最近ダブルスでロブを積極的に混ぜるように心がけています。
理由として、
- 気持ち良くポーチをさせない
- 相手陣形を崩す
- スマッシュ苦手な人が多い
- ローリスクで効果がある
といったことが挙げられます。
ダブルスの戦術を知らなかった頃は、頑張ってストロークをハードヒットしていたんですが、ポーチに捕まるし、ミスしちゃうしで全然駄目でした。
どうすればもっと勝てるようになるか研究と実戦を重ねた結果でたひとつの答えが「ロブ」です。
ロブを使うことで試合の組み立てがどう変化したのか、例を挙げながらロブのメリットと打ち方のコツをご紹介したいと思います。
リターンからのロブ
ロブの7割はリターンで使用しています。
使用用途は、
- ポーチに出させない
- 相手陣形を崩す
というもの。
普通にクロスリターンを打つと、
- ポーチに捕まる
- ポーチに捕まらないようにクロスの厳しいコースを狙ってミス
- ストレートリターンを狙ってミス
こんな風にリターンで簡単にポイントを献上することが多かったのですが、ロブを混ぜるようになってからはリターン返球率が大きく上がり、ポイント取得率も向上していると感じています。
リターンでのロブはストレートに上げるのがセオリーっぽいですが、クロスでも結構有効です。
私はここ数年アドサイドを担当していて、その視点でいうと相手が右利きの場合、クロスにロブを上げても相手のバックハイボレーになるので結構効くんです。
実践する前は、
「こんなリターンじゃ決められてしまう・・・」
というような不安がありましたが、これをガンガン決めきってくるアマチュアプレヤーはあまりいないということが分かってきました。
(中にはドライブボレーやら、スマッシュをバシバシぶちこんでくる方もいるので、そういう場合は別の作戦を・・・)
ロブリターンを混ぜることで、ショット力が高い相手ともラリーが続くようになり、展開が淡白なものでなく配球を考えたダブルスらしいものになり、ゲームがより楽しくなってきました。
ショット力の高い相手の武器を無効化するかなり有効な戦術です。
ボレー対ストロークからのロブ
ボレー対ストロークの展開になった時、相手のボレーが上手だとなかなか崩れずこちらが先にミスをして失点というパターンが非常に多くありました。
でも2球突き球、3球目ロブという感じで決めておき、しっかり構えた状態でロブというのはかなり効果があります。
無理してハードヒットするよりもリスクは低いですし、ボレーが上手な相手のバランスを崩すことができます。
ロブでエースにでもなれば、「超気持ちいい!!」ですし、エースにならずとも「鉄壁か!?」と思っていたボレーヤーを崩せると「あ、勝てるかも」と希望が湧いてきます。
ハードヒットだけが相手を崩す術ではないということを強く感じています。
ロブのメリット
「ロブがあるぞ」ということを相手が認知すると、
「次は何を打ってくるのか・・・?」
と考えさせることができ、迷いを生じさせる要因をつくることができます。
皆さんも経験があるかと思いますが、迷いがあると反応が遅れボールにタイミングを合わせることが難しくなってきます。
強く打つショットではないので、確率良く返球できる割に相手陣形を崩したり、タイミングをずらしたりと、
「ローリスクで高い効果」
があるショットです。
ロブ 打ち方のコツ
さて、ここまでロブの有用性について語ってきました。
「ロブなんて簡単だから今度試合でやってみよう」
という感じで試合に臨むとおそらく私のように痛い目に合うと思います。
結構タッチが難しいです。
リターンの場合、コンチネンタルグリップでスライス回転をかけながら上げることが多いかと思います。
この時に通常リターンを打つ位置でロブを上げてしまうと簡単にスマッシュを打たれてしまいませんか?
ボールを落としてしまうと前衛が「あっロブだ!」と判断できてしまうんですね。
なので、相当良いロブでないとスマッシュで対応されてしまいます。
相手を崩すためにはなるべく高い位置(タイミングを早く)でボールを捉えて、前衛が「ロブだ!」と認知した時にはもうスマッシュを打つ時間がないというのが理想です。
「ロブが前衛につかまってしまう」と感じている方がいたら、「タイミングを早める」だけで結果が変わってくると思いますよ。
まとめ
最近実感している、ダブルスにおけるロブの有用性についてまとめてみました。
先ほどもちょっと書きましたが、ショット力の高い相手と試合をすると、2,3球でポイントが終わってしまう「淡白な展開」になることが多く、ショット力の差で負けることが多々ありました。
そういう相手にロブを多く混ぜることでラリーをする展開へ持っていくことができ、ショット力では負けているけど、試合に勝つという経験もできています。
「ロブ=逃げ」みたいなイメージがありますが、「攻めのロブ」は立派な攻撃です。
今後も積極的にロブを取り入れて、「強いダブルス」を目指していきたいと思います。
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