私が試合に負けるパターンとして、圧倒的に多いのが、自分のミスによる自滅。
特にゆったりとしたボールでミスるという傾向があります。
「じゃあ、つなげばいいじゃん」
と、私も思うんですが、いざ試合でつなごうと思ってもなかなかうまくいかず・・
今年は、新型コロナウィルスの影響で、試合の中止が重なり、基礎練をする機会が増えました。
基礎練でなんとか確率の高いテニスを身につけたい、とジュニアの頃嫌いだったメニューを取り入れたりしながら約3か月・・
毎週末地道に続けてきた結果が出たのか、最近のマッチ練で負け越している相手に勝てたりと成果が出てきたのでは?と感じています。
基礎力向上のために3ヶ月間、
- どんなメニューで練習をしたのか
- 意識したこと
と、マッチ練で感じた成果・効果についてまとめてみたいと思います。
練習内容
では具体的にどんなメニューをやってきたのか、というと、以下の通りです。
▶️ クロス50往復ラリー、両サイド
▶️ クロスボレスト20往復ラリー、両サイド
▶️ 半面ワンサーブで7点先取のポイント形式
この3つだけ。
往復ラリーは、3チャレンジまで。
3回失敗したら「Not Clear」で残念な気持ちになるというルール。
47回とかでミスると泣きそうになります。
が、緊張感をもった練習にはもってこいです。
回数が気になるとプレッシャーがかかり、「入れなきゃ!」という試合に近い精神状態で練習ができます。
意識したこと
実は、最初50回ラリーとか全然できませんでした。
練習相手はストロークに安定感があり、全然ミスをしない選手なので、ほぼ私のミス。
ただ当てて返すだけでは成長できないと思い、振って入れるショットの感覚を追及しました。
そこで、大きな気づきとなったのが、「軸足のセット」です。
ボールの軌道を予測し、軸足をしっかりと決めて打つことができると、タイミングが合わせやすく、想定通りの弾道で安定して返すことができることを発見。
振り方云々ではなく、「良い位置に軸足をセットする」ことを徹底しました。
練習を通じて何が変わった?
「軸足のセット」を意識してから思うのは、これまでは「スイング」でタイミングを合わせようとしていたな・・ということです。
相手のボールが早ければ、「スイング」だけでも合わせやすい(当てればそれなりに良いボールが飛ぶ)のですが、遅いボールにタイミングが合いません。
「軸足のセット」を意識することで、遅いボールに対してタイミングが合うようになりました。
下半身からリズムが取れることで、ストロークにパワーも乗ります。
次に、スイングに頼っていたことの影響だと思いますが、明らかにオーバーパワー、一生懸命振りすぎでした。
まぁ、だからミスるんですよね。
下半身のパワーが乗せられれば、スイングはコンパクトでも、スピンのかかったそれなりなボールは飛ばせます。
というか、スイングはコンパクトじゃないと、ミート率が下がってミスしてしまうので、
それなりなボールをミスなく打てる方が強い、ということにも気づきました。
コンパクトスイングは、バランスが崩れにくいし、次の準備が早くできるので、良いことが多いです。
マッチ練(ゲーム)に現れた効果
シングルス・ダブルス、どちらも行いましたが、共通していたのは、
「2球多く返せれば、ポイント取得率が2倍くらいになる?」
ということ。
例えば、相手の返球率が80%くらい入るとすると、2球目は64%、3球目は、51.2%ということになります。
単純計算では1.5倍程度ですが、体感的にはもっとポイントが取れた気がします。
強いボールを打ちたいところをぐっとこらえ、50往復をやっているような気持ちで処理すると、ミスのない「強い」テニスができるようになると思います。
3ヶ月の地味練は、私の返球率を向上させてくれましたし、強い球を打って勝とうとする考え方も変えてくれました。
マッチ練で感じた今後の課題
クロス半面で、、という練習だったので、1面になると、広く動かなければなりません。(当たり前)
やはり動くと、タイミングの取り方が難しくなります。
特にシングルスで、振られた時の切り返し方、しのぎ方、というのが、まだまだだなと。
これから涼しくなるので、8の字ラリー20往復などをメニューに入れ、動きながらでもバッチリタイミングが合わせられるようにしていくことが次の目標です。
まとめ
というわけで、確率を重視した練習を通じて、得たことなんかをまとめてみました。
長いテニス歴からすると、たったの3ヶ月ですが、毎回徹底して同じ練習を繰り返したことで、
- ミスらないショットを打つためのリズム感
- ポイントを取るための考え方
を掴むことができたと思います。
「確率を上げたい」とお考えの方には、良いメニューだと思うので、是非やってみて下さい。
地味ですが、効果はあると思いますよ!