現在のホンダ車は多くの車種に「ハイブリットモデル」が用意されていて、街でも良く見かける人気モデルとして認知されています。
そんなホンダハイブリッドのパイオニア的存在の車「インサイト」が復活しました。
インサイトは他の車種の一線を画していて、ハイブリッドモデルのみの車種となっています。
初代は1999年に登場し、当時の世界最高燃費35km/Lを達成しました。(2006年に生産中止)
かなり個性的なデザインです。
2代目は2009年に登場。
プリウスに対抗するため、5ドアのハッチバック型になりサイズを5ナンバー規格に抑えて発売されました。
今でもたまに見かける車です。
2014年に生産中止が発表されてからラインナップから消えてしまったインサイトですが、新たなコンセプトを引っさげて復活。
先日ディーラーで試乗させてもらうことができたので、インテリア・エクステリア・走りといった所の感想をまとめます。
3代目インサイトのコンセプト
3代目は4ドアセダンとなって登場しました。
プラットフォームは9代目CIVICと共有し、CIVICのハイブリッド仕様とも呼べる車になりました。
ホンダの4ドアセダンといえば、「アコード」がありますが、このインサイトは弟分にあたるミドルセダンの位置づけ。
他社で表現すると、「プリウス」以上「カムリ」以下といったところです。
エクステリア
流線型のフォルムでかなりカッコいいです!
スリーサイズ
- 全長:4675mm
- 全幅:1820mm
- 全高:1410mm
スポーツカーのような車高の低さです。
北米仕様のためかかなり横幅があり、日本の狭い道を走るにはちょっと気を使うかもしれません。
クラウンの全幅が1800mmなので、それを上回っています。
インテリア
シフトレバーがなくボタン操作となっています。
メルセデスもボタン式になってきていますし、だんだんこうなっていくのかな・・
ステアリングはかなり太めで握り応えがあります。(個人的には好み)
ディスプレイは大型の2眼式になっていて、
- ハイブリッドシステムのエネルギーフロー
- 安全支援情報
- ドライバー注意力モニター
を表示してくれます。
非常に見やすいです。
ギアボタンの隣のスペースにはスマホを置くスペースが。
USBも装備されているのでサクッと充電が可能です。
ドリンクホルダーは・・正直ちょっと使いにくそう・・
後部座席も十分な広さが確保されているので、平均サイズの男性大人が2人乗っても狭さは感じないと思います。
トランクは奥行きがあり十分な容量が確保されています。
数値でいうと519L。
ゴルフバックが4つ乗るみたいです。
エンジン始動動画
ちょっと撮影してみました。
走り
ホンダのスポーツハイブリッド「i-MMD」システムを搭載しています。
アコードやCR-Vハイブリッドには2000ccのエンジンが乗っていますが、インサイトは1500ccのエンジンが装備されています。
走り出しはモーター走行なので本当に滑らか。
今乗っているシャトルもハイブリッドで走り出しは滑らかなんですが、エンジンが動き出す時の静粛性が格段に向上しています。
インパネを見ると「EV」の表示がないので、「あっエンジン動いてるんだ」と初めて認識できるくらい静かです。
急加速したい時はグッと踏み込むとリニアなエンジン音で爽快に加速をしてくれます。
ターボ車のような「G」はないですが、「幹線道路を車線変更する時にちょっと加速したい」くらいの加速であれば必要十分。
エンジンが「グォォォ」と唸らずに加速してくれるのは気持ちが良いですね。
さらにエンジンが「CVT」なのでエンジン走行になっても滑らかです。
車両の重厚感がありロードノイズもかなりカットされているので車内は本当に静かでした。
この減速セレクターは使い勝手が良かったです。
ギアはボタンですが、このそうさでエンブレを自在に操れます。
今のシャトルハイブリッドにもパドルシフトが付いていますが、反応がイマイチであまり使えないので、これは非常に高評価でした。
「車高が低く幅があるスタイリング」からも想像できる通り、走行中不快な揺れを全く感じませんでした。
「アジャイルハンドリングアシスト」というシステムも働いていてくれてたみたいです。
マツダ車でいう「Gベクタリングコントロール」ですね。
地面に吸い付いているかのような安定感があり、車の揺れに弱い人の強い味方になってくれると思います。
カタログ上の燃費は、
- JC08モード:34.2km/L
- WLTCモード:28.4km/L
とかなりの高燃費。
走り良し、燃費良し、で試乗では弱点が見つけられませんでした。
実燃費でも22kmくらいはいくのではないでしょうか。
まとめ
以上、新型インサイトの試乗レポートでした。
かっこいいし、静かだし、燃費いいし、欲しくなってしまいましたw
ディーラーの営業さんは、
「2019年秋頃フィットを筆頭に全てのハイブリッドがこの2モーター式になるかもしれない」
ということを話していたので、この走行性がもっと身近になるかもしれません。
来年以降どう展開してくるのか今から楽しみです。