2021年3月に登場したハリアーレスポンスの細ゲージバージョン。
もともと1.29mm(16)が発売されていたのですが、
「ポリで1.29は扱い切れなそう」
ということで手を出さずにいました。
独特な作りをしているのでストリング自体には興味があったのですが。。
どんな作りかというと、筒状に加工された中心部に衝撃吸収に優れるエラストマー樹脂が搭載されています。(イメージは下の画像を参照して下さい)
一人でそんな葛藤を繰り広げている中、1.25mm(17)ゲージが登場。
俄然打ってみたくなり、今回試してみることにしました。
早速張って打ってきたので打球感をレポートしていきたいと思います。
ハリアーレスポンスってどんなストリング?
冒頭にもご紹介した通り、メインとなるストリングが筒状(ドーナッツ状)になっていて、中心部に衝撃吸収に優れたエラストマー樹脂が搭載されています。
こうすることで、
ハードヒット時にはポリエステルのようにボールが潰せて、ソフトタッチ時にはホールドしてボールを飛ばしてくれる
こんな効果が期待できるようです。
パッケージに書いてある「滑滑仕上げ」
学のない僕は「かつかつしあげ?」「潤滑」の間違いか!?とか思ったのですが、ちょっと調べたらこれで「すべすべしあげ」と読むようです。
そんなためにならない余談でした・・
張り上がりとテンション
パッと見はグレーっぽくて「アルパワー」系の色味です。
よくよく見ると、黒い芯の周りに透明なバリアーがはってあるように見えます。
断面はこんな感じです。
ストローク
最初の印象は、
「あ〜柔らかいストリングだな」
というものでした。
しっかりとしたホールド感があって回転がかけやすいです。
多角形ストリングのような「噛む」感じの引っかかりではなくて、マイルドにホールドしてくれて回転をかける感じ。。
こんな打球感なので、打球音は低めです。
カンカンした感じが苦手な人が好きそうな打ち心地です。
僕が最も気に入ったのは、厚いあたりで攻撃的なショットを打った時に現れる「芯」のあるパチンとした打球感。
遅いスイングの時には感じられない「芯」のようなものがボールを勢いよく打ち出してくれる感覚が登場します。
僕の場合、バックハンドのクロスパスが最もスピードが乗って良い感じでした。
ボレー
ホールド感のあるストリングなので、ボレーのタッチも良い感じです。
ハーフボレーなどでも結構楽に飛んでくれる印象があり、ポリの中ではボレーが簡単な部類に入ると思いました。
衝撃吸収に優れているせいか、オフセンターでも「ガツっ」という不快感がなく打つことができましたが、飛びについては外したなりの飛びにはなってしまいました。
サービス
僕の中では、スピード感よりも回転性の方が優れているように感じました。
スピンサービスでの跳ね、スライスサービスの曲がりは自分の想定以上。
ただ、もう少し弾き感の強いストリングの方がスピードは乗る気がします。
なので、スピードで攻めていきたい人には物足りないかもしれません。
逆に回転による変化で崩していきたい人には合うと思います。
僕の場合は、回転を使い、ワイドへのスライス(デュースサイド)、ワイドへのスピン(アドサイド)でオープンコートを作り展開を作っていく戦術でポイントを重ねられました。
エースがなかなか取れなかったので、楽にポイントを取ることができませんでしたが・・・
耐久性とテンション維持性
初回練習後の緩みっぷり。
ノッチもそれほどできておらず、テンション維持性・耐久性ともに悪くはなさそうです。
詳細は改めてレポートします。
約1ヶ月使用して、耐久性とテンション維持性を評価しました。
ストリング評価レーダーチャート
競合ストリングは?
- 低い打球音
- マイルドで衝撃の少ない柔らかい打球感
- 高いホールド感
この特徴があるストリングは、
上記のようなものが挙げられます。
まとめ
以上、プリンス ハリアーレスポンスのインプレでした。
特殊な構造が繰り出す柔らかさが特徴で、
- 回転性の高さ
- マイルドさ
を求めるプレーヤーの期待に応えてくれるストリングだと思います。
興味があったら是非試してみて下さい!