HEADラケットの全機種に「S」というスペックがラインナップされています。
各機種「MP」が主流で使用率が高い傾向があり、「S」の使用率・知名度はそれほど高くないように感じます。
私自身実際に打つまではそれほど興味を持っていなかった「S」スペックですが、使用してみて始めて良さを知ることができました。
その良さをお伝えすべく、
✅実際に使って感じている魅力
✅こんなプレーヤーに合っているのでは?という提案
を記事にしてみたいと思います。
Sスペックラケットの特徴は?
「S」スペックは操作性を追求したモデルで、スタンダードな「MP」に比べ軽量であることが最大の特徴です。
もうひとつ、軽量だけどバランスが大きくトップに寄らないことも他メーカーにはあまり見られない独特な特徴です。
よく「軽量+トップヘビー」の組み合わせはありますが、これは振ると重いんですよね。
こうなると若干操作性が落ちてしまいます。(特にダブルスで早い展開になった時に違いを感じます。)
操作性を追求し、
「バランスをトップに寄せない軽量ラケット」
がHEADの「S」スペックであるといえます。(一部例外があるんですが・・)
パワーの補填はフレーム厚で調整しています。(一部例外があるんですが・・)
「MP」と比較して数値的にどれくらい違うのかを次でみていきたいと思います。
機種別「MP」とのスペックの違いは?
プレステージSスペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
295g | 99平方inc | 27inc | 21.5mm | 16×19 | 325mm |
プレステージMP スペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
320g | 98平方inc | 27inc | 20mm | 18×20 | 310mm |
G360ラジカルS スペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
280g | 102平方inc | 27inc | 22-25-23mm | 16×19 | 320mm |
G360ラジカルMP スペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
295g | 98平方inc | 27inc | 20-23-21mm | 16×19 | 320mm |
G360+ SPEED S | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
285g | 100平方inc | 27inc | 25mm | 16×19 | 320mm |
G360+ SPEED MP | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
300g | 100平方inc | 27inc | 23mm | 16×19 | 320mm |
G360 インスティンクト S | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
285g | 100平方inc | 27inc | 23-26-23mm | 16×19 | 320mm |
G360 インスティンクト MP | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
300g | 100平方inc | 27inc | 23-26-23mm | 16×19 | 320mm |
G360 エクストリーム S | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
280g | 100平方inc | 27inc | 23-26-21mm | 16×19 | 335mm |
G360 エクストリーム MP | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
300g | 100平方inc | 27inc | 23-26-21mm | 16×19 | 325mm |
G360+ グラビティ S | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
285g | 100平方inc | 27inc | 24mm | 16×20 | 325mm |
G360+ グラビティ MP | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
295g | 100平方inc | 27inc | 22mm | 16×20 | 325mm |
数値的な違いはこのようになっています。
打球感としては、
✅「S」▶️反発性が高い乾いた打球感
✅「MP」▶️反発抑えめで湿った重厚感のある打球感
のような違いがあります。
魅力とおすすめプレーヤー
「S」スペックラケットは、「自分から振って攻撃的なテニスを展開したい人」におすすめできるモデルです。
ただし、軽い分しっかり振らないとボールにパワーが乗せにくいという点もあります。
これは個人的な感想ですが、
若い頃のようなボールが打ちたい願望
⏬
軽いからしっかり振れる(スイングスピードが上がる)
⏬
ラケットアシストもあり良いボールが打てる
⏬
楽しい😁
こんなラケットです。
「しっかり振れて良いボールが飛ばせ、結果楽しい!」点が魅力です。
「軽いと打ち負けるんじゃないか」という固定概念を持っていましたが、振っていけるのでそれほど感じません。
さらに長時間の練習や試合でも疲れにくく、最後まで頑張れるところも魅力。
反対に、スライスやタッチショットがメインで、ハードヒットは不要という方にはちょっと合わないかもしれません。
このようなプレーの人は少し重めのラケットで、重さを利用したスイングが適していると思います。
Sスペックラケット使用プロは?
宇野真彩選手がインスティンクトSを使用しています。()
楽しかった🎾 pic.twitter.com/WmdZ4g1xSw
— Maaya Uno (@unoma_ya) November 17, 2019
お手本のような綺麗なフォームから伸びのありそうなショットを繰り出しています。
インスティンクトはヘッドラケットの中で最もパワーのあるモデルで、女性にも人気があるモデルです。
まとめ
以上、ヘッドの「S」スペックについてまとめてみました。
- ガンガン振って攻めたい人
- MPが段々重く感じてきた人
- 操作性を重視したい人
に試してもらいたいモデルです。
以下に「S」スペックラケットのインプレを貼っておきますので、良かったら読んでみて下さい。