昔は手頃な大きさのSUVとして人気があったHONDA CR-V。
免許を取ったらCR-Vを買おうかなぁとか妄想していた記憶があります。
人気の源に「手頃な大きさ」という要素があったと思うのですが、モデルチェンジをする度どんどんサイズアップしていき、コンパクトSUV枠に「ヴェゼル」が現れてから存在感が薄れてしまい、日本では2016年に生産終了となってしまいました。
海外では人気を維持していて、2015年は「SUVオブザイヤー」を受賞しています。
そんなCR-Vが
- ホンダセンシング
- 新しいパワートレイン
- 3列シートの7人乗り
というヴェゼルには無いアドバンテージを装備して発売されました。
\新型「CR-V」いよいよ発売!/明日8/31(金)発売のガソリンモデルには1.5L VTEC TURBO エンジンを採用し、7人乗りの3列シートの設定も!11/1(木)発売のハイブリッドモデルには「SPORT HYBRID i-MMD」採用し、クラストップとなる低燃費と力強い走りを両立しました!⇒https://t.co/69Pcm2d2Se pic.twitter.com/85tHK8aBvC
— Honda 本田技研工業(株) (@HondaJP) 2018年8月30日
先日ディーラーで試乗させていただいたので、感想をまとめてみたいと思います。
試乗車のグレード
ハイブリッド車の発売は11月予定なので、今回はガソリン車の上のグレード「EX・Masterpiece」を試乗させてもらいました。
ガソリンモデルのエンジンは1.5Lのターボエンジンです。
結構な図体をした車なので、1.5Lでストレスなく走ってくれるのかという点も興味が湧きます。
エクステリア
近くで見るとかなり大きく感じ、ヴェゼルとは異なるオーラがあります。
最近流行のSUV、CX-5やエクストレイル等と比べても見劣りしない外観です。
ボディーサイズ
- 全長:4605mm
- 全幅:1855mm
- 全高:1680mm
ヴェゼルよりも約8.5cm幅が増えますので、狭い路地を運転することが多い方は少し取り回しに不便さを感じるかもしれません。
CX-5よりも幅があるので、結構な大きさだと思います。
インテリア
インパネ
個人的にデジタルメーターよりアナログメーターの方が好きなので、ちょっと残念です。
エコに拘った電気自動車であればデジタルメーターっぽいですが、ターボエンジンを積んでいるような車はアナログであって欲しい!
よくわからない私の勝手な拘りです・・
ステアリングは他の国産車に比べ太めでちょうど良い握り具合でした。(欧米車の様にちょっと太すぎ?ということもありません)
ナビ操作、シフト操作、エアコン操作ともに不自由に感じることなく操作ができましたので、デザイン性と機能性が両立できていると思います。
ドリンクホルダーやその他収納スペースは最低限あるという感じで、もう少し拘れるんじゃないかなぁという感想です。
エンジン始動時の動画
シート
後部座席でも十分なスペースがあるので、大人でもゆったり座ることができます。
177cmが普通に腰掛けてこれくらいの余裕です。
圧迫感を感じることはありません。
運転席のシートも広くゆったりとしていて、運転しやすいものでした。
ラゲッジ
試乗車の5人乗りタイプであれば、奥行きも高さもあり十分な容量が確保されていて実用性の高い作りであると思います。
7人乗りの場合このスペースに3列目を配置することになるので、ちょっと狭そうだなという印象があります。
走り
- 静粛性
まず最初に感じたのはエンジンの静粛性の高さです。
エンジンが静かなのか、防音対策が優れているのか不快なノイズはほぼありませんでした。
ただ静かなだけではなく、アクセルを踏んだら踏んだなりの心地よいサウンドが聞こえ、運転していて楽しさを感じることができました。
- 加速性
次に加速性。
今回の試乗では私一人だけだったので、車重1560kgと合わせると約1630kg。
この重さで平坦な幹線道路を走る分には全く問題ありません。
ただディーゼルエンジン程のパワーを感じることはできなかったので、フル乗車した時や、山道を登るような時に少し物足りないのではないかという印象を持ちました。
その辺が全く気にならなければ良いですが、山道でもモリモリ走って欲しいという願望をお持ちの人は慎重に選んだ方が良いと思います。
- ハンドリング
今回の試乗コースに、まあまあのスピードで螺旋状の道を走るコースがありました。
ここを走行して、「タイヤが地面にピッタリくっついている」感触がありスムーズで安心感のハンドリングを体感することができました。
こちらの「アジャイルハンドリングアシスト」の恩恵かもしれません。
マツダの「Gベクタリングコントロール」と似たアシスト機能です。
両方ともカーブでの安定感を大きく向上させ、同乗者にも良い乗り心地を提供できるので、全車に展開して欲しいですね。
ヴェゼルにはまだ搭載されていない機能なので大きなアドバンテージになる機能です。
安全性能
CR-Vには最新のHonda SENSINGが搭載されて次の9つの機能が搭載されています。
- 衝突軽減ブレーキ(CMBS)
- 誤発進抑制機能
- 歩行者事故低減ステアリング
- 渋滞追従機能付ACC
- 先行車発進お知らせ機能
- オートハイビーム
- 路外逸脱抑制機能
- 車線維持支援システム(LKAS)
- 標識認識機能
今回の試乗では、「先行車発進お知らせ機能」と「渋滞追従機能付ACC」を体感できました。
試乗コースの幹線道路が一部渋滞していたのですが、そこで活躍した「渋滞追従機能付ACC」
ステアリングにあるボタンで簡単に設定できます。
右側に車線と車マークが出てくれば設定完了。
あとは前の車に合わせて自動で発車/停車してくれます。
先日オデッセイの試乗で試した時は機械が信用できずドキドキしていましたが、今回はドキドキ感が低減していました。
慣れって怖いです。
非常に楽な機能ですが、車線変更してくる車や、信号の微妙な判断、踏切での一時停止は人間が制御しないといけないのでのんびりはできません。
「先行車発進お知らせ機能」も地味に役立ちます。
信号待ちの間ナビいじりに夢中になっている時「ポーン」と音が鳴ったので前方を確認すると前の車が走り出していました・・
まとめ
正直エンジンパワーに物足りなさは感じるものの、見た目、安全性能装備とバランスのとれた車だと思います。
ヴェゼルよりも(今の所)装備が良いというアドバンテージもあります。
ただ昨今のSUV人気でキャラの濃い車が多く発売されている中で、これ!といった特徴が私には見出せなかったので、他の車に埋もれてしまわないかちょっと心配。
まだハイブリッドモデルの走りが未知数ですが、CR-Vといえばこれ!という特徴がはっきりすれば人気が復活するかもしれませんね。