日本ではブリジストンスポーツが販売権を持っている、フランスのメーカー「テクニファイバー(Tecnifibre)」のラケットをお借りすることができたので、試打してみました。
テクニファイバーのラケットは「T-FIGHT」と「T-FLASH」の2本柱で展開されていて、「T-FIGHT」は若干ハードスペックな上級者向け、「T-FLASH」は一般中上級者でも扱いやすいようなスペックとなっています。
今回はT-FLASHの300gを試打。
スペックは黄金スペックですが、他メーカーとは異なる打球感を味わうことができたので、感想をレポートしたいと思います。
デザイン
フランスメーカーらしいトリコロールデザインです。
シンプルで個人的には好みです。
フレームの形にも特徴があり、下部(赤丸部分)が台形っぽくカクカクしています。
この形状にすることで、ストリングの縦の長さが長くなりストリングがたわみ易くなるのだとか。
スロートの内側にはこんなエンブレムが。
細かいところですが、結構カッコいいです!
スペック
スペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
300g | 100平方inc | 27inc | 23-24.5-25mm | 16×19 | 320mm |
黄金スペックど真ん中です。
カタログ上はフレーム厚さに変化がありますが、パッと見よくわかりません。
中厚フレームだな、という印象です。
ファーストインプレッション
中厚フレームでバランスも320mmなのに、振り抜きが良い(振り抜き易い)と簡単な素振りで感じました。
ミニラリーでは中厚フレームにありがちな硬さと飛びがありました。
ストリングパターンは一般的な16×19ですが、スイートスポット付近の目が粗い設計となっていて回転はかけ易いので、飛びを抑えることは簡単です。
当てるだけでは飛びすぎてしまう位パワーのあるラケットだと思います。
ストローク
ロングラリーで少し強めのインパクト(厚めにインパクト)をするとラケットのしなり?なのか、ストリングのたわみ?なのか、正確にはわかりませんが、ボールがラケットにグッと乗る感触があり、抑えの効いたボールを打つことができました。
ゆったりとしたスイングの時はラケットアシストでボールを飛ばせるし、強く打った時は食いつきがありコントロールし易い、試合で使えるラケットであると思います。
ただ、ボールをぶっ潰す爽快感を求めているプレーヤーにはもの足りない打球感であると思います。
ボレー
フレームの剛性が強いのかブレが全くなく、ブロック系のボレーは相手のボールの威力を生かして「スコーン」と気持ち良く打つことができます。
台形フレームの恩恵なのか、ボレーでも食いつきを感じました。
ハーフボレーやローボレーはラケットアシストのおかげで楽に飛ばせ、ストローク同様「扱いやすさ」を強く感じました。
ボレーに関しては今使用しているvcore svよりも扱い易く、ちょっと心が揺れ動きました。
サービス
回転がよくかかる印象を持ちました。
ストリングの目の粗さが関係していると思うのですが、しっかりと引っかかってくれ変化をつけることができます。
スピンサービスに関しても私にしては大きく跳ねさせることができました。
スピードに関しては他の黄金スペックラケットと大きな変化を感じませんでした。
速さで押すよりも変化を使ったプレースメントで勝負する方が向いている気がします。
試打動画
私がいつも見ているLAFINOさんの動画です。
まとめ
ストロークの感想でも書きましたが、非常に扱い易いラケットで試合で使えそうなラケットだと思いました。
守備に関してはかなりアシストしてくれますし、攻撃においてもアウトを怖がらずしっかりと振り抜いていけます。
ボレーもかなり打ち易いので、ダブルス専門のプレーヤーにも向いていると思います。
ラケットの助けを借りながらプレースメントで勝負をしたい方は是非試してみて下さい。
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