バボラから発売された新しいナイロンマルチ「XALT(エクサルト)」
過去にファイバーツアーという名前で発売されていたナイロンマルチストリングがあったのですが、ポリストリングの台頭で廃盤となってしまいました。
ちなみにメアリー・ピアス選手が2000年の全仏女子を制した時、このファイバーツアーを使用していたそうです。
このファイバーツアーをベースに様々なコーティングなどを試し、競技系マルチストリングとして完成したのがXALTです。
早速張って打ってきたので、詳細な感想をまとめていきたいと思います。
エクサルトの特徴
ナイロンマルチの柔らかさを損なわずに、競技者向けに耐久性も追求したモデルとなります。
冒頭にも書いた通り、ベースモデルのファイバーツアーにコーティングなどの改良を入れて開発されたストリングです。
ポリを使っているけど、、
- 反発性を求め細いゲージを使っている
- 切れないので、つい長期間使ってしまう
こんなユーザーが対象となっています。
張りあがりとテンション
カラーはホワイトの１色展開です。
テンションは48で張ってもらいました。(ゲージは130)
アプリでの測定結果はこちら。
ストローク
やはりナイロンマルチ、振動吸収性が高い！
嫌な振動が少なくて打感がマイルドで気持ちが良いです。
でも柔らかすぎる感じはなく、コシが強めでしっかりとボールが潰せている感覚もありました。
そしてこのストリングの特徴として最もお伝えしたいのが、反発性の良さ。
インパクトでグッと球が乗り、そこからスパーンとボールが打ち出されていく感じで歯切れが良く鋭いボールを飛ばすことができました。
特に恩恵を感じたのが、スライスです。
柔らかくてタッチが良く、さらに歯切れ良く飛んでいってくれて、バウンド後滑っているのか相手の振りおくれを誘発できました。
スピン性はポリの方が引っかかり感が強くて「かけてる感」はありますね。
でも普通に落ちるし、ショートクロスや高さの調整は十分にできたので、プレーで困ることはありませんでした。
ボレー
ポリよりもパンチの効いた鋭いボレーが飛ばせます！
感覚はストロークのスライスと似た感じで、メリッとストリングにめり込みそこから鋭いボールが発射されるイメージ。
作るボレーも反発性の良さ、感触の柔らかさ、振動の少なさ、全ての相乗効果で打ちやすいです。
サービス
イメージしていたよりもスピード感がありました。
これまでのナイロンマルチはサービスでボールが乗りすぎてしまうような感覚があって、スピード感に物足りなさがあったのですが、エクサルトは違いますね。
競技系マルチを謳っているだけあって、僕のサービスくらいのスイングスピードだったら十分に性能を発揮してくれます。
ポリよりもスピードやキレが出せて非常に気に入りました。
テンション維持性と耐久性
初回練習後のテンション劣化はご覧の通りです。
まぁこんなもんでしょうね。
ノッチングはないですが、少しコーティングが剥がれてきた様な微妙な毛羽立ちが。。
まぁこれも想定内。
どれくらい持つのか、しばらく使って改めてレポートします。
追記
約１ヶ月使用し、耐久性・テンション維持性を評価しました。
ナイロンマルチなのにこれまでにないエクサるとならではの特徴を発見できました！
詳細はこちらです。
ストリング評価チャート
まとめ
以上、エクサルトのインプレでした。
正直想定以上の打ちやすさで、耐久性次第ではこれにしようかなぁと画策中です。
ナイロンマルチだけど柔すぎず十分な強度があるので、節々が痛いけどポリを使っているシニア層とかに刺さるんじゃないかと思います。
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