今年怪我から復帰した錦織選手、怪我前とサービスのフォームが変わっていて、結構ざわめきましたよね。
もともと足を寄せるタイプでしたが、復帰後は足を寄せないフォームに変わってました。
Back in Miami 😎@keinishikori putting in the work on the practice courts… pic.twitter.com/kCxb4lTL4V
— Tennis TV (@TennisTV) 2018年3月22日
サービスを打つ時に足を寄せるか寄せないかって結構悩むポイントだと思います。
特にテニスを始めたばかりのころは。
本記事ではトッププロのStatsを混じえながら、それぞれの特徴やプレーへの適正を語ってみたいと思います。
トッププロのサービスゲームに関するStats
昨年(2017年)のサービスに関するスタッツです。
各項目Top3を調べてみました。
(調査結果画像ははATP World Tourの公式ホームページから引用しています)
1試合当たりのサービスエースランキング
- Ivo Karlovic
- John Isner
- Gilles Muller
Top3全員足を寄せるフォームの選手です。
1stサービスポイントWonランキング
1stサービスが入った時のポイント取得率です。
- Ivo Karlovic
- Sam Querrey
- Gilles Muller
なんと、このランキングでも全て足を寄せるタイプです。
2ndサービスポイントWonランキング
ここで面子が入れ替わりました。
- Rafael Nadal
- Roger Federer
- John Isner
初めて足を寄せないタイプのフェデラーがランクイン
サービスゲームキープ率ランキング
- Ivo Karlovic
- John Isner
- Roger Federer
キープ率9割超え・・・
フェデラーは3位ですが、サービスエースの数を見るとカルロビッチやイズナーと10本以上少ないです。
それでこのランキングに入るのですからプレースメント(配球)がめちゃめちゃ良いんですね。
足を寄せるサービスの特徴と適正
足を寄せることでスタンスが狭くなり、一点にパワーを集めることができます。
そのパワーをタイミング良くボールにぶつけられれば勢いのあるボールを飛ばすことが可能です。
ただスタンスが狭くなることにより、サービスフォームのバランスが崩れやすいというデメリットもあります。
また足を動かすという「動き」があるので、ふとしたことでリズムが狂いやすく、調子の波が大きくなりがちです。
上述したスタッツを見ても分かる通り、パワーを生かしてサービスでじゃんじゃんエースを取りにいく選手に足寄せフォームが多いですね。
私達アマチュアでも、サービスに威力を求めたい方はこちらのフォームの方が向いていると思います。(確率は一旦度外視)
足を寄せないサービスの特徴と適正
このフォームはバランスが良く、動きがシンプルなので、リズム感が崩れにくい(調子が維持しやすい)という特徴があります。
このように重心が地面と垂直に近くなり、打ち終わった後に体勢を立て直す動作を最小限に抑えることができ、サービスの次のボールから素早い反応をすることが可能です。
サービスはコースをしっかりついて、サービスから攻めの展開を作っていく人に向いているフォームだと思います。
サービスが安定しないうちは、こちらの足を寄せないフォームの方が早く安定感を得ることができるでしょう。
画像を比較すると分かる通り、(タイミングが合えば)ボールに全体重をぶつけられる足寄せの方が、パワーは上です。
まとめ
ご紹介したスタッツは2017年単年のものなので、怪我に苦しんだ足を寄せないビッグサーバー、ラオニッチが入ってきてなかったりしています。
ちなみに、2016年単年の2ndサービスポイントWonはこんな感じ。
- Roger Federer
- Novak Djokovic
- Stan Wawrinka
上位2名は足を寄せないフォームですね。
いろいろ語りましたが、フォームは自由なので自分にしっくりくるやつが一番です!
足寄せしたり、しなかったり、ちょっと寄せたり・・試行錯誤をしてみるときっといいのが見つかると思います。
お互い頑張りましょう。
エースと1stサービスポイント取得率で3位に入っている、ミュラー選手。
フォームが綺麗で、無駄がなくアマチュアが参考にするのにちょうど良い選手だと思います。
特集記事がありますので、興味があったらどうぞ!
サービスに伸びとキレが欲しいならジル・ミュラー選手のフォームがお勧めです