです。
僕もいまだに手放せずに持っています。
当時のVCOREは現在ほど柔らかい打球感ではありませんでしたが、「攻撃的なスピンラケット」という方向性を確立したモデルでした。
2018年モデル|Namd搭載で大きく進化


2018年モデルはVCORE史上でも大きな転換点となったモデルです。
最大の特徴は、新素材「Namd(ナムド)」の採用でした。
Namdによって、
「しなる」 「戻る」 「回転がかかる」
という動きがより明確になりました。
また、
・Aero Fin ・新フレーム設計 ・空力性能向上
なども採用され、回転性能と振り抜きやすさが大幅に向上しました。
現在まで続くVCOREの基本コンセプトは、この2018年モデルで完成したと言っても過言ではありません。
2021年モデル|2G-Namd Flex Force世代


2021年モデルではNamdがさらに進化し、
「2G-Namd Flex Force」
が採用されました。
従来モデルよりもフレームの復元速度が向上し、さらにボールへ強い回転を与えられるようになりました。
主な改良点は、
・2G-Namd Flex Force ・VDM ・Liner Tech ・Aero Trench
などです。
特にVCORE100は、
・スピン性能 ・安定性 ・パワー ・扱いやすさ
のバランスが非常に優秀でした。
僕個人的なことを言わせてもらうと、このモデル、サービスの振り抜き感がイマイチに感じられてすぐ手放してしまいました。
確かにストロークのスピン性はすごく良かったのですが、武器であるサービスの感触が悪く。。。
ただ、こう感じたのは僕だけのようで、今でも中古市場で人気があります。
2023年モデル|フレーム形状を大幅刷新


2023年モデルではシリーズ最大級ともいえる設計変更が行われました。
YONEXはこのモデルを
「史上最高スピン性能」
として発表しています。
最大の変更点はフェース形状です。
従来よりフェース上部を広げることで、スイートスポットを拡大。
高い打点でもスピンがかけやすくなりました。
また、
・高弾道化 ・スイートスポット拡大 ・オフセンター時の安定性向上
なども実現しています。
この世代から、
「VCORE=スピンラケット」
というイメージがさらに強くなったように感じます。
頭が広くなり振り抜きが心配されましたが、実際に打ってみると違和感なく振り抜けました。
そして弾道の上がり方がすごいです。
高弾道で相手ポジションを下げさせたい方には頼りになる武器になると思います。
2026年モデル|SPIN ACCESS GRANTED


2026年に登場した最新VCOREのテーマは、
「SPIN ACCESS GRANTED」
です。
従来のVCOREは、
「しっかり振れる人向け」
というイメージがありました。
しかし最新モデルでは、
「誰でもスピンを使いやすく」
という方向へ進化しています。
主な進化ポイントは、
・シリーズ最大のスイートスポット ・新グロメット構造 ・ホールド感向上 ・スナップバック性能向上 ・空力性能改善
です。
これにより、スイングスピードがそれほど速くなくても回転をかけやすくなりました。
スピン性能だけでなく、扱いやすさも大きく向上した世代と言えるでしょう。
最近筋力が低下してきたアラフィフのおじさんでも十分に扱えます。
サーブ・ボレー・ストローク、どれも満足していて、今はメインラケットとして使用しています!
歴代VCOREシリーズ年表
- 2016年 VCORE SV 攻撃型スピンラケットとして人気を獲得
- 2018年 VCORE Namd採用で大幅進化
- 2021年 VCORE 2G-Namd Flex Force採用
- 2023年 VCORE フレーム形状を刷新
- 2026年 VCORE SPIN ACCESS GRANTEDを採用した第8世代
歴代VCOREでおすすめの世代は?
私個人の評価としては、
完成度重視なら 「VCORE 2026」
スピン性能重視なら 「VCORE 2023」
これからVCOREを始めるなら 「VCORE 2026」
がおすすめです。
ただし、これはあくまで僕の個人的見解。
テニス仲間では、2021年モデルが最高!という人も多いです。
まとめ
VCOREシリーズの歴史は、
「スピン性能を追求し続けた歴史」
そのものです。
VCORE SVで攻撃的なスピンラケットの方向性を確立し、
2018年モデルでNamdを採用。
2021年モデルで完成度を高め、2023年モデルでフレーム形状を刷新。
そして2026年モデルでは、より多くのプレーヤーがスピン性能を体感できるラケットへと進化しました。
歴代モデルを振り返ると、それぞれに個性があり、どの世代にも魅力があります。
あなたのお気に入りのVCOREはどの世代でしょうか?
















